蓼科の別荘が売れない理由は需要の減少
長野県茅野市の北部に位置する蓼科は、長野県を代表する人気の観光地です。
深い森林・澄んだ空気・満点の星空など、自然の豊かさに心を満たせる蓼科には令和以降も年間約150万人の観光客が訪れています。
しかし、蓼科の別荘は売却のハードルが高く「売りたいのに売れない」と悩む所有者は多いといわれています。
なぜなら、蓼科は別荘の需要が年々減少しており、地価の下落も続いているためです。
実際に、基準地価の平均値は令和6年時点で㎡単価4580円・坪単価は1万5140円と、前年に比べて変動率−0.43%の下落となっており、過去最安値の地価を記録しています。
蓼科の別荘の需要が低い背景には、交通の便が良くない点も挙げられます。
交通の便が悪いと維持管理が大変なため、それであれば「所有をせず、その都度宿泊施設を利用したほうがラク」という発想になりやすいのです。
管理コストをはじめ、別荘を所有するリスクについては「蓼科の別荘を所有し続けるリスク3選」で解説します。
売れない蓼科の別荘の処分方法7選
売れない蓼科の別荘の処分方法は、以下の7つです。
売れない蓼科の別荘を早期に処分し、維持・管理の手間から解放されましょう。
相続放棄する
もし、相続で取得した別荘だった場合は、相続放棄という方法で処分もできます。
相続放棄とは、亡くなった方の相続財産を一切受け継がないという意思表示です。
相続の開始を知った日から3ヶ月以内であれば、家庭裁判所で申述をすることで相続放棄は受理されます。
ただし、別荘のみを選択して相続放棄はできません。
相続放棄は、プラス・マイナスの両方の相続財産を放棄するのが前提条件であるためです。
たとえば、現金・車・貴金属などのプラスの財産だけ取得して、別荘だけ放棄する、などが選択ができません。
遺産の中に相続したい財産がある場合は、一旦相続して、別荘のみを売却する方法がおすすめです。
相続放棄の概要については、以下の記事で詳しく解説しています。
親族や知人に譲渡する
別荘の所有に興味がある親族・知人がいる場合、別荘を無償譲渡するのも一つの手段です。
無料で別荘を取得できるのであれば、譲渡を前向きに検討してもらえる可能性があります。
ただし、譲渡を受ける側に贈与税が課税される可能性があります。
贈与税は、1年間に贈与を受けた財産の評価額が110万円を超えた場合に課税されます。
たとえば、別荘の評価額が1,000万円だった場合の贈与税は以下のとおりです。
上記のように、譲渡を受ける側は231万円を、翌年の2月1日〜3月15日まで期間中に税務署で申告・納税をしなくてはなりません。
また、設備の不具合・構造部分の腐食など、別荘の現況についても漏れなく説明しておく必要があります。
現況の詳細を伝えず譲渡すると「ここまで劣化しているなら譲渡は受けなかったのに」と、相手の反感を買う可能性があるためです。
トラブルを未然に防ぐためにも、発生する税金・建物の現況などは譲渡前にリサーチしたうえ説明しておく必要があります。
自治体に寄付する
自治体に申し出をすることで、別荘を寄付できる可能性があります。
審査の結果、自治体への寄付が認められれば、別荘を無料で引き取ってもらえます。
ただし、自治体が空き家・空き地の寄付を受け付けるケースは稀です。
空き家・空き地を安易に引き取ると、固定資産税が徴収できなくなるうえ自治体の管理負担が増えるためです。
東京財団のアンケート調査によると、受け取る土地の条件について「公的利用が見込める場合」と回答した自治体が94%を占めています。
参照元:東京財団|土地の「所有者不明化」~自治体アンケートが示す問題の実態~
公的利用が見込めるとは、たとえば、学校・社会福祉施設・公園などを建設するのにふさわしいと判断された土地です。
各自治体が定めた条件を満たさない場合は不受理通知が送付され、寄付は断られます。
ただし、自治体への寄付は相談・申出を無料で行えるため、窓口で相談してみるのも一つの手段です。
自治体への寄付が難しい理由については、以下の記事で詳しく解説しています。
