整地とは土地を平らにする作業のこと
整地とは土地を平らに整える作業のことで、建物を建てる際や駐車場として活用する際などに必要な工程です。
整地は建物が解体された後に行われることが多く、不要物を取り除き、地面を転圧して強い地盤を作ります。
土地の整地は重機を使用することが多いため、業者に依頼することが一般的ですが、自分で行うことも可能です。
自分で土地の整地をする7つの手順
自分で土地の整地を行う手順は、以下のとおりです。
それぞれの工程を詳しく解説します。
必要な道具を準備する
自分で土地の整地を行う場合は重機などの専門の機械がないため、さまざまな道具を準備しておく必要があります。
自分で整地を行う際に必要な道具は、以下のとおりです。
道具の種類 | 金額 |
---|---|
軍手 | 100円/双~ |
熊手 | 1,000円~ |
鎌 | 300円~ |
鍬 | 2,000円~ |
スコップ | 1,300円~ |
レーキ | 1,500円~ |
トンボ | 5,000円~ |
ハンドダンパー | 5,000円~ |
ふるい | 8,00円~ |
水平器 | 500円~ |
レーキとは棒状の柄の先端に爪がついている道具のことで、落ち葉やゴミを集めたり、地面をならしたりすることが可能です。
また、トンボとはT字の形をした土を平らにする道具のことで、ハンドダンパーは手動で転圧する道具のことです。
不要なものを取り除く
熊手や鎌、レーキなどを使用して雑草や石、ゴミなどの不要物を取り除きます。
地面は凸凹になっており、土にまぎれている場合もあるため、ふるいを使用して丁寧に行いましょう。
また、雑草は根まですべて取り除く必要があり、石は細かいものも多いため、5cm以上の石を目安に撤去します。
土を耕す
不要なものを取り除いた後は、熊手や鍬、スコップなどで土を耕します。
基本的には鍬、スコップで耕していきますが、土の塊が出てきた場合は、熊手などで砕きましょう。
土を耕すことは地面を平坦にしやすくすることだけでなく、地中の埋設物を確認するための役割もあります。
土壌改良剤をまく
土地の整地後に何を行うかによって変わりますが、必要に応じて土壌改良剤や除草剤をまきます。
植物や野菜などを育てたり、芝生を敷いたりする場合は、土壌改良剤をまくことで土の通気性や保水性が改善されて微生物が増えるため、植物などが育てやすくなります。
また、砂利などを敷く前に土壌処理型の除草剤をまくと、生えてくる雑草を長期間抑制することが可能です。
ただし、防草シートを敷く場合には、除草剤は必要ありません。
勾配をつける
整地後にどのように土地を使用するかによりますが、土が粘土質である場合や水たまりができやすい土地では勾配をつけつけましょう。
一般的な水勾配の基準は、最低2%(1mにつき2cm)といわれています。
排水桝や側溝などに向けて2%の勾配をつけると水が排水しやすくなるでしょう。
平らにする
次にレーキやトンボ、スコップなどで土を平らにしていきます。
基本的にはスコップなどで地面の凹んだ部分に土を入れた後に、トンボなどでならしていくとスムーズに行えます。
レーザー付き水平器があれば、離れた場所でも水平出しが可能になるため、より正確に確認できるでしょう。
土を固める
最後にハンドダンパーなどで土をしっかりと押し固めます。
土を固めることで雨などで地面がガタガタになることを防ぎ、雑草や虫の発生も防ぐ効果があります。
ハンドダンパーはべニア板を足で踏むことでも代用できますが、自分で土を固める場合は時間がかかります。
ホームセンターなどで転圧機が4,000円ほどでレンタルできるため、利用すれば効率よく作業が進められるでしょう。
ただし、レンタルした転圧機は自分で運ぶ必要があります。
一般的な整地の作業は以上で完了となりますが、防草シートを敷いたり、砂利を敷いたりと目的に応じた仕上げを行います。
土地の整地を業者に依頼する場合の費用
土地の整地を業者に依頼する場合と自分で行う場合の費用を比較してみましょう。
整地における仕上げの種類別の費用は、以下のとおりです。
【1㎡あたりの整地】
仕上げの種類 | 費用 | |
---|---|---|
業者に依頼する場合 | 自分で整地する場合 | |
粗仕上げ (粗整地) |
300〜600円 | 道具代のみ |
砂利整地 | 1,000~1,500円 | 道具代+砂利代(1,500円程度) |
防草シート仕上げ | 1,000~6,000円 | 道具代+防草シート代 (300円程度) |
コンクリート舗装 | 5,000~14,000円 | 道具代+コンクリート代(3,500円程度) |
100坪程度の土地の整地(粗仕上げ)を業者に依頼した場合、10~30万円程度です。
粗仕上げであれば、自分で整地する場合は道具代のみなので費用はあまりかかりませんが、手間や時間がかかります。
また、砂利整地やコンクリート舗装などの仕上げ方法は、材料費が高くつくことに加え、素人が作業すると失敗する可能性もあります。
忙しい人や仕上げにこだわる人は業者に依頼することをおすすめします。
なお、各費用の詳細は以下の記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。
