「別荘あげます」を早期に実行するべき理由
別荘を無料であっても早期に手放すべき理由は、所有者の管理責任が問われるからです。
民法717条では「土地工作物の管理状態の悪さが原因で生じた損害は所有者が賠償しなければならない」と定められています。
たとえば、以下のような事例では所有者に損害賠償義務が課せられます。
- 空き家状態の別荘を長期にわたって放置していた
- 台風・強風で老朽化した家屋の一部が隣地や道路に飛んでいった
- 隣地の住民や通行人にケガをさせたり、所有物に損傷を与えたりした
このように、別荘のずさんな管理が原因で生じた事故は所有者が損害を補償しなくてはなりません。
日本住宅総合センターによる「空き家発生による外部不経済の損害額の試算結果」では、物件損害・人身損害の損害額はトータルで2億円を超えると試算されています。
倒壊などによって近隣住民・通行人などに被害をもたらす前に、別荘は早期に手放すのが望ましいといえます。
空き家倒壊の損害賠償については、以下の記事でも詳しく解説しています。

和歌山で「別荘あげます」を叶える5つの方法
和歌山で「別荘あげます」を叶える方法は、以下の5つです。
自身の状況を考慮した最適な手段を選び、別荘の所有に伴う煩わしさからスピーディーに抜け出しましょう。
空き家マッチングサイトで貰い手を探す
民間企業が提供する空き家マッチングサイトで、別荘の貰い手を探す方法です。
空き家マッチングサイトは別荘の所有者が物件情報を掲載して貰い手を募るため、時間が割けない方でも利用しやすい方法といえます。
和歌山で利用できる空き家マッチングサイト3選をご紹介します。
みんなの0円物件
みんなの0円物件は、ネット上で不動産の無償譲渡ができる空き家マッチングサイトです。
掲載料0円で利用でき、別荘の所有者が物件掲載後の交渉から登記手続きまでセルフで行う場合は、完全無料で利用できます。
また、物件掲載後から各専門家に契約・登記を代行してもらえる「おまかせプラン(16万5,000円)」もあり、個人間取引に不安がある方も安心して利用が可能です。
掲載途中でおまかせプランに変更もできるので、まずは「¥0プラン」で始めてみるとよいでしょう。
みんなの0円物件の物件掲載は、ホームページの申込フォームで物件情報を入力すると受付が完了します。
ジモティー
ジモティ―は、地元に特化した掲示板で中古住宅などの譲渡もできるサービスです。
月間で約1,000万人が利用する人気の地域情報サイトで、和歌山県の空き家についても、無償譲渡・売買・賃貸などの物件情報が豊富に掲載されています。
ジモティーへの物件掲載料は無料で、オンライン決済機能を利用するときのみ取引金額の5%の手数料が発生します。
和歌山県内で別荘の無償譲渡を検討している方は、手軽に・費用をかけず物件情報を投稿できるジモティーを利用しましょう。
タダノアキヤ
タダノアキヤは、和歌山県の空き家に特化した不動産マッチングサイトです。
空き家の管理・取引に関するサポートが手厚く、無料で譲渡・賃貸をしたい所有者にとって安心して利用ができるサービスといえます。
物件掲載料はマッチング成立後に165,000円かかり、そのほか予算に応じて引越し・遺品整理などの作業も依頼が可能です。
和歌山県で別荘を手放したいとお考えの方は、柔軟なサポートを受けられるタダノアキヤを利用しましょう。
空き家バンクに登録する
別荘を手放す方法として、空き家バンクに登録する方法もあります。
空き家バンクとは、自治体が運営する空き家情報の登録・紹介システムです。
一例として、和歌山県日高郡印南町では申請書の提出・空き家の現地調査の2ステップで空き家バンクに登録ができます。
参照元:印南町「空き家バンク」
ただし、自治体は交渉・契約などの仲介は行わないため、個人間で契約を完結させたり、不動産仲介業者に依頼したりする工程が必要になります。
個人間取引で別荘を譲渡する場合は、契約書類に不備がないよう必要事項・条件などを明記しておきましょう。
空き家バンクを有効活用する方法については、以下の記事で詳しく解説しています。