空き家バンクに登録する
別荘の処分方法として、空き家バンクへの登録も挙げられます。
空き家バンクとは、空き家を必要としている方に売る・貸すなどができる自治体が運営元のマッチングサービスです。
別荘を無料で掲載できるうえ、個人間取引をする場合は仲介手数料は発生しません。
空き家バンクは賃貸借の取り扱いもあるので、借り手が見つかれば家賃収入も得られます。
ただし、空き家バンクは認知度が低いサービスであるため、処分に時間がかかる可能性があります。
全国版空き家バンクの物件掲載件数は、令和6年9月時点で16,591戸と、全国の空き家数に対して約0.18%しか搭載されていません。
参照元:国土交通省「全国版空き家・空き地バンク 参画自治体数・物件掲載件数 推移」
くわえて、空き家バンクは営利目的で運営されていないため、積極的な営業活動は行いません。
認知度が低いうえ積極的な販促活動はしてもらえないので、別荘の処分を急ぐ場合は、空き家バンク以外の方法がよいでしょう。
空き家バンクのメリットデメリットについては、以下の記事で詳しく解説しています。
売り出し価格を値下げする
別荘地の需要は年々減っていますが、売り出し価格を大幅に値下げすれば、購入希望者が現れる可能性があります。
あわせて、自身の中で「最低売却価格」を決めておくことで、購入希望者からの問い合わせにスムーズな対応が可能です。
ただし、売り出し価格が周辺相場より安すぎると、「訳あり物件かもしれない」と疑われて、購入を敬遠される恐れがあります。
「売却して現金化したい」という方は、後述する専門の不動産買取業者に買い取ってもらいましょう。
売れない別荘を買取業者が買い取れる理由については、「専門の不動産買取業者に売却する」で解説しています。
別荘の管理会社に引き渡す
別荘の管理を管理会社に委託している方は、業者に相談するのも一つの手段です。
現地の管理会社であれば、一般的な業者と違うネットワークをもつため、別荘を探している方とつなげてもらえる可能性があります。
別荘の状態によっては、管理会社が引き取ってくれるケースもあります。
ただし、管理会社への依頼はアプローチできる範囲が狭いため、処分に時間がかかります。
別荘の処分を早期に済ませたい方は、次項で紹介する専門の買取業者に売却しましょう。
専門の不動産買取業者に売却する
別荘に強い専門の不動産買取業者に依頼する方法もあります。
買取業者とは、自社の運用・第三者への再販のために不動産を直接買い取る業者です。
買取業者の中でも、築年数が古い・立地条件が悪いなどの取り扱いに長けている専門の買取業者であれば、適正価格での売却が可能です。
たとえば、別荘の場合、ターゲットに合わせた改装を施したり、オーナーを募集して売却したりして運用・再販をします。
居住用物件として利用しにくい物件も、豊富な活用ノウハウ・独自の再販ルートがあれば、収益化できるため買取価格に上乗せしてもらえるのです。
くわえて、専門の買取業者が直接の買主となるため、平均1週間〜1ヶ月というスピード感で売却が可能です。
弊社AlbaLinkも、別荘や空き家の買取実績が多い専門の買取業者です。
売り出して買い手が付かなかった別荘も、できる限りの高額買取に対応いたします。
無料査定・無料相談は随時受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。
>>【売れない蓼科の別荘を高額売却!】無料で買取査定を依頼する
蓼科の別荘を高額売却するための買取業者の選び方3選
前述したとおり、買取業者は事業目的で家を買い取るため、老朽化が進んだ別荘などでも高確率で買い取れます。
ただし、各業者の活用ノウハウ・営業へのスタンスによって買取価格に雲泥の差が生じます。
蓼科の別荘を高額売却するための買取業者の選び方は、以下の3つです。
売れない蓼科の別荘をスムーズかつ高値で売却して、お得に現金化しましょう。
別荘や空き家に強い専門の買取業者に依頼する
