2000万円で買った家はいくらで売れる?【築年数で変わる】
国土交通省の「中古住宅流通、リフォーム市場の現状」によると、家の資産価値は時間の経過とともに減少の一途をたどります。
引用元:国土交通省「中古住宅流通、リフォーム市場の現状」
なぜ築年数が古くなるほど家の資産価値が下がるのかというと、家には「法定耐用年数」が定められているためです。
法定耐用年数は税法で定められた固定資産の使用可能な年数のことで、以下のように家の構造によって異なります。
家の構造 | 法定耐用年数 |
---|---|
軽量鉄骨造(3㎜以下) | 19年 |
木造 | 22年 |
軽量鉄骨造(3~4㎜) | 27年 |
重量鉄骨造 | 34年 |
鉄筋鉄骨コンクリート造 | 47年 |
参照元:国税庁|主な減価償却資産の耐用年数表
ただし法定耐用年数はあくまでも固定資産税を算出する際に用いる税法上の区分に過ぎず、耐用年数を超えたからといって家に住めなくなるわけではありません。
しかし基本的に家は新築時をピークとして、築年数が経過するほど耐用年数も失われて資産価値が下がる傾向にあります。
なお、経年劣化が生じない土地には耐用年数が適用されないため、資産価値がそこまで大きく変動することはありません。
それでは、2000万円で買った戸建て・マンションが築年数の経過によってどのくらい価格が変わるのかを見ていきましょう。
【築年数別】2000万円で買った戸建ての価格相場の一覧表
2000万円で購入した木造戸建ての住宅の価格は、築年数によって以下の表のように変動します(国土交通省「中古住宅流通、リフォーム市場の現状」による)。なお、建物の価格は1000万円、土地の価格は1000万円と仮定します。
築年数 | 建物の価値減少率 | 建物価格の目安 | 売却価格の目安 |
---|---|---|---|
1年 | 5% | 950万円 | 1950万円 |
2年 | 13% | 870万円 | 1870万円 |
3年 | 18% | 820万円 | 1820万円 |
4年 | 25% | 750万円 | 1750万円 |
5年 | 30% | 700万円 | 1700万円 |
10年 | 55% | 450万円 | 1450万円 |
20年 | 85% | 150万円 | 1150万円 |
22年 | 100% | 0円 | 1000万円 |
木造住宅の法定耐用年数は22年のため、築22年の家を売却する際にはほぼ土地のみの価格で取引される形となります。
ただし、物件が都心部など需要の高いエリアに立地している場合はその限りではありません。人口の増加や交通機関の整備、都市開発などによって地価が上昇する可能性があるためです。
実際、国土交通省の「令和5年地価公示の概要」から地価の変動率を見ると、全国的に土地の価格が上昇している様子がうかがえます。
全用途平均 | 住宅地 | 商業地 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
2022年 | 2023年 | 2022年 | 2023年 | 2022年 | 2023年 | |
全国 | 0.6% | 1.6% | 0.5% | 1.4% | 0.4% | 1.8% |
三大都市圏(東京・大阪・名古屋) | 0.7% | 2.1% | 0.5% | 1.7% | 0.7% | 2.9% |
地方四市(札幌・仙台・広島・福岡) | 5.8% | 8.5% | 5.8% | 8.6% | 5.7% | 8.1% |
その他地方圏 | -0.1% | 0.4% | -0.1% | 0.4% | -0.5% | 0.1% |
立地条件がよく、適切な時期にメンテナンスが行われて内装や設備などの状態がきれいに保たれている家は、新築時を上回る価格で売買されるケースも少なくありません。
なお、3000万円で買った木造戸建ての築年数別の売却価格相場を知りたい方は、以下の記事をご参照ください。
【築年数別】2000万円で買ったマンションの価格相場の一覧表
次に、2000万円で買ったマンションがいくらで売れるのか、築年数別にご紹介します。
築年数 | 建物の価値減少率 | 売却価格の目安 |
---|---|---|
1年 | 10% | 1800万円 |
2年 | 12% | 1760万円 |
3年 | 14% | 1720万円 |
4年 | 16% | 1680万円 |
5年 | 18% | 1640万円 |
10年 | 24% | 1520万円 |
20年 | 42% | 1160万円 |