隣地所有者に譲る
別荘を手放す方法として、隣地所有者に譲る方法もあります。
「隣の土地は借金をしてでも買え」という格言があります。
これは、土地の所有者にとって土地活用の自由度を上げたり、資産価値を高めたりするメリットがあるためです。
隣地所有者が建物の増改築を検討していたり、不整形地だったりする場合は、譲渡を前向きに検討してもらえる可能性があります。
ただし、別荘の現況について正確に伝えておかなければ譲渡後にトラブルが発生しかねません。
「水道管の修繕が必要」「家財が残っている」など、譲渡前に別荘の現況を具体的に伝えておく必要があります。
相続土地国庫帰属制度で国に引き渡す
2023年に導入された「相続土地国庫帰属制度」を利用して、別荘を手放す方法もあります。
相続土地国庫帰属制度とは、相続や遺贈で得た土地を国庫に帰属させられる仕組みです。
ただし、この制度は名前のとおり土地のみが対象であるため、別荘を撤去して更地化することが申請の前提条件となります。
くわえて、相続土地国庫帰属制度の申請時に審査手数料1万4,000円・承認後に負担金20万円の支払いが必要です。
別荘の解体費用・制度の利用料が発生するため、費用をかけずに別荘を手放したい方には向かない方法といえます。
相続土地国庫帰属法については、以下の記事で詳しく解説しています。

自治体に寄贈する
自治体に寄贈することで別荘を手放す方法もあります。
和歌山県岩出市では、不要な空き家・空き地の寄贈を受け入れて活用・売却をする「岩出市地域土地再生事業」を実施しています。
審査の結果、寄付受け入れが可能であれば、別荘をそのままの状態で引き渡せます。
ただし、自治体が空き家・空き地などを引き取るケースは稀です。
自治体に明確な活用予定がない状態で不動産を引き取ると、翌年から大事な財源である固定資産税が徴収できなくなるためです。
具体的には、公園を造る・道路を整備するなど、公共的な利用見込みがある不動産に限定されます。
調査申し込みは無料であるため、別荘の所在地を管轄する役所に一度相談しましょう。
自治体への寄付が難しい理由については、以下の記事で詳しく解説しています。

和歌山で「別荘あげます」を実行する際の2つの注意点
和歌山で「別荘あげます」を実行する際の注意点は、以下の2つです。
別荘の譲渡後にトラブルを発生させないためにも、注意点を念頭に置いた上で実行に移りましょう。
相続放棄も検討する
別荘を相続で取得していて「相続発生から3ヶ月以内」であれば、相続放棄が可能です。
相続放棄とは、相続人が故人の遺産を一切相続しない旨を家庭裁判所に申述する法的手続きです。
別荘の譲渡先が特定できない方法であるものの、資産価値が低い不動産であっても確実に手放せるメリットがあります。
ただし、相続放棄をする際はプラス・マイナスの財産両方を手放さなくてはなりません。
遺産の総額がマイナスである場合のみ、検討してみる価値のある方法といえます。
相続放棄のリスクについては、以下の記事で詳しく解説しています。

