【実家の権利関係を把握している?】男女511人アンケート調査

実家の権利関係を把握していない理由 アンケート調査
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実家の権利関係とは、「不動産の名義は誰か」「権利は所有権か借地権か」「相続人は誰か」などを指します。

また、隣人との土地の境界線なども重要です。

上記のような情報を把握しておかないと、相続がスムーズに進まない可能性が高くなります。

そこで今回は実家とは別の場所で暮らしている511人に、「実家の権利関係を把握しているか」というアンケートを実施。

「実家の権利関係について不安なこと」も聞きました。

【調査概要】

  • 調査対象:実家とは別の場所で暮らしている人
  • 調査期間:2026年5月1日~6日
  • 調査機関:自社調査
  • 調査方法:インターネットによる任意回答
  • 有効回答数:511人(女性335人/男性176人)
  • 回答者の年代:20代 13.9%/30代 33.2%/40代 29.0%/50代 17.6%/60代以上 6.3%

実家の権利関係をおおむね把握している人は42.1%

実家の権利関係を把握しているか

実家とは別の場所で暮らしている511人のうち「実家の権利関係をおおむね把握している」と回答した人は42.1%でした。

「多少把握している(26.6%)」と合わせると68.7%で、7割近くが実家の権利関係については多かれ少なかれ把握していることがわかりました。

ただ具体的な回答を見ていると「名義は把握しているが、細かい書類は見たことがない」「祖父母の時代からある古い家なので、何となくローンはないだろうと思っているだけ」といった声も。

きちんと親と話し合ったり引き継ぎを受けたりして把握している人もいれば、「ある程度はわかってるけど」と不安を抱えている人もいました。

実家の権利関係を把握している理由は「親から教えられた」

実家の権利関係を把握している理由

実家の権利関係を把握している351人に理由を聞いたところ、1位は「親から教えられた(37.0%)」でした。

継ぐ2位は「普段から親とよく話す(25.6%)」となっています。

親と話しやすく情報共有しやすい家庭ほど、権利関係の把握も進みやすいと推測できます。

一方で、家族の死去や親の高齢化など、大きな変化や危機感をきっかけに把握するケースも一定数見られました。

必要に迫られて、初めて意識する人も少なくないことが読み取れます。

1位 親から教えられた

  • 親から「いつ亡くなるかわからないから」と言われ、長女である私は数年前から聞いていた(30代 女性)
  • 「自分たち(両親)に何かあった際に、わからないと困るかもしれないから」と話されている(40代 女性)
  • 将来に備えて説明したいと言われた(50代 男性)

1位は「親から教えられた」です。

親自身に、自分がいつ亡くなるかわからないからといった不安があり、子どもに話をしたケースが多くなっています。

「何かあったときに困らないように」といった声からは、親が子どもの負担を減らしたいと思っていることも読み取れます。

実家の権利関係は普段あまり意識しませんが、所有者が亡くなると急に必要になる情報です。

権利書の場所などがわからないと手続きで困ってしまうため、元気なうちに子どもへ伝えておこうと考える親も少なくありません。

2位 普段から親とよく話す

  • 母親と頻繁に話すので、お金の話をするときもあるからです(30代 女性)
  • 親とある程度話す機会があり、基本的な情報を聞いているためです。そのため名義やローンの有無については概要を知れました(50代 男性)
  • 親と普段から家の話をする機会があり、名義が父になっていることや大きなローンはほぼ終わっていると聞いています。ただ登記の細かな内容や過去の借入状況までは詳しく確認していません(60代以上 男性)

2位は「普段から親とよく話す」でした。

日頃から親子の会話が多い家庭では、お金や住まいの話題も自然に共有されている例があります。

実家を離れて暮らしている人を対象にしたアンケートですが、帰省のたびに話すという声も聞かれました。

特別に、相続の話をしようと構えなくても、日常会話の延長線上で家の名義やローン状況などを知るケースもあるとわかります。

ただ「概要は知っているが、細かな内容までは把握していない」という声もありました。

3位 家族が亡くなった

  • 昨年祖母と父が立て続けに亡くなったので、相続の話として出ました(30代 女性)
  • 数年前に父が亡くなったとき、手続きのために家の書類を少し見たからです(40代 男性)
  • 6年前に父が他界した際、長男である私が中心となって相続手続きを行ったためです。現在は離れて暮らしていますが、高齢になった母の金銭管理を私が担っており、固定資産税の支払いや建物の維持管理についても定期的に母と共有しています(60代以上 男性)