30年 | 60% | 800万円 |
35年 | 70% | 600万円 |
参照元:国土交通省|中古住宅流通、リフォーム市場の現状
一般的に新築マンションには建築会社の利益が上乗せされることから、相場よりも高い価格で販売されるケースが少なくありません。そのため、新築マンションは購入後から資産価値が1割ほど急落します。
その後も資産価値は緩やかに減少を続け、築10年が経過すると売却価格は新築時の86%ほどになるといわれています。
築10年以降もマンションの資産価値は減少し、築11年~築20年ほどのマンションは新築時の50~60%ほどの価格で取引されるケースが一般的です。
ただし、物件の立地やリフォームの必要性の有無などによって価格差は生じます。
戸建てと同様、多くの方が住みたいと思うエリアに建っているマンションは、築年数が経過しても値崩れがしにくく、より高く売れる傾向にあります。
2000万円で買った家の売却価格の調べ方3選
2000万円で買った家のおおよその売却価格を自分で調べる方法には、以下3種類があります。
- ポータルサイトで調べる
- 過去の取引事例を調べる
- 不動産業者に査定してもらう
あなたが2000万円で買った家を適正価格で売却するためにも、上記の方法で調べて事前に相場観をつかんでおくとよいでしょう。
それぞれの調査方法について、詳しく解説します。
ポータルサイトで調べる
ひとつ目は、不動産ポータルサイトを使って売却価格を調べる方法です。
不動産ポータルサイトとは複数の不動産業者が売却したい物件の情報を掲載しているWebサイトで、「SUUMO(スーモ)」や「at home(アットホーム)」などがあります。
まずはこれらのサイトにアクセスし、あなたの家が建っているエリア内で物件が売りに出されていないかどうかを調べてみましょう。
築年数や土地・建物の面積など、条件に近い物件の価格を調べることで、ある程度の相場観をつかむことができます。
ただし、不動産ポータルサイトに掲載されているのは、あくまでも「売り出し価格」に過ぎません。売り出し価格は売主が自分で決められるものであり、売却価格とイコールではない点に注意が必要です。
より正確な売却価格を知りたいなら、後述するように不動産業者に査定を依頼したほうが確実です。
過去の取引事例を調べる
2つ目は、過去の取引事例をもとに売却価格の目安を把握する方法です。
不動産の過去の取引事例を調べられるサイトには、以下の2つがあります。
- レインズマーケットインフォメーション
- 土地総合情報システム
レインズマーケットインフォメーションとは、全国指定流通機構連絡協議会が運営している不動産取引情報提供サイトです。
参照元:全国指定流通機構連絡協議会|レインズマーケットインフォメーション
売主から不動産の売却依頼を受けた不動産業者は、まずレインズと呼ばれる不動産情報ネットワークシステムに物件情報を登録します。
レインズは、簡単に言えば不動産業者が物件の取引情報を確認するシステムです。そのため、一般の方は閲覧できません。
しかし、レインズに掲載された物件の取引情報を集約したレインズマーケットインフォメーションを利用すれば、一般の方でも過去の成約事例を調べることができます。
使い方は簡単で、都道府県や地域、最寄り駅、駅からの距離、土地・建物の面積、築年数などを入力して検索するだけです。あなたが所有している家の周辺の物件相場を知りたいときに重宝するでしょう。
土地情報総合システムも物件の取引価格や地価などを調べられるサイトで、国土交通省が運営しています。
参照元:国土交通省|土地総合情報システム
「不動産取引価格情報検索」をクリックして物件の種類、地域を選ぶと、過去にそのエリアで取引された不動産の取引事例が一覧で表示されます。
そのなかからあなたが所有している家と条件に近いものをピックアップすれば、おおよその相場を把握できます。
不動産業者に査定してもらう
3つ目は、不動産業者に査定を依頼する方法です。査定とは、不動産業者が物件に関する調査を行って売却できそうな金額を算出する行為を指します。
ここまで家の売却金額を調べる方法を2つご紹介しましたが、立地や周辺環境など売却価格を左右する要素は物件ごとに異なるため、必ずしも同じ価格で売れるとは限りません。
その点、不動産業者は家の査定を行うにあたって周辺の取引事例だけでなく、築年数や物件の状態、周辺環境、前面道路の状況などをつぶさに確認します。そのため、より正確な推定売却価格を導き出せるのです。