契約書の不備でトラブルになる可能性がある
別荘を譲る際の契約書の不備によって、後日トラブルが発生する可能性があります。
不動産会社を介した取引であれば、専門家に契約書の作成・内容の調整などを依頼できるため、行き違いが起こるケースはほぼありません。
個人間取引の場合は、契約書類を当事者が用意しなくてはならないため、不備によるトラブルが発生しやすいといえます。
不動産の個人間取引で起こりやすいトラブル例は、以下のとおりです。
上記のような事態を発生させないためにも、不動産取引ではトラブル予防につながる内容を先回りして契約書に明記しておく必要があります。
譲渡後のトラブルが心配な方は、不動産会社・行政書士などの専門家に契約書作成代行を依頼しておくのが安全といえます。
不動産契約書の作成代行は、おおむね5万円〜10万円で依頼が可能です。
和歌山の別荘は不動産買取業者に売却するのがおすすめ
別荘の無償譲渡は幾分か手放しやすくなる一方、契約書や手続きなど譲渡前の念入りな準備が必要です。
その上、立地条件・建物の状態などでも譲渡の決まりやすさは異なるため、確実に手放せる保証がありません。
そのため、別荘を早期に手放したい方は、不動産買取業者に売却するのがおすすめです。
不動産買取業者とは、物件所有者から直接不動産を買い取る業者です。
不動産を買い取った後に付加価値をつけて再販するビジネスモデルであるため、貰い手が見つかりにくい別荘でも現状のままで売却できます。
さらに、2者間取引なので平均1ヶ月程度、書類が揃っていれば最短数日というスピード感で買い取ってもらえるのも特徴です。
別荘が売れない期間が長引くことで、維持費がかかり続ける心配がありません。
くわえて、別荘・空き家に強い専門の買取業者であれば、コスパよく再生・再販できるノウハウがあるため、買取価格も高くなる傾向にあります。
別荘をタダで譲ってしまうくらいなら、売却して現金を受け取れるほうがはるかに得策ではないでしょうか。
別荘の譲渡に際して、「手間をかけたくない」「トラブルなくスムーズに手放したい」とお考えの方は、専門の不動産買取業者に売却を依頼しましょう。
次項では、別荘・空き家に強い弊社アルバリンクの買取事例をご紹介します。
空き家に強い買取業者ついては、以下の記事で特徴別に紹介しています。

アルバリンクなら貰い手がいない別荘をスピーディーに売却できる
弊社アルバリンクは訳アリ物件専門の買取業者として、他社では断られるような物件も数多く買い取ってきました。
たとえば下記のように「20年以上放置されて老朽化が進んだ家」を買い取った実績もあります。
【20年以上放置された空き家の買取事例】
引用元:Albalinkの空き家買取事例
上記の物件は780万円で買取らせていただき、所有者には「雨漏りもするような家だったが、思ったより高い金額で買い取ってもらえた」と、金額についても満足していただけました。
このように、訳あり物件に強い弊社であれば、建物が倒壊しそうな状態・家屋に傾きがある・相続登記ができていない、などの事情を抱えた別荘でも適正価格で買い取れるのです。
上記の方々だけでなく、弊社に買取依頼をしていただいたお客様からは「肩の荷が下りた」「色々不安だったがスムーズに売却できた」といった感謝の言葉を多数いただいております(下記Google口コミ参照)
また、弊社はお客様からの評価が高いだけでなく、不動産買取業者としては数少ない上場企業でもあり、社会的信用も得ています。
信頼できる買取業者に安心して別荘を売却したい方はぜひ一度弊社の無料買取査定をご利用ください(査定依頼をしたからといって、無理な営業などは行いませんのでご安心ください)。
>>【管理負担の重い別荘を高額売却!】無料で買取査定を依頼する
まとめ
記事内でもお伝えしたとおり、別荘の無償譲渡は手間・費用がかかる上に確実に手放せる保証がありません。
くわえて、契約書の不備があるとトラブルが発生しかねないため、譲渡の前の万全な準備が必要です。
そのため、「別荘の管理負担が重くてすぐに手放したい」「でも、売れ残りやトラブルは避けたい」という方は、専門の不動産買取業者に売却を依頼しましょう。
専門の買取業者は、問題を抱えた不動産を積極的に買取・再販する業者であるため、貰い手が見つかりにくい別荘でも現金化できます。
スピーディーかつお得に別荘を手放したい方は、専門の買取業者に相見積もりをとってベストな依頼先を選定しましょう。
なお、弊社AlbaLink(アルバリンク)は、貰い手が見つかりにくい不動産を積極的に買い取っている買取業者です。
これまでも一般の不動産会社で売却依頼を断られた物件も数多く買い取っており、フジテレビの「newsイット!」でも特集された実績がございます。
管理負担が重い別荘を売却して、心の重荷を手放しましょう。