家が古いことでストレスに感じる4つの理由
家が古いことでどのようなストレスを感じてしまうのでしょうか。
主にストレスを感じる理由を4つ紹介します。
- 断熱性能が低い
- 見た目が悪い
- 設備が古い
- 耐震性への不安
断熱性能が低い
古い家の場合、床下や天井、外壁、窓への断熱対策が不十分なため、夏は暑く、冬は寒い環境にさらされます。
建築された年が古い家は、床下や天井、外壁に断熱材が入っていないケースが多くあります。
断熱材が入っていたとしても、現在のものと比較して性能が悪く断熱効果が期待できません。
また、当時の窓ガラスは一枚のガラスで構成されています。
現在の2枚のガラスで構成されているペアガラスと違い、空気の層がないため、外から冷気や熱気を遮断できません。
古い家は窓から外気が直接に伝わり、夏場は暑く、冬は寒い室内環境となってしまいます。
したがって、冷房や暖房の効率が悪くなり、日々の光熱費がかさむ原因となります。
見た目が悪い
古い家は、外装や内装の見た目が悪いと感じることが多いでしょう。
家は経年劣化が進むと、トイレやお風呂の黄ばみ、床の変色、外壁の色あせ、塗装のはがれが見られるようになります。
また、机や椅子などの家具を置いた際、床に傷やへこみ、汚れが付くことは防げません。
長年暮らしている家は、上記の理由から新築のときと比べて、汚いと感じてしまうのも無理はないでしょう。
汚い見た目を放置していると、子どもが古い家に対してコンプレックスに感じて、友達を呼べないといった状況になる可能性も生じるでしょう。
外装、内装が汚いと思ってしまった場合、今後快適な気分で暮らすのは難しいといえます。
設備が古い
キッチンやトイレなどの設備が古いことがストレスの原因となる場合もあります。
一般社団法人あんしん解体業者認定協会が実施したアンケートによると、以下のことに不満を抱えているようです。
【キッチン】
昔の人の背丈に合わせてキッチンが設計されているため、前かがみになり、腰が痛くなる
【トイレ】
和式で足腰に負担がかかる
【お風呂】
現在の給湯器とは違い、浴槽にためた水を沸かすだけのバランス釜なため、お風呂を沸かすとき面倒
参照元:古い家ならではの不満や不安に関する意識調査|一般社団法人あんしん解体業者認定協会
毎日使う設備が古く、使い勝手が悪いと、ストレスがたまってしまうでしょう。
耐震性への不安
築年数が古い家、すなわち、1981年以前に建てられた家は、旧耐震基準で建てられています。
そのため、ほかの家より倒壊しやすいおそれがあります。
耐震基準には、現行の基準である「新耐震基準」とは別に、1981年5月31日まで適用されていた「旧耐震基準」がありました。
「新耐震基準」で建てられた家は、震度6強~7の地震が来ても、倒壊しない耐震性を持っています。
一方、「旧耐震基準」で建てられた家は、震度6強~7の地震は想定されていません。
「旧耐震基準」で建てられた古い家の中には、「新耐震基準」を満たしていない可能性があります。
現行の耐震基準に満たしていない家だった場合、地震が来たとき、倒壊して自分の身に危害が加わるおそれがあります。
そのため、万が一大地震が来た時のことを考えて、不安に思う人もいるでしょう。
地震で倒壊する家の特徴について、くわしく知りたい人は以下の記事も参考にしてください。
古い家にそのまま住むときの3つの対処法
前述したとおり、古い家は住み心地や住宅の性能の悪さから、ストレスに感じてしまうことが考えられます。
ストレスの原因を取り除くには、以下の対処法をとることをおすすめします。
- 住宅診断を受ける
- 耐震診断・補強工事を受ける
- 補助金を活用・賃貸収益でリフォームする
住宅診断を受ける
古い家に今後も住み続けられるのか不安を抱いている人は、多くいるでしょう。
今後住む上での不安を払拭するためにも、住宅診断の受診はおすすめです。
住宅診断は、住宅の劣化状態や欠陥の有無、メンテナンスの必要性など客観的な視点で診断してくれます。
具体的には、次の項目について確認していきます。
【屋根】
- 瓦のひび割れの確認
- 塗装のはがれの確認
- 雨どいにサビの有無の確認
【天井裏】
- 雨漏りの確認
- 使われている金物・工法の確認
【外壁】
- 外壁のひび割れ・はがれの確認
- 外壁材の浮きの確認
- 外壁の苔や水のシミの確認
【室内】
- 壁紙のはげれや破損の確認
- 壁紙の浮きの確認
- カビや水のシミの確認
- 畳下のカビの確認
【柱・床下】
- 柱のゆがみの確認
- 土台の腐食・破損の確認
- シロアリの食害の確認
- キッチン・浴室・トイレからの水漏れの確認
診断を受けることで、現在の家の安全性を把握することが可能です。
そのため、劣化の状態から必要なリフォームを適切に行えます。