ただし、不動産業者によって査定に用いるマニュアルなどは異なるため、査定価格にも差が生じてしまいがちです。1社だけに査定を依頼すると、不動産業者から提示された金額が適正なのかの判断ができません。
そのため、家の売却金額を知りたいなら複数社に査定を依頼し、査定価格を比較することをおすすめします。複数社の査定価格を比較すれば、適正な売却相場が見えてくるでしょう。
複数社に査定を依頼するメリットは、後述の「複数の不動産業者に査定を依頼する」の見出しでも詳しく解説します。
なお、弊社AlbaLink(アルバリンク)でも家の無料査定を行っております。査定を依頼したからとはいえ、無理な営業をかけることはいっさいございませんので、安心してご活用いただければ幸いです。
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2000万円で買った家の売却方法2選
2000万円で買った家の売却方法には、以下の2種類があります。
- 築浅で立地が良い家は仲介業者に相談する
- 築古で老朽化した家は専門の買取業者に売却する
仲介業者は家を売りたい売主と購入したい買主とを結びつける役割を担う不動産業者、買取業者は自社が買主となって家を直接購入する不動産業者です。
あなたが所有している家によって、最適な売却方法は異なります。ご自身の状況と照らし合わせながら読み進めていってください。
なお、仲介と買取の違いについては、以下の記事で詳しく解説しています。
それでは、それぞれの売却方法に向いている家の特徴を見ていきましょう。
築浅で立地が良い家は仲介業者に相談する
あなたが所有している家の築年数が比較的新しく、かつ立地も良い場合には仲介業者に相談するとよいでしょう。
弊社が行ったアンケート結果によると、多くの方は家を購入する際に立地を重視する傾向にあります。
参照元:訳あり物件買取プロ|【家を購入する際に優先したことと妥協したこと】経験者493人アンケート調査
そのため、あなたが所有している家が都市部なら駅から徒歩10分以内、地方なら中心市街地まで車で10分圏内の場所に位置している場合は、仲介業者に依頼すると相場に近い価格で売却できる可能性があります。
また、以下「不動産を購入するなら築何年以内がよいか」というアンケート調査の結果を見ると、多くの方が築年数の新しい家を購入したいと考えていることが分かります。
参照元:訳あり物件買取プロ|【不動産を購入するなら築年数は何年までがベストか】男女100人アンケート調査
とくに築20年以内の物件を購入したいと回答した方の割合は、全体の81%にのぼりました。
実際、公益財団法人東日本不動産流通機構の「首都圏不動産流通市場の動向(2022年)」によると、中古マンションの成約平均築年数は23.33年、中古戸建ての成約平均築年数は21.31年でした。
家を仲介で売却したいなら、築20年前後がひとつの目安であるといえるでしょう。
築20年の戸建てを売却相場よりも高く売りたいとお考えの方は、以下の記事も併せて参考にしてください。
築古で老朽化した家は専門の買取業者に売却する
築30年を超えている、建物や設備の老朽化が著しくて仲介では買い手を見つけられない家は、専門の買取業者に売却することをおすすめします。
専門の買取業者には、築年数の古い家にリフォームなどを施して活用する独自のノウハウがあります。そのため、仲介では買い手の見つからない築古物件であっても、問題なく買い取ることができるのです。
リフォーム代は専門の買取業者が負担するので、あなたが支払う必要はありません。
また、買取に際してあなたの契約不適合責任を免責にしてくれる点も大きなメリットです。
契約不適合責任は売主が買主に負う責任のことで、家を仲介で売却する場合にはほぼ確実に設定されるものです。
もし物件を引き渡したあとに売買契約書に記載されていない不具合や欠陥が見つかったら、買主から修繕費や損害賠償などを請求されかねない点に注意が必要です。
しかし、専門の買取業者は築古の家の買取にあたって不具合箇所をリフォームしたうえで活用するため、売主の契約不適合責任を免責にすることができます。
築年数の古い家の場合は目には見えない箇所に不具合が発生しているケースが少なくないため、売却後のトラブルを避けたい方にも買取がおすすめです。
なお、弊社AlbaLink(アルバリンク)ではあなたの契約不適合責任を免責にしたうえで家を買い取らせていただきます。
家の売却後に買主とのトラブルに巻き込まれたくない方は、ぜひ弊社へお気軽にご相談ください。
>>【2000万円で買った家を高額売却!】無料の買取査定を依頼
