【相続した不動産を手放す前に「やって損した無駄なこと」ランキング】最初にやるべきことを89人にアンケート調査

相続した不動産を手放す前にやって損した無駄なこと アンケート調査
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相続した不動産を手放す際、「少しでも高く売りたい」と、自分でさまざまな準備をする人も少なくありません。

しかし実際に売却を終えてみると、「やらなくていい準備もあったな」と感じることもあります。

今回は相続した不動産を手放した経験がある89人を対象に、「相続した不動産を手放す前にやって損した無駄なこと」についてのアンケートを実施。

「最初にやるべきこと」についても聞きました。

【調査概要】

  • 調査対象:相続した不動産を手放した経験がある人
  • 調査期間:2026年6月5日~16日
  • 調査機関:自社調査
  • 調査法:インターネットによる任意回答
  • 有効回答数:89人(男性55人/女性34人)
  • 回答者の年代:20代 16.9%/30代 32.5%/40代 24.7%/50代 16.9%/60代以上 9.0%

相続した不動産を手放す前にやって損した無駄なことは「建物の修繕」

相続した不動産を手放す前にやって損した無駄なこと

相続した不動産を手放す前にやって損した無駄なことの圧倒的1位は「建物の修繕(47.2%)」で回答者全体の5割近くを占めました。

2位「査定シミュレーション(14.6%)」、3位「家財の整理(10.1%)」が続きます。

以下、4位「ハウスクリーニング(5.6%)」、5位「植物の手入れ(3.4%)」でした。

「建物の修繕」「家財の整理」「ハウスクリーニング」「植物の手入れ」など、建物や敷地の状態を整えるための準備が上位にランクインしています。

できるだけ良い状態にしてから手放したいと考えて行動したものの、実際には大きな効果を感じられなかった人も多いのですね。

「手をかければ不動産の評価が上がるはず」と考える人も多いですが、実際に売却が終わってみると「費用や手間をかける必要はなかった」という感覚になってしまうこともあります。

かけた費用やお金に対して、リターンが少ないこともあるからです。

1位 建物の修繕

  • 世間一般の「きれいなほうが売れやすい」という常識を真に受けてしまい、フライングしてしまったのが失敗でした。実際には、買い手の多くは「リノベーション前提」で安く物件を探している業者や個人であり、数十万円かけたリフォームのデザインは意味をなしませんでした(20代 女性)
  • したからと言って、買取額が上がったのかはわからないから。そのまま現金化したほうが早かった(30代 男性)
  • 建物があちこち壊れていたので直したが、家を売ったあとで駐車場になったから(40代 男性)

1位は「建物の修繕」でした。

実家などを相続した場合には、相続した時点でかなり築年数が古くなっていることも少なくありません。

そのため「リフォームすればニーズが高まるのでは」と、修繕やリフォームを施す売主も多いです。

しかし築年数の古い住宅は、「買主の好みに合わせたリフォーム」「建て替え」「駐車場化」を前提として取引されるケースもあります。

売主が先回りして修繕しても、買主の意向やニーズに合わないことも多く、リフォームが査定額や売却価格に十分反映されないのですね。

ニーズに合わない修繕や必要ない修繕だと、時間もお金も無駄になってしまいます。

2位 査定シミュレーション

  • 実際の査定とはかけ離れていたからです(20代 女性)
  • 営業が多すぎて時間と精神を消耗したから(30代 女性)
  • 査定してもらったときと状況が変わったから(40代 女性)

2位は「査定シミュレーション」でした。

最近では不動産の売却価格を一括査定してくれるサイトもあります。

手軽で便利ですが、実際にはシミュレーションが無駄になったと感じた人も多くなりました。

理由としては「査定結果と実際の売却価格との間に、差が生じた」などがあります。

実際に現地を見てみないと正確な査定ができないこともあるため、机上のシミュレーションだけでは差が生じてしまうと考えられます。

また、査定時点と売却時点で状況が変わってしまうといったケースもありました。

3位 家財の整理

  • 買主が結局リフォーム前提で考えていたため、室内の状態はほとんど気にされませんでした。むしろ「そのままの状態で見せてもらったほうが判断しやすい」と言われて、片付けた意味がなかったと感じました。費用もかかったので、焦って動くべきではなかったと思いました(40代 女性)
  • 結局不動産会社に現金で買い取ってもらったので、査定には関係なくて、「そのままでも良かったのかな」と考えました(50代 女性)