自分で土地の整地をする際の3つの注意点
自分で土地の整地を行う際は、以下の3点に注意しましょう。
それぞれの注意点について詳しく解説します。
廃棄物の処分方法に注意する
自分で土地の整地を行う際の注意点として、廃棄物の処分方法に注意することが挙げられます。
整地する際に出た石や土などはゴミとして出せるかどうかは自治体によって異なるため、確認する必要があります。
ゴミとして出せない場合の対処法は、以下のとおりです。
- 造園業者に費用を払ってで引き取ってもらう
- 土や砂、石などを専門としている業者に依頼する
- 廃棄物処理業者に相談する
- 石材店に相談する
不法投棄にならないように適切に対処することをおすすめします。
水平になっているか確認する
自分で土地の整地を行う際は、水平になっているか確認することも重要です。
レーキやトンボを使って自分で土地を水平にした場合は、実は水平になっていなかったなんてことも少なくありません。
とくに広い土地においては、水平になっているか目視で確認することは難しいのです。
水平器がない場合は、昔ながらの「水盛り」という方法でも確認できます。
水盛りは水を入れたバケツ、ホース(透明)、杭を用意して、以下の順序で行います。
- 水平になっているか確認したい場所の四方のすみに杭を打つ
- 水平になっているか確認したい場所の中心に水を入れたバケツを置く
- ホースの片方の端をバケツの水の中に浸して固定する
- ホース内に水を通して反対側の先端を杭に固定してホース内の水位で印をつける
- ほかの杭でも同様に印をつける
- 各杭の高さが同じになっているか確認する
整地した土地が水平ならば、すべての杭の印は同じ高さになります。
ただし、道具の準備が必要で、手間もかかるため、水平器を購入するほうが現実的です。
勾配が取れているか確認する
自分で土地の整地を行う際は、きちんと勾配が取れているか確認することも大切です。
水はけの悪い土壌で日当たりが悪い、雨が多い土地の場合は、先述のとおり、最低2%の勾配を取りましょう。
水たまりは害虫の発生源になったり、コケやカビが繁殖したりする可能性があるため、忘れずに行いましょう。
自分で土地の整地をするのが向いていない人
整地は自分でもできますが、以下のような人は向いていません。
- 忙しくて時間がない人
- 細かい作業が苦手な人
- 作業を行う体力がない人
整地は自分で行うためには、時間がかかる作業を最後までやり抜く力が必要なため、上記のような人には向かないでしょう。
上記のどれかに該当する人は、業者に依頼することをおすすめします。
自分で土地の整地をしたくない場合はアルバリンクへ売却!
所有している土地を自分で整地したくない場合はアルバリンクへ売却しましょう。
弊社アルバリンクは整地していない土地などの訳あり不動産専門の買取業者として、他社では断られるような物件なども多数買い取ってきました。
以下は、弊社が実際に「買取を行った空き家」の事例です。
【買取した空き家の概要】
物件の所在地 | 新潟県長岡市 |
---|---|
物件種別 | 戸建て |
築年数 | 28年 |
買取金額 | 650万円 |
築年数が古いため、建物が老朽化しており、雨漏りしている状態でした。
面積は約302坪と広い敷地でもありましたので、弊社では査定金額もご期待に添えるよう提示しました。
価格にご納得いただき、そのまま買取に至った次第です。
実際に空き家をはじめ、弊社に物件の買取依頼をしていただいたお客様からは「売れずに困っていたが買い取ってもらえた」「他社から断られたのに買い取ってもらえた」などの感謝の言葉を多数いただいております(下記Google口コミ参照)。
弊社は2011年に創業以来、2020年から2023年までの間で500件以上の空き家を買い取っている業者で、2023年に上場して社会的信用も得ています。
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なお、アルバリンクの評判や口コミについては、以下の記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。
まとめ
今回は、土地の整地を自分で行う方法について詳しく解説しました。
土地の整地は自分でもできますが、手間や時間がかかり、仕上げ方法によっては費用もかかります。
相続などで整地が必要な土地を所有することになった場合は、売却することも選択肢の1つです。
ただし、田舎にある土地など需要がない場合は不動産会社に売却を依頼しても売れないため、買取業者に売却することをおすすめします。
買取業者であれば、田舎にある整地をしていない土地でも短期間での現金化が可能です。
なお、弊社アルバリンクも田舎にある整地をしていない土地などの訳あり不動産を全国から積極的に買い取っている業者で、「フジテレビ」をはじめとする各メディアにも取り上げられた実績があります。
整地していない土地が売却できずにお困りの方は、査定のみ、相談のみのお問い合わせでも受け付けておりますので、お気軽にご相談ください。