なお、不動産売却時に売主が負うべき契約不適合責任についてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事も併せて参考にしてください。
2000万円で買った家をできるだけ高く売るコツ5選
2000万円で買った家をできるだけ高く売るコツは、以下の5つです。
- 築浅のうちに売却する
- 売却相場より高めに売り出す
- 売り手市場のタイミングで売り出す
- 実績のある不動産業者を選ぶ
- 複数の不動産業者に査定を依頼する
売却時の利益を増やしたいなら、この章でご紹介するポイントを意識したうえで売却活動に臨むことをおすすめします。
それぞれのコツについて、具体的に解説します。
築浅のうちに売却する
2000万円の家をできる限り高く売却したいなら、築年数が浅いうちに行動に移しましょう。
前述のように、家の売却価格は築年数が経過するほど安くなります。たとえば、2000万円で買った木造の戸建て住宅の資産価値は築10年が経つと約半分に、築22年が経過するとゼロになります。
したがって、家を早く売りに出すほど高く売却できる可能性が高いといえます。
鉄筋鉄骨コンクリート造のマンションは木造の戸建て住宅よりも耐用年数は長いものの、経年劣化に伴う資産価値の低下は避けられません。マンションの場合も、早く売却するほど、より多くの金額を手に入れられます。
売却相場より高めに売り出す
売却相場より少し高めに売り出すことも、2000万円で買った家を高く売却するコツのひとつです。
不動産の価格は、結局のところ需要と供給のバランスで決まります。あなたが所有している家を買いたいと思う人が多ければ、相場よりも高く売ることも不可能ではありません。
また、不動産を売却する際には購入希望者から値段交渉をされるケースが一般的です。そのため、最終的に値引きすることを前提として相場の5~10%ほど高く売り出し価格を設定しておくと、希望に近い価格で売却できる可能性が高まります。
ただし売り出し価格が売却相場よりも高すぎると、買い手からの問い合わせが来なくなって売却活動が長期化してしまいかねません。
あなたが2000万円で買った家を早期売却するためにも、不動産業者の査定価格をもとに適切な売り出し価格を設定しましょう。
売り手市場のタイミングで売り出す
売り手市場、つまり高く売却できるタイミングを逃さないことも大切です。
国土交通省の「不動産価格指数」によると、日本における不動産価格は2013年から上昇傾向にあります。とくにマンション価格は2010年から約1.9倍に高騰。戸建て住宅の価格も2020年から上昇している様子がうかがえます。
引用元:国土交通省|不動産価格指数
ただし、今後も不動産価格が上がり続けるとは限りません。経済情勢によっては下がる可能性も十分にあるでしょう。
2000万円で買った家を高く売りたいなら、不動産市場が活況な時期が最適なタイミングといえます。
実績のある不動産業者を選ぶ
2000万円の家を高く売却するには、戸建て、もしくはマンションの売却実績が豊富な不動産業者を選ぶことも重要です。
一口に不動産業者といっても、マンションの売買に強いところがあれば、戸建ての売買に精通しているところがあるなど、得意とする物件の種別は大きく異なります。
たとえば、あなたが所有しているマンションの売却を戸建ての売買が得意な不動産業者に依頼しても、よりよい条件で売るための適切なアドバイスは受けられません。戸建てとマンションとでは、購入希望者の属性が大きく異なるためです。
具体的には、利便性や安全性を重視する人はマンションを、家族が多い・思いどおりに家をカスタマイズしたい人は戸建てを選ぶ傾向にあります。
しかし不動産業者が購入希望者に対して適切にアプローチできるノウハウを持っていないと、買い手を見つけられずにいつまでも売却できないといった事態に陥りかねません。
そのため、2000万円で買った家を高く売りたいなら、ホームページなどを参考にしてあなたが所有している物件種別の売却実績が豊富かどうかを確認することをおすすめします。
売却に関するノウハウに精通していれば、2000万円で買った家を高く、かつ短期間で売却できる確率が上がるでしょう。
なお、弊社AlbaLink(アルバリンク)は、戸建て・マンションの買取を行っている専門の買取業者です。
2023年には600件を超える物件を買取(2023年1月~10月実績)。過去にはフジテレビの「newsイット!」に不動産買取の専門業者として取り上げられた実績もあります。