「家族が亡くなった」が3位となりました。

親や祖父母などの尊属が死去すると相続が発生するため、実家の権利関係について強く意識するきっかけとなっていました。

実際に自分が相続人になる場合はもちろん権利関係の把握が必要になります。

また「祖父母世代から親世代への相続」の場合にも、親が苦労する様子などを見ることによって、自分のときはどうなるかなと考えます。

4位 親が高齢になった

  • 親が高齢になり、把握しておかないと不安だったため(40代 男性)
  • 現在実家を離れて暮らしていますが、親が要介護の状態です。ですから、どこに何があってどんな状況なのかは、把握しております(50代 女性)
  • 親が倒れたときに、一応全部調べました(60代以上 女性)

「親が高齢になった」が4位です。

親が高齢になってくると、病気や怪我のリスクが高まります。

もし突然何かあったらという不安が現実的になってくることで、相続を見据えて権利関係を把握しておきたいと考えた人もいました。

親自身が説明するというより、子ども側が「備えておきたい」という意識を強めているケースです。

5位 実家の管理に関わっている

  • 両親が一軒家を購入したときに、不動産会社に一緒に行き、契約しているところを見ていたからです(30代 女性)
  • 実家の家は、親と私で家族ローンを組んだので、私自身も把握しています(40代 女性)
  • 相続時の登記手続きに携わったので(60代以上 男性)

5位は「実家の管理に関わっている」でした。

「親の住宅購入」「祖父母から親への相続」といった状況で、親と一緒に実家の権利関係に携わった経験がある人も。

実際に不動産購入や登記手続きなどに関わることで、権利関係を自然に把握している人もいるとわかりました。

親から教えてもらう漠然とした知識ではなくて、自分ごととして関わっているケースと言えます。

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実家の権利関係を把握していない理由は「話す機会がない」

実家の権利関係を把握していない理由

実家の権利関係を把握していない理由の圧倒的1位は「話す機会がない(45.6%)」でした。

2位は「聞きにくい(23.8%)」となっています。

実家から離れていると、そもそも親と話す機会は減ってしまいます。

話す機会があっても、「何となく必要性は感じつつも、実際には話せていない」という人も。

実家の権利関係が、デリケートな話題であることが伺えます。

全体としては「重要性を理解していない」というよりも、きっかけ不足や遠慮、先送りの意識によって、確認できていない人が多い傾向にあります。

1位 話す機会がない

  • 親とそのような話をしたことがないまま一人暮らしを始めてしまったから、改めてする機会がない(20代 男性)
  • もともと両親とたくさん話すほうではないからか、聞こうと思ったこともなかった。小さなお金の話はよく出るが、人生を通した大きなお金の話は、日常生活で出てこない(40代 女性)
  • 両親とお金の話はあまりしないから(50代 男性)

1位は「話す機会がない」です。

親子関係が悪いわけではなくても、実家の権利関係についてはあまり話題にのぼらない様子がうかがえます。

実家の名義や相続の話は日常生活に直結しにくいため、きっかけがないと話題になりにくいのは当然です。

「聞こうと思ったこともなかった」という声にも、権利関係が意識されていない様子があらわれています。

また実家を出て暮らしている人向けのアンケートなので、そもそも親と話す機会自体も、実家で暮らしているときは少なくなります。

2位 聞きにくい

  • 親が元気なうちは相続の話がしづらく、兄弟や親族間で将来どのように家を分けるか、あるいは処分するかといった具体的な話し合いができていません(30代 女性)
  • 親の体調があまりよくなく、土地や建物の話をしづらいというのが実情です。高齢なので今は日々を精一杯生きてもらいたいと思う気持ちから、資産についての話は自然としない家庭となっています(40代 男性)
  • 親とは普段から家の細かい話をすることがほとんどなくて、名義やローンについても「そのうち話す」と言われたまま曖昧な状態になっています。私から聞くと心配させてしまう気がして遠慮してしまって、結局きちんと確認できていません(50代 女性)

