兵庫県で「古民家差し上げます」物件は数多く存在する
兵庫県では「古民家差し上げます」物件は多数存在しているため、地域によっては無償譲渡は実現できるでしょう。
2018年の兵庫県の空家率は13.4%で全国平均を若干下回っているものの、空き家の数は約36万戸となっており、全国7位の多さとなっています。
参照元:兵庫県「住まいに関する資料集」
そのため、地域別で見ると全国平均の空き家率と比べて高い地域が多く存在しており、市町村別の空き家率は、以下のとおりです。
地域 | 空き家率 |
---|---|
淡路 | 17.8% |
但馬 | 17.6% |
丹波 | 17.5% |
西播磨 | 17.2% |
参照元:兵庫県「住まいに関する資料集」
兵庫県では今後も空き家が増加することを問題視して「空き家総合相談窓口」を設置しており、「古民家差し上げます」を実現しやすい環境を整えています。
兵庫で古民家をできるだけ早く手放すべき3つの理由
古民家は所有しているだけでリスクがあるため、兵庫県では売却することよりも「古民家差し上げます」を選択する人のほうが多い傾向にあります。
古民家をできるだけ早く手放すべき理由は、以下のとおりです。
それぞれの理由について解説します。
管理するための費用がかかる
古民家をできるだけ早く手放すべき代表的な理由は、管理するための費用がかかることです。
誰も住んでいない古民家は老朽化が早く進むため、定期的に清掃や換気、通水などの管理をする必要があります。
管理するための水道光熱費を毎月負担することになり、古民家は所有しているだけで固定資産税などの税金も必要です。
古民家のある地域によって税額は異なりますが、年間で総額10~30万円ほどは負担することになるでしょう。
また、所有している古民家が遠方にあって管理代行サービスを利用する場合は、年間5~20万円の費用が追加でかかります。
古民家は所有しているだけで毎年維持費がかかることになるため、「古民家差し上げます」を選択する人が多いのが実情です。
なお、空き家の維持費については、以下の記事でも詳しく解説しています。

更地にする場合は解体費用がかかる
更地にすれば建物の管理をする必要はなくなりますが、解体費用を負担する必要があります。
解体費用は古民家の規模によって異なりますが、30坪程度の場合で100〜150万円程が相場です。
さらに、古民家を解体して更地にすると「住宅用地の特例」が適用されなくなるため、土地にかかる固定資産税が最大6倍になるリスクもあります。
住宅がある土地にかかる固定資産税が軽減される特例のこと
土地をすぐに売却することが難しい地域の場合は、老朽化が進んだ古民家でも解体に関して慎重に検討することをおすすめします。
なお、空き家の解体費用を抑える方法については、以下の記事で詳しく解説していますので参考にしてください。

特定空き家に指定される可能性がある
老朽化が進んだ古民家を放置すると、自治体から「特定空き家」に指定される可能性があることもできるだけ早く手放すべき理由の1つです。
そのまま放置することが不適切である状態の空き家のこと
仮に特定空き家に指定されても放置を続けると、建物を解体していなくても住宅用地の特例が適用されなくなるため、土地にかかる固定資産税が最大6倍になります。
さらに放置を続けると50万円以下の過料が課せられることになり、最終的には行政代執行によって強制的に古民家が解体されることになるでしょう。
行政代執行によって古民家が解体される場合は安全性とスピードが重視されるため、古民家の所有者に高額な解体費用が請求されます。
所有する古民家の老朽化が進んでいる場合は、自治体から特定空き家に指定される前にできるだけ早く手放しましょう。
なお、後悔しないための空き家対策については、以下の記事で詳しく解説しています。

兵庫で「古民家差し上げます」を実現する5つの方法
兵庫で「古民家差し上げます」を実現する方法は、以下の5つです。
それぞれの方法について解説します。
隣地所有者に無償譲渡する
兵庫で「古民家差し上げます」を実現するためには、隣地所有者に無償譲渡することが一番の近道といえます。
古民家が田舎にある場合であっても、隣地所有者であれば活用してもらえる可能性が高いからです。
たとえば、古民家を解体して駐車スペースや庭にしたり、親族のために別棟で家を建てたりするなど活用できます。
隣地所有者と良好な関係性を築けていれば、無償譲渡に応じてもらえるか気軽に聞いてみましょう。
ただし、個人への無償譲渡は贈与税が課税されるため、スムーズに話を進めるためには負担したほうが無難です。
隣地所有者と良好な関係であり、かつ贈与税を負担できる資金があれば、「古民家差し上げます」を実現する現実的な方法といえるでしょう。
空き家バンクを利用する
空き家バンクを活用して、兵庫で「古民家差し上げます」を実現できます。
空き家バンクとは、自治体が運営しているWeb上の空き家のマッチングサービスのことです。
兵庫県でも15のエリアで空き家バンクが設置されているため、活用してみるのも選択肢の1つです。
たとえば、空き家率の高かった但馬地域のやぶ市や新温泉町でも空き家バンクを設置しています。
ただし、契約などの手続きやトラブルになった場合の対応は、基本的に自分たちで行う必要があるため、不動産売却の経験がない人には難しい方法かもしれません。
なお、空き家バンクについては、以下の記事でも詳しく解説していますので、参考にしてください。