弊社AlbaLink(アルバリンク)には買い取った物件を再生して活用できる独自のノウハウがあるので、あなたが2000万円で買った家を適正価格で買い取ることが可能です。
2000万円で買った家をできる限り高く売却したいなら、ぜひ弊社までご連絡ください。
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複数の不動産業者に査定を依頼する
複数の不動産業者に査定を依頼することも、2000万円で買った家を高く売るために重要なポイントです。前述のように、不動産業者によって査定価格が異なるためです。
相場よりも高い査定価格を提示されたとしても、その価格で売却できるとは限りません。不動産業者の査定価格を鵜呑みにして相場よりも高い売り出し価格を設定した結果、買い手がまったく見つからないという事態に陥ることも十分にあり得ます。
適正な売却相場を把握するためにも、1社ではなく複数社に査定を依頼しましょう。
複数の不動産業者に査定を依頼した際には、査定価格と同時に営業担当者を比較することも大切です。実際に売却活動を行う営業担当者の能力によって、売却価格や売却期間が大きく変わるといっても過言ではないためです。
家の査定を受けた際に、よりよい条件で売却するにはどうしたらよいのか、より高く売るためにすべきことはあるのかなど適切なアドバイスをくれる営業担当者なら、スムーズな売却が期待できます。
また、家の査定は仲介業者だけでなく、買取業者にも依頼しておくことをおすすめします。
家を仲介で売却する場合には、買主を見つけるためにリフォームや解体などで数百万円ものコストがかかることがあります。
しかし買取なら、あなたが費用を負担することなく、2000万円で買った家をスピーディーに現金化できます。2000万円で買った家をより高く売りたいなら、仲介と買取のどちらの売却方法も選べるようにしておくとよいでしょう。
なお、弊社AlbaLink(アルバリンク)では戸建て・マンションの無料査定を行っています。査定を依頼しても無理な営業を行うことはありませんので、2000万円で買った家がいくらで売れるか知りたい方はお気軽にお問い合わせください。
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2000万円で買った家の売却時にかかる3つの税金
2000万円で買った家を売却しても、売却金額のすべてが手元に残るわけではありません。売却時には、以下3種類の税金が発生することを押さえておきましょう。
- 印紙税
- 登記費用
- 譲渡所得税
それぞれの税金の概要、具体的にいくらかかるのかについて解説します。
印紙税
印紙税は売買契約書に課される税金のことです。売買契約書に収入印紙を貼る形で納めます。
印紙税の金額は、不動産売買金額によって以下のように異なります。なお、2024年3月31日までに家を売却して売買契約を交わした際には、軽減税率が適用されます。
契約書に記載された金額 | 本則税率 | 軽減後の税率 |
---|---|---|
10万円超50万円以下 | 400円 | 200円 |
50万円超100万円以下 | 1,000円 | 500円 |
100万円超500万円以下 | 2,000円 | 1,000円 |
500万円超1,000万円以下 | 1万円 | 5,000円 |
1,000万円超5,000万円以下 | 2万円 | 1万円 |
5,000万円超1億円以下 | 6万円 | 3万円 |
1億円超5億円以下 | 10万円 | 6万円 |
5億円超10億円以下 | 20万円 | 16万円 |
10億円超50億円以下 | 40万円 | 32万円 |
50億円超 | 60万円 | 48万円 |
参照元:国税庁|「不動産譲渡契約書」及び「建設工事請負契約書」の印紙税の軽減措置の延長について
たとえば2000万円で買った家を1,000万円で売却したとしたら、1万円の印紙税を納める必要があります。
登記費用
登記費用は、不動産売買などによる所有権移転登記、抵当権抹消登記などの手続きを法務局で行う際にかかる「登録免許税」のことです。
不動産売却時には、住宅ローンを購入した際に設定されている金融機関の抵当権を抹消する登記手続きを行います。
抵当権抹消登記にかかる登録免許税は、不動産1件につき1,000円です。たとえば土地と建物に設定されている抵当権を外すときには、合計で2,000円の登録免許税を納める必要があります。
参照元:法務局|登録免許税はどのように計算するのですか?