2位は「聞きにくい」でした。

実家の権利関係は相続に直結するため、親や祖父母の死を連想させやすい話題です。

そのため必要性を感じていても、実際には切り出しにくいと考える人も多くなりました。

「まだ元気だから話しづらい」という声も、「体調を崩しているから話しづらい」という声も寄せられています。

子ども側が気を遣うことで、会話が始まらないケースも多いとわかりました。

感情がハードルになっている様子が読み取れます。

3位 家族に任せている

  • 実家は両親と弟夫婦が住んでいるので正確な状況はよくわかりません。いずれ弟夫婦が受け継ぐと思います(30代 女性)
  • 面倒を見ている兄弟がいて、関わっていないから(40代 女性)
  • 実家とかなり離れて暮らしているため、数年に一度しか帰省しない。妹夫婦にほぼ任せている(50代 女性)

「家族に任せている」が3位となりました。

実家で親と同居している兄弟姉妹がいるなどの場合には、自分では積極的に関わらないケースもあります。

「いずれ別の兄妹姉妹が相続するのだろうな」「好きにしてもらったらいいや」と思っていると、自分が関わる必要性を感じられないからですね。

家族内で役割がわかれているとわかりやすいですし、任せているほうの心理的負担は少なくなり、当事者意識も薄れやすくなります。

ただし、任されている人に不満が溜まっていないかには、留意する必要があります。

また任せている人がいつまでも健在とは限りませんので、ある程度の情報共有は必要です。

4位 まだ早い

  • 家族の年齢的にも、まだ相続とかを意識していないから(20代 女性)
  • おそらく祖父母名義のため、近日中の相続予定がないため(40代 男性)
  • まだとりあえず両親とも元気なので、真剣に話し合ったことがない(50代 女性)

「まだ早い」が4位です。

「親が元気だから」「相続を意識する年齢ではない」といった声も多く寄せられました。

親世代が健康である場合、今すぐ話し合う必要性を感じにくいからです。

実家が祖父母名義のケースでも、孫世代の自分への相続はさらに先の話として認識されます。

ただ相続は突然現実になることも多いですし、何かのきっかけで親との意思疎通が急激に難しくなってしまうことも。

実際にアンケートでも「親が脳出血で倒れてから失語症になり、会話がスムーズにできず、聞きようがない」という事例が寄せられました。

後回しにするのではなく、気になったときに概要だけでも聞いておくことをおすすめします。

5位 親が教えてくれない

  • 意図的に話すことを避けられているから(20代 男性)
  • 親にそういう話を聞いても、はぐらかされてしまうから(30代 女性)
  • 話そうとしてもごまかされ、子ども扱いされて相手にされなかったからです(50代 女性)

5位は「親が教えてくれない」でした。

親側が意図的に権利関係の話題を避けているケースも見られました。

背景としては「資産の話をすることへの抵抗感」「子どもに心配をかけたくない」などが考えられます。

繰り返し避けられてしまうと、2位の「聞きにくい」という状況になってしまう可能性があります。

実家の権利関係で将来不安なことは「身内同士の揉めごと」

実家の権利関係で将来不安なこと

「実家の権利関係で将来不安なこと」を聞いたところ、1位は「身内同士の揉めごと(24.3%)」でした。

以下、2位「金銭的な負担(18.6%)」、3位「相談先がわからないこと(15.1%)」、4位「手続きの難しさ(11.7%)」、5位「方針が立たないこと(8.2%)」の結果でした。

全体としては、権利関係そのものの難しさというよりも、家族との関係性やお金の負担などに不安を抱えている人が多いとわかりました。

「相談先がわからない」「方針が立たない」など、知識不足などから何をどうしていいかわからないといった不安を抱えている人もいます。

1位 身内同士の揉めごと

  • 兄弟の誰が権利相続するかで揉めそう(20代 男性)
  • 私は「親と同居してくれている兄家族の納得いくように」と思っています。ただ姉はもらえるものはしっかりもらいたいタイプだし、兄嫁が癖強そうなのもあり、少し不安に思うところがあります(30代 女性)
  • 過去に親族同士が権利関係で揉めてるのを目の当たりにしている。自分には弟しかいないが、お金の絡むことなので揉めるのかなあと不安になる(40代 女性)