「家財の整理」が3位となりました。

「家を売る前には、最低限荷物は片付けておくべき」と考える人も少なくありません。

荷物のない状態にしてから内覧を受け入れることが、好印象につながるという意識もあり、売却前に費用や時間をかけて室内の整理をする売主も多くいます。

実際、一般的な住宅売却では、前の住人の荷物はすべて運び出しておくのが基本です。

しかし不動産買取業者に売る場合には、残置物ありでも取引できるケースが多々あります。

売却方法によっては現状のままでも問題ないことを知らなかったがゆえに、発生してしまった無駄です。

4位 ハウスクリーニング

  • 不動産会社に相談した際、築年数的に建物の価値はほぼなく、土地としての評価が中心になると言われました。事前に知っていれば、そのまま査定に出していたと思います(30代 男性)
  • 買主が購入後に壁や床を壊し、ほとんどフルリフォームする改築を行ったためです(40代 男性)
  • 不動産業者に話を聞いたところ、ちょっとした修繕やクリーニング程度では査定額に大きな影響はないと言われて、無駄なことをしたと思いました(50代 男性)

「ハウスクリーニング」が4位でした。

「できるだけきれいな状態にしておけば、不動産の評価が上がる」という気持ちで、業者にハウスクリーニングを依頼する売主もいます。

家を売るなら、失礼のないよう掃除くらいはしておくべきという考え方は、自然なことです。

しかし実際にはハウスクリーニングしてもあまり評価されなかったケースも多いとわかりました。

理由としては「査定の中心が建物ではなく土地だった」「買主が室内をフルリフォームするつもりだった」などがあります。

上記のような場合、クリーニング費用だけでなく、清掃にかかる時間も無駄になります。

5位 植物の手入れ

  • 室内の修繕や庭の手入れにかかった費用は査定額に一切上乗せされず、結果的に丸々無駄なコストになってしまったから(20代 女性)
  • 最終的に買い取ってくれた不動産業者が、建物は解体して更地にしてから再販するという方針だったからです(30代 女性)

「植物の手入れ」が5位です。

庭が荒れていると家の印象が悪くなることから、売却前に庭木の剪定や草刈りをした人もいます。

しかし、片付けやハウスクリーニングと同様に、査定額の上乗せにつながらないケースも多いとわかりました。

庭の手入れを自分でやるのはかなり大変ですし、業者に頼むとお金がかかります。

そのため、労力やお金を無駄にしたと感じてしまいます。

相続した不動産の手放し方について「知識がなかった人」は69.6%

不動産の手放し方についての知識があったか

「相続した不動産の売却前に、不動産の手放し方についての知識はありましたか」と聞いたところ、「なかった」と回答した人が「あまり(47.1%)」「全く(22.5%)」を合わせて69.6%にのぼりました。

十分に知識があった人はわずか3.4%で、多くの人が知識不足の状態で売却に向けた行動をスタートするとわかります。

知識が少ないからこそ、「良かれとやってしまって、無駄になった」ということが起こるのですね。

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相続した不動産を手放す際に最初にやるべきことは「複数社に査定を依頼する」

相続した不動産を手放す際に最初にやるべきこと

経験者が実感した「相続した不動産を手放すときに最初にやるべきこと」の1位は「複数社に査定を依頼する(38.2%)」でした。

2位「現状のままプロに見せる(34.8%)」、3位「専門家に相談する(23.6%)」が続きます。

「相続した不動産を手放す前にやって損した無駄なことランキング」では、独断で修繕や片付けをして後悔した人が多くいました。

そのため、自分で判断せずに、まずはプロに相談したほうがいいと感じた人が多くなっています。

「後悔しないように、無駄を産まないように、専門家の意見を聞いて方向性を決めたい」という意識が読み取れます。

全体としては、急いで家に手を加えるよりも、情報や判断材料を集めることが重視されているとわかりました。

1位 複数社に査定を依頼する

  • 早い段階で数社に無料査定を行ってもらい、相場を知ってから動いたほうがいい(30代 女性)
  • 不動産仲介業者の相見積もりを取っておく。現場に連れていき、どこを見ているのかも含め、営業マンの人柄をよくチェックする。近隣住民に対して横柄な営業マンは信用しない(30代 女性)
  • 私の場合は、最初に複数の不動産会社へ査定を依頼しておけば遠回りせずに済みました(40代 男性)