抵当権抹消登記は自分で行うこともできますが、司法書士に依頼して代行してもらう形が一般的です。司法書士に依頼する場合の報酬は、5,000円~2万円です。
譲渡所得税
譲渡所得税は不動産売却時に生じた利益(譲渡所得)に対して課される税金です。
譲渡所得税の求め方は、以下の通りです。
取得費は家の購入時にかかった購入代金や仲介手数料、税金など、譲渡費用は売却時にかかった仲介手数料や税金などが含まれます。
参照元:国税庁|No.3261 建物の取得費の計算
参照元:国税庁|No.3255 譲渡費用となるもの
また税率は、以下のように家の所有期間によって異なります。
所有期間 | 所得税 | 住民税 | 計 |
---|---|---|---|
5年超え(長期譲渡所得) | 15.315% | 5% | 20.315% |
5年以下(短期譲渡所得) | 30.63% | 9% | 39.63% |
※2037年まで所得税額に対して2.1%の復興特別所得税を課税
参照元:国税庁|土地や建物を売ったとき
ただし譲渡所得税は、譲渡所得が発生しない限り課税されません。
たとえば、あなたが2000万円で買った家を1500万円で売却したときをシミュレーションしてみましょう。なお、所有期間は10年、譲渡費用は100万円と仮定します。
譲渡所得税=(1500万円-2000万円-100万円)×20.315%=0円
譲渡所得がマイナスとなって譲渡所得税が発生しないときは、確定申告をする必要もありません。
なお、マイホームを売却する際に一定の要件を満たしている場合には、譲渡所得から最大で3000万円を控除できる「居住用財産を譲渡した場合の3000万円の特別控除の特例」を使うことが可能です。
参照元:国税庁|No.3302 マイホームを売ったときの特例
あなたが2000万円で買った家の売却時に譲渡所得が発生したとしても、上記の特例をうまく活用すれば譲渡所得税を納めずに済みます。
なお、不動産売却時に発生する税金については以下の記事で網羅的に解説しています。税金を軽減するために利用できる特例や控除もご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
2000万円で買った家の売却時に注意すべき3つのポイント
2000万円で買った家を売却する際には、以下の3点に注意しましょう。
- 売却理由をはっきり伝える
- 売却金額で住宅ローンを完済できるか調べる
- 瑕疵(欠陥)がある場合は告知する
それぞれの注意点について解説します。
売却理由をはっきり伝える
家を売却する際には、買主に対して理由を正直に伝えることが大切です。
買主は、終の住処となる家を購入したいと考えています。たとえば、騒音被害など隣人トラブルにあっている家は誰しもが購入したくないでしょう。また、人が亡くなっている家も避けたいと考える方は少なくありません。
そのため、売主がなぜ家を手放すにいたったのかは買主にとって絶対に知りたいポイントです。家の売却理由を明確に伝えると、買主も安心して購入できるようになります。
ただし、家を売る理由の伝え方には注意が必要です。
家を売る理由が転勤や家族構成の変化に伴う住み替えなどポジティブなものなら、そのまま伝えても問題ありません。
しかし「離婚することになった」「繁華街が近くて夜もうるさい」などのネガティブな理由のときには売却に支障をきたしかねないため、できる限りポジティブに言い換えて伝えることが大切です。
たとえば売却理由が離婚の場合は、単に「住み替えのため」と伝えるとよいでしょう。離婚などの個人的な事情を買主に伝える必要はありません。なかには離婚を縁起が悪いと捉える買主もいるためです。
繁華街が近くて夜もうるさい場合は、「周辺にお店が充実していて利便性が高い」と言い換え可能です。売主にとってはデメリットでも、買主にはメリットに感じることもあります。
もし売却理由のうまい言い方が思いつかない場合は、不動産業者に相談してアドバイスをもらうとよいでしょう。
売却金額で住宅ローンを完済できるか調べる
住宅ローンを利用して購入した家を売却するときには、売却金額で完済できるかどうかを確認しましょう。