1位は「身内同士の揉めごと」でした。

不動産は大きな資産です。

そのため、実家の所有権や借地権を誰が引き継ぐかなどで、兄弟姉妹と揉めてしまいそうだと危惧している人が多くなりました。

権利をもらいたいというケースもあれば、誰も欲しがらなくて押し付け合いになるというケースもあります。

また共有名義で相続しても、「売却したい」「リフォームして賃貸に出したい」と考えたときに同意が必要になってしまい、のちのちトラブルになる可能性も。

過去に親族間でのトラブルを見聞きし、不安を強めている人もいました。

親が元気なうちから権利関係を整理し、家族で意向を共有しておくことで、トラブルを防ぎやすくなります。

2位 金銭的な負担

  • ローンが残っていたら大変だと感じます(20代 女性)
  • ローンの残金がいくらかに不安がある。何十年も経つの家の修復などにかかる費用面にも不安がある(30代 男性)
  • 建物は古く、権利は姉に移したが、土地には借地料がかかっている。建て替え不可で更地返還が必要なため、費用の負担が不安(40代 女性)

2位は「金銭的な負担」でした。

実家は大きな資産ではありますが、相続する人によってすべてプラスになるとは限りません。

ローン残債や修繕費などの費用負担が発生することもあるからです。

不安を和らげるためには、「ローンの残債」「抵当権が抹消されているのか」「借地権なのだとしたら、借地料はいくらか」などを調べておく必要があります。

3位 相談先がわからないこと

  • 一人っ子なので権利については揉めようがない。ただ全体的に知識不足なのと、相談できる人がいないことは不安(20代 女性)
  • 専門家に相談したい気持ちはあるものの、どこに相談すべきか判断できず、先延ばしになっていることも不安材料です(30代 男性)
  • どこの誰にどのタイミングで相談すればいいか、実はあまりわかっていない(40代 女性)

「相談先がわからないこと」が3位となりました。

相続や実家の権利関係は、仕事などで日常的に関わっている人以外には、あまりなじみのない分野です。

法律、税、不動産など複数の分野が関わり、法律の知識も必要です。

そのため「不安なので相談したいが、何を誰に相談すればいいのかわからない」と感じる人も少なくありません。

一人っ子の場合は、兄弟姉妹と相談することすらできないので、一人で考えるという不安も大きいと推測できます。

まずは自治体の無料相談など、身近な窓口に相談してみることをおすすめします。

上記のような相談窓口から、ケースに応じた相談先を紹介してもらえるケースもあるからです。

4位 手続きの難しさ

  • ローンは残っていないし、私が一人っ子だから他に相続する人もいないから揉めることはなさそう。ただ手続きがなんとなく難しそうだし、書類とかを集めるのが大変そう(40代 女性)
  • 法的な手続きが大変そう(50代 男性)
  • 相続の際に、名義変更の手続きがスムーズにできるか不安です(60代以上 男性)

「手続きの難しさ」が4位です。

不動産の名義変更や相続などは、多くの人にとって一生に一度経験するかどうかという手続きです。

経験する機会が少ないため、「複雑そう」「書類が多そう」という漠然とした不安を抱える人が多くなりました。

揉めごとやローン問題がなくても、聞き慣れない手続きが待ち構えていることで、心理的な負担となります。

不安を和らげるためには、自治体の相談窓口や解説サイトなどを使う方法があります。

また自分でも相続登記はできますが、司法書士などの専門家に頼むことも可能です。

5位 方針が立たないこと

  • 一人っ子なため追々相続すると感じているが、親がどうするつもりなのかを把握していないため、どうなるか想定できないことが不安(20代 女性)
  • ローン関係の心配はあまりないが、誰も住まなくなったあとの建物をどうするのかの不安はある(30代 女性)
  • 将来、実家をどのタイミングで売却するのが税制面で有利になるのか、具体的な出口戦略に不安があります(60代以上 男性)

5位は「方針が立たないこと」でした。

「親がどう考えているかわからない」「実家を残すべきか決められない」など、将来の方向性が見えないことで不安になっている人もいます。

「将来的に誰が名義を引き継ぐのか」「自分が所有者になったら、売るべきなのか残すべきなのか」など、考えることがたくさんあるからです。

不安を軽減するためには、まず権利関係の現状を把握したうえで、親が元気なうちに当事者が集まって話し合うことをおすすめします。

まとめ

実家の権利関係を把握している人の特徴としては、「親が危機感をもっている」「普段から家族間のコミュニケーションが多い」などがありました。

普段から親子で話す機会がある家庭では、実家の名義やローンの状況についても、共有できるチャンスが増えます。

一方、話題にしづらい雰囲気があるご家庭も。

ただ実家の相続については、何か起きてから急いで確認することになり、バタバタしてしまうケースも多くあります。

親が元気なうちに少しずつ話し合い、家族で情報共有しておくことが、将来の負担や不安を軽減する第一歩となるでしょう。

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