民間のサイトを利用する
自治体が運営する空き家バンク以外にも、民間のサイトを活用して「古民家差し上げます」を実現することが可能です。
近年では空き家のマッチングサイトが増加しており、代表的なサイトは、以下のとおりです。
それぞれのサイトを解説します。
みんなの0円物件
みんなの0円物件は0円の物件のみを扱っているサイトです。
掲載エリアは全国に対応しており、プランを選択できることが特徴です。
「¥0プラン」であれば一切費用負担なく進めることが可能ですが、おまかせプランを選択すれば、運営会社が取引をサポートしてくれます。
ただし、おまかせプランを選択して成約した場合は165,000円の費用がかかります。
空き家ゲートウェイ
空き家ゲートウェイは、100円の物件を取り扱っているサイトです。
100円物件として売れない物件や値段がつかない物件をユニークな紹介文で魅力的に数多く掲載しているため、購入希望者が見つかる可能性があるでしょう。
また、物件の掲載、成約時の手数料などは無料で全国津々浦々の物件に対応しており、再建築不可物件でも掲載可能です。
建築基準法の基準を満たしていないため、建て替えができない物件のこと
所有している古民家が再建築不可物件の場合は、掲載してみる価値があるかもしれません。
なお、空き家ゲートウェイについては、以下の記事でも詳しく解説しています。

家いちば
家いちばは空き家を売る人と買う人が直接やりとりできることが特徴です。
「メッセージボード」を使用して気軽にやりとりでき、契約もメールでのやりとりが中心なため、忙しい人でも安心です。
家いちばでは運営会社のスタッフが物件の取引をサポートしてくれますが、利用料が発生します。
成約した場合はシステム登録基本料として9万9,000円が必要になり、成功報酬として売買金額に応じて通常時の仲介手数料の半額がかかります。
取引が成立したときに不動産会社に支払う成功報酬のこと
値段が付く古民家を兵庫県に所有している場合は、利用してみましょう。
自治体に寄付する
兵庫県では自治体に寄付することも「別荘あげます」を実現する方法の1つです。
ただし、自治体に寄付するためには厳しい要件を満たす必要があるため、ほとんどの自治体が受け入れていないのが実情です。
そもそも個人が所有する不動産にかかる固定資産税は自治体にとって大切な収入源になるため、要件を緩くして寄付を受け入れると収入が減って財政難になってしまうからです。
たとえば、尼崎市では空家等およびその土地の寄付を受け入れていますが、受け入れる建物と土地に関する要件は厳しくなっています。
兵庫県で「別荘あげます」を実現するには、難易度は高い方法といえるでしょう。
なお、自治体への土地の寄贈については、以下の記事で詳しく解説しています。

相続土地国庫帰属制度を利用して国に返す
兵庫で「古民家差し上げます」を実現する方法として、相続土地国庫帰属制度を使って国に返す方法もあります。
一定の要件を満たした場合に相続した土地を国に返せる制度のこと
ただし、制度を利用するためには厳しい要件をクリアしたうえで、10年分の管理費用の負担が必要です。
兵庫で「古民家差し上げます」を実現するためには自治体への寄付と同様、別の方法を選択したほうが無難です。
なお、相続土地国庫帰属制度については、以下の記事でも詳しく解説していますので、参考にしてください。

兵庫で古民家を手放したい場合は専門の買取業者に売却!
兵庫で「古民家差し上げます」を実現する方法で手放すことが難しい場合は、専門の買取業者へ売却することも検討してみてください。
専門の買取業者であれば、古民家を現状のまま引渡しが可能で、仲介手数料もかかりません。
また、専門の買取業者に直接売却するため、契約不適合責任を免責して契約することも可能です。
契約書に記載のない欠陥や不具合に対して売主が負う責任のこと
古民家は老朽化が進んだ物件も多く、欠陥や不具合が把握できていないケースもあるため、専門の買取業者に売却すれば、物件を引渡した後も安心です。
アルバリンクなら短期間で現金化できる!
兵庫で古民家を手放したい場合は、一度アルバリンクにご相談ください。
弊社アルバリンクは売却が困難な古民家でも買い取れるノウハウがあるため、短期間での現金化が可能です。
「独自の再販経路を確保している」や「集客の自動化によって広告費を削減している」などの企業努力によって、売却が困難な古民家を買い取っても他社とは違って事業として成立させられるからです。
実際に、弊社アルバリンクは老朽化が進んだ古民家などの訳あり不動産専門の買取業者として、他社では断られるような物件なども多数買い取ってきました。
兵庫では空き家率の高かった西播磨地域にある赤穂市の空き家や丹波地域にある丹波篠山市の再建築不可物件など計26件買い取った実績があります。
参照元:株式会社アルバリンク「成約事例」
老朽化が進んでいる古民家が売れずに悩んでいる方は、アルバリンクに売却して一刻も早く負担から解放されましょう。
まとめ
今回は、兵庫で「古民家差し上げます」を実現する方法について詳しく解説しました。
兵庫で「古民家差し上げます」物件が数多く存在するため、所有する古民家に適した方法を選択しましょう。
「田舎にある」「老朽化が進んでいる」などの理由で、所有する古民家が手放せない場合は専門の買取業者に売却することをおすすめします。
なお、弊社アルバリンクも老朽化が進んだ古民家などの訳あり不動産を全国から積極的に買い取っている業者で、「フジテレビ」をはじめとする各メディアにも取り上げられた実績があります。
売れない不動産を所有していて悩んでいる場合はアルバリンクに売却して、早く負担から解放されましょう。