住宅ローンを組んで購入した家には、金融機関による抵当権が設定されています。
【抵当権が設定された登記簿謄本の例】
抵当権は、いわば担保のことです。もし住宅ローンを借りている方が返済を滞納した場合、金融機関は抵当権を実行して家を強制的に競売にかけて売却し、その売却金額を返済に充てることができます。
裁判所の権限で、抵当権が設定されている家を強制的に売却すること
参照元:裁判所|競売不動産の買受手続について
抵当権がついている家でも売りに出せないわけではありません。しかし、競売にかけられる恐れのある家を購入したいと考える方はいないのが現実です。
そのため住宅ローンの残っている家を売りたいなら、ローンを完済して抵当権を抹消することが条件となります。
2000万円で買った家の売却金額でローンを完済できるのであれば、とくに問題なく売却できます。この場合は、買主から受け取った売却金額でローンを完済し、抵当権を抹消してから家を引き渡します。
もし家の売却金額でローンを完済できない場合は、預貯金など自己資金を投じてローンを完済しなければならない点に注意が必要です。
なお、住宅ローン返済中の家を売却する方法は、以下の記事で詳しく解説しています。
瑕疵(欠陥)がある場合は告知する
もし2000万円で買った家に瑕疵(欠陥)がある場合は、売却前に買主に必ず伝えなければなりません。これを「告知義務」といいます。
一口に瑕疵といっても、以下の4種類に分けられます。
- 物理的瑕疵
- 法律的瑕疵
- 環境的瑕疵
- 心理的瑕疵
物理的瑕疵は、雨漏りやシロアリ被害など家の構造上の欠陥を指します。
法律的瑕疵は、家を建てるときに守るべき建築基準法などの法律の要件を満たしていない欠陥です。たとえば、接道義務を満たしていないなどのケースが該当します。
環境的瑕疵は、家の周辺に暴力団事務所や火葬場があるなど、生活環境に問題がある状態のことです。
心理的瑕疵は、家のなかで起きた事件や事故などで人が亡くなっているなど、住む人の精神面に嫌悪感を抱かせる事象を指します。
2000万円で買った家にこれらの瑕疵があるにもかかわらず、故意に隠して売却すると買主から契約不適合責任を問われて損害賠償を請求される恐れがある点に注意が必要です。
家の売却後に余計なトラブルを抱えたくないなら、売却前に事実を買主に伝えることが重要です。
また、前述のように専門の買取業者なら契約不適合責任を免責にしてくれます。瑕疵のある家を早く売却したい、売却後のトラブルを避けたい方は、専門の買取業者に売却するのも選択肢のひとつです。
弊社AlbaLink(アルバリンク)でもあなたの契約不適合責任を免責にしたうえで家を買い取りますので、余計なトラブルを抱えたくない方はお気軽にご相談ください。
>>【2000万円で買った家を高額売却!】無料の買取査定を依頼
なお、買主へ伝えなければならない瑕疵のある不動産の売却方法や注意点については以下の記事で詳しく解説しているので、併せて参考にしてください。
まとめ
2000万円で買った家がいくらで売れるかは、築年数によって大きく異なります。築年数が経過するほど資産価値が下がって売却価格も安くなるので、少しでも高く売りたいなら築年数が浅いうちに売却することがポイントです。
また、複数の不動産業者に査定を依頼することも重要です。複数の不動産業者の査定価格を比較することで売却相場がわかり、適正な売り出し価格を設定できるようになります。
ただし、築年数が古く老朽化の進んだ家を仲介で売却するのは難しいといわざるを得ません。買い手は基本的に築年数の新しい家を求めているためです。
築年数の古い2000万円で買った家をなるべく高く売却したいときは、専門の買取業者に依頼することをおすすめします。
専門の買取業者には築古物件を再生して収益化できるようにする独自のノウハウがあるので、適正価格で買い取ってもらうことが可能です。
当サイトを運営している弊社AlbaLink(アルバリンク)は、築古物件などの買い手が見つかりにくい不動産を積極的に買い取っている専門の買取業者です。
あなたが2000万円で買った家をできる限り高く買取いたしますので、いくらで買い取ってもらえるのかが知りたい方はぜひ無料査定をご活用ください。