高額売却するためには、別荘や空き家に強い専門の買取業者に依頼するのが重要なポイントです。
一般的な買取業者は、居住用物件としてリフォーム・リノベーションを施して再販を目指します。
別荘のようなマイホーム向きではない物件を依頼すると、収益化をスムーズに行えないため、買取価格が安価になりやすい傾向にあります。
一方で、専門の買取業者は別荘の高額買取が可能です。
専門の買取業者は、不動産の特性に合わせて再生方法・再販先などを柔軟に変えられるためです。
くわえて、提携しているリフォーム業者とのネットワークもあるため、コスパよく再生ができる分、高い買取価格を提示できるのです。
口コミや評判の良さを確認する
高額売却するためにも、買取業者の口コミや評判の良さを確認しましょう。
口コミは利用者が感想を第三者に知らせたい、という動機をもって記入するものです。
期待を下回る対応だった場合には悪い評価が書かれ、期待を上回る対応だった場合には良い評価が書き込まれます。
期待値から離れているほど、良くも悪くもメッセージは手厚く書かれる傾向にあるのです。
業者のホームページ・SNS・Google口コミなどで口コミや評判を参考にすることで、優良業者に出会える確率は格段に上がります。
なお、弊社AlbaLinkは手厚い感謝のメッセージを多く頂戴しており、Google口コミでも高い評価(4.6)をいただいています。
お客様とWin-Winの関係になれるよう、できる限りのご要望にお応えしているからこその反響だと自負しております。
信頼できる買取業者に適正価格で買い取ってもらいたい方は、弊社の無料査定よりお問い合わせください。
>>【売れない蓼科の別荘を高額売却!】無料で買取査定を依頼する
査定額の根拠を聞く
別荘の売却を不動産会社に相談する際には、査定額の根拠を確認しましょう。
査定額を算出する過程には、必ず周辺相場・成約事例・再販コストなどの根拠となるデータが存在するはずです。
納得できる査定額の根拠が提示できない買取業者は、契約の直前で大幅な値下げを要求するなど、悪質な手口を働く可能性があります。
悪質業者の手口によって安く買い叩かれないためにも、査定額の根拠の確認は欠かせません。
また、査定額の根拠が明確で、親身に対応してくれている担当者であれば、価格交渉まで行いましょう。
すべての担当者が価格交渉に対応できるわけではないですが、誠実な担当者であれば、できる限り買主の希望に応えられるよう検討してもらえます。
仮に、価格交渉で希望の金額にならない場合も、「なぜできないのか」という理由を丁寧に説明してもらえるため、納得感をもって売却できます。
担当者に査定額を提示されたときは、まずは根拠となるデータを確認して依頼先を選定しましょう。
ほぼ0円の別荘でもアルバリンクは適正価格で買取できる!
ここまで別荘を高額売却するには、専門の買取業者選びが重要とお伝えしました。
そこでこの章では、弊社Albalinkを例にとり、実際の訳あり物件の買取事例を紹介します。
弊社Albalinkは訳アリ物件専門の買取業者として、他社では断られるような不動産も数多く買い取ってきました。
たとえば下記のように「20年以上放置されて老朽化が進んだ家」や「不用品で室内があふれてしまっている空き家」を買い取った実績もあります。
【20年以上放置された家の買取事例】 【不用品で室内があふれてしまっているゴミ屋敷の買取事例】
引用元:Albalinkの買取事例
20年以上放置された家については780万円で買取らせていただき、所有者には「雨漏りもするような家だったが、思ったより高い金額で買い取ってもらえた」と、金額についても満足していただけました。
また、不用品で室内が溢れてしまっているゴミ屋敷の所有者は、他の不動産業者から「不用品の回収だけで100万円近くかかる」と言われ、途方に暮れていたそうです。
それだけに「(弊社に)そのまま買い取ってもらえてとても助かりました」と言っていただけました。
弊社では上記のような買取事例が多数あるからこそ、ほぼ0円の別荘でも適正価格で買取できるという自負があります。