1位は「複数社に査定を依頼する」でした。

不動産会社へ査定依頼をしてみると、実際の査定額がわかります。

ただ一社だけだと相場を把握しにくいので、複数社への査定依頼をアドバイスとして挙げた人が多くなりました。

また、会社によって対応品質も違うので、複数の会社で査定や相談をすることで、信頼できる会社を見つけやすくなると期待できます。

2位 現状のままプロに見せる

  • 現状のままプロに見せることをおすすめします(30代 女性)
  • まずは現状のまま、不動産会社に見てもらうのが一番だと思います。自分で片付けたり修繕したりする前に、どの程度手を入れる必要があるのかプロに判断してもらうと、無駄がありません(40代 女性)
  • 心配に思うところを見てもらい、現状のままでいいか、修繕してから手放すべきかを確認すること(60代以上 女性)

2位は「現状のままプロに見せる」でした。

相続した不動産については、何も手を加えずにプロへ見せることが合理的と考える人も多くなっています。

築古物件だと、買主が購入後に「リフォームや建て替え」「駐車場化」を前提としているケースも少なくないからです。

最初に不動産会社へ現状を見てもらえば、想定される買主のニーズをもとに、どこまで手を入れるべきかなどを判断してもらえます。

「リフォームしたほうがいい」という判断になった場合には、不動産会社と懇意にしているリフォーム会社を紹介してもらえるなど、手間が省ける可能性も。

結果として、無駄な出費や時間を避けられる可能性が高まります。

3位 専門家に相談する

  • 無駄なコストや労力を省くために最初にやるべきことは、とにかく専門家のアドバイスをきちんと受ける。弁護士でも、無料法律相談をやってたり、相談だけでも聞いてもらえたりするので。司法書士でもよいと思います。コスパやタイパ含めて、後悔はしなくてよくなると思います(40代 女性)
  • 訳あり物件専門の売却業者に相談すること(50代 男性)
  • 地元の不動産屋に実際に足を運び、相場や売却の手順などを相談したほうがいい(50代 男性)

「専門家に相談する」が3位となりました。

相続不動産の売却には、不動産や法律の知識が必要です。

知識不足のまま動いていると、失敗につながったり、時間がかかったりします。

そのため、自分で動く前に不動産会社に相談するのがいいと感じた人も多くなりました。

また「賃貸アパートを相続した」「共有名義である」など、権利関係・法律関係が複雑な不動産については、弁護士など士業への相談も有効です。

4位 家族で話し合う

  • 親族間で方針を決める(30代 女性)
  • 家族で話し合い、どうするか決めておく(40代 男性)
  • 親族会議など、今後どうするかを必ず話し合う。揉めるほどバカらしいことはない(50代 男性)

「家族で話し合う」が4位でした。

相続した不動産の売却は、自分一人の判断で進められないケースもあります。

実家を相続した場合などには、「実家を赤の他人に売ってほしくない」「売るのはいいけど、建物がなくなるのは嫌」といった意見が出てくることもあるからです。

とくに相続人が複数いて共有名義になっている場合には、意見の相違があると、具体的な手続きを進められません。

意見の対立が起こってトラブルが長引くと、売却がしたくてもできない状態が続いてしまいます。

トラブルを防ぐため、当事者間の話し合いが必要です。

5位 現状を確認する

  • 片付けや修繕より先に、売れる法的状態かを確認するのが大事です(20代 男性)
  • 不動産の名義や登記書をよく確認しておくこと(50代 男性)
  • 「手放そうとしている不動産を取得したときの費用」の証明書類を探すことが、何よりも優先。古い物件であればあるほど(60代以上 女性)

「現状を確認する」が5位です。

現状とは、建物の状態だけではなく、権利関係や書類の準備状況なども指します。

「名義」や「隣の土地との境界はどうなっているか」など、法的な現状を把握しておくことも重要です。

ただし上記のような内容を、自力で事前にすべて把握する必要はありません。

どこが把握できていて、どこができていないのかを整理しておくだけでも、不動産会社などへの相談はスムーズになります。

まとめ

相続不動産の売却では、修繕や片付け、清掃などが、必ずしも売却価格の向上につながっていないことがわかりました。

良かれと思ってやったことでも、結局は時間や費用の無駄になってしまうケースもあります。

そのため経験をもとに、「自分で家に手を加える前に、不動産会社などのプロに相談したほうがいい」と考える人が多くなっています。

高く売るためには、複数社への査定依頼も有効です。

不動産は買主のニーズなどによって、どのように売ると手元に残るお金が大きくなるのかが異なります。

不動産を売る機会はめったになく、専門的な知識が必要だからこそ、自己判断で進めずプロに相談することをおすすめします。

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