また、弊社はお客様からの評価が高いだけでなく、不動産買取業者としては数少ない上場企業でもあり、社会的信用も得ています。
信頼できる買取業者に安心して空き家を売却したい方はぜひ一度弊社の無料買取査定をご利用ください(査定依頼をしたからといって、無理な営業などは行いませんのでご安心ください)。
>>【売れない蓼科の別荘を高額売却!】無料で買取査定を依頼する
蓼科の別荘を所有し続けるリスク3選
蓼科の別荘が売れないからといって「いつか売れればいい」という気長なスタンスでいるのは危険です。
売れない蓼科の別荘を所有し続けると、以下の3つのリスクが伴うためです。
管理費がかかり続ける
別荘が売れない一番の要因は、維持・管理のために費用がかかり続ける点です。
不動産を所有していると、固定資産税などの税金にくわえて水道光熱費・火災保険料などの維持費がかかります。
一般的に、空き家や別荘の維持費は年間20万〜30万円かかるといわれています。
また、年に数回しか使用しない別荘は清掃・草刈りなどがこまめに行えない分、訪問時の作業負担が重くなりがちです。
熱海市の「別荘等所有者アンケート調査報告書」によると、別荘の利用頻度は中央値(大きさ順に並べたときの真ん中の数字)は年12回です。
月に1回程度しか利用しない別荘は、「利用するときの幸福感」よりも「定期的な管理の負担」のほうが大きくなりやすいのです。
維持費については、以下の記事で詳しく解説しています。
相続時にトラブルが生じる可能性がある
相続では多くの場合、相続人同士で遺産をどう分け合うかを話し合う遺産分割協議を行います。
相続財産に誰も受け継ぎたくない別荘が含まれている場合、「負動産の押し付け合い」で揉める可能性があります。
また、共有名義で受け継いだ別荘は、各共有者が自由に利活用できません。
共有名義不動産は、各共有者が持分割合に応じた使用をできるためです。
たとえば、共有名義の別荘で賃貸経営する場合は過半数の同意・売却する場合は共有者全員の合意が必要です。
使わない別荘を所有していると、相続が発生する度に相続人同士のトラブルが発生しやすくなるのです。
共有名義の相続トラブルと解決法については、以下の記事で詳しく解説しています。
特定空き家に指定される
別荘を放置していると特定空き家に指定され、行政処分の対象となる恐れがあります。
特定空き家とは、そのまま放置すると倒壊などの恐れがある状態の空き家です。
自治体から特定空き家に指定されると、税の優遇措置の除外・50万円以下の過料・行政代執行による強制解体などの罰則を受けます。
人が日常的に出入りしない別荘は老朽化が進行しやすく、特定空き家に指定されやすい環境下といえます。
定期的な管理が続けられない別荘を所有していると、金銭的な負担を強いられて家計を圧迫させかねません。
特定空き家については以下の記事で詳しく解説しています。
まとめ
バブル崩壊とともに別荘ブームは衰退し、飛ぶように売れていたはずの別荘地が今やタダ同然の金額で売り出されています。
売れない別荘を所有すると、維持費の捻出・相続トラブル・管理の手間など、さまざまな負担がかかります。
別荘を所有する負担からいち早く解放されたい方は、専門の買取業者への売却を検討しましょう。
専門の買取業者であれば、市場で売れない蓼科の別荘でも高確率で買い取れるためです。
中でも、活用ノウハウ・再販ルートが確立されている専門の買取業者であれば、高値で買い取ってもらえる可能性があります。
なお、弊社AlbaLinkは、空き家に強い専門の買取業者です。
築年数が古く、建物の状態が悪い別荘もお任せください。
過去には、廃墟化した不動産を買い取った実績もあり、フジテレビの「イット」でも特集された実績がございます。
また、独自の活用ノウハウ・豊富な再販ルートを駆使して、できる限りの高額買取に対応しております。
「別荘をいち早く処分したい」「できる限り高値で売りたい」とお悩みの方は、査定フォームよりお問い合わせください。
もちろん、無料相談のみのお問い合わせも大歓迎です。