ただし、診断費用や検査項目は会社により異なります。
統一基準がないため、依頼先の見極めが重要です。
古い家に安心安全で住み続けたいなら、受けるべき診断といえます。
耐震診断・補強工事を受ける
1981年5月以前に建てられた家は、耐震基準の規制がゆるいため、耐震性が不十分な可能性があります。
そのため、耐震診断を受けることと、補強工事をすることがおすすめです。
費用の目安は、一般的な木造住宅の場合、耐震診断は約10~20万円、補強工事は100~150万円です。
ただし、自治体によっては、旧耐震基準で建てられた家の耐震診断・補強工事の費用に対して補助する制度があります。
たとえば、富山県では、耐震診断の費用の9割、耐震改修は最大100万円補助する制度があります。
自分の家が1981年5月以前に建てられた家の場合、身の安全を守るためにも、耐震診断・補強工事を受けるようにしましょう。
補助金を活用・賃貸収益でリフォームする
リフォームすることで、断熱性の改善、設備の一新、見た目がきれいになるため、家で生活するストレスを軽減できます。
ただし、リフォーム費用は高額になるケースが多くあります。
国土交通省の調査によると、リフォーム資金の平均は206万円でした。
しかし、条件を満たせば、国の補助金制度を活用してリフォームができるため、上記金額より安く抑えることが可能です。
また、必要最低限の修繕をしてから賃貸に出し、家賃収入をリフォーム資金の足しにするという手段もあります。
家の築年数よりも家賃が安ければ借りたいという人も一定数いるため、借り手が見つかる可能性があります。
お金がないためリフォームできない場合、補助金、賃貸収益により、資金調達することを検討してみてはいかがでしょうか。
以下では、利用できる補助金制度の詳細を説明していきます。
- 子育てエコホーム支援事業
- 先進的窓リノベ2024事業
- 給湯省エネ2024事業
なお、補助の対象者である一般消費者が直接申請する必要はありません。
補助金制度に登録している事業者が、代わりに手続きし、補助金も還元してくれます。
補助金制度に登録している事業者は、国土交通省(住宅省エネ2024キャンペーン)のサイトで検索可能です。
子育てエコホーム支援事業
子育てエコホーム支援事業は、子育て世帯や若者夫婦世帯(いずれかが1983年4月2日以降生まれの夫婦)が行うリフォームに対して、補助金が交付される制度です。
対象となる期間は2023年11月2日から2024年12月31日の間で、この期間内に工事を着手、完了したときに補助金がもらえます。
対象となる工事は以下のとおりです。
いずれか必須の工事 |
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必須工事と同時に行う場合に対象 |
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補助金の上限は、子育て世帯・若者夫婦世帯は30万円、一般世帯は20万円です。
参照元:対象要件の詳細【リフォーム】|子育てエコホーム事業【公式】
先進的窓リノベ2024事業
先進的窓リノベ2024事業は、既存住宅の窓・ドアを省エネ効果の高い窓・ドアに改修する費用に対して、補助金を交付する制度です。
2023年11月2日から2024年12月31日の間で工事が完了するものが対象となります。
補助金の上限額は、1戸あたり200万円です。
給湯省エネ2024事業
給湯省エネ2024事業は、一定の性能を満たす高効率給湯器を導入する費用に対して、補助金を交付する制度です。
対象となる高効率給湯器は以下のとおりです。
- ヒートポンプ給湯器(エコキュート)
- 電気ヒートポンプ・ガス瞬間式併用型給湯器(ハイブリッド給湯器)
- 家庭用燃料電池(エネファーム)
補助金は、導入する給湯器に応じて定額で交付されます。
補助金額 | |
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エコキュート | 8万円 |
ハイブリッド給湯器 | 10万円 |
エネファーム | 18万円 |
参照元:対象要件の詳細【購入・工事タイプ】|給湯省エネ2024事業【公式】
半数近くの人が住み替え・建て替えを検討している
多くの人は、古い家にそのまま住むことを前提に対策を考えているでしょう。
しかし、住み替え・建て替えを検討している人も一定数います。
一般社団法人あんしん解体業者認定協会が実施したアンケートによると、古い家に住んでいる人のうち住み替え・建て替えを検討していると答えた人は48.0%でした。
家が古いことに対する不満・不安に対して、今の家を手放すことを検討する人も多いことが分かります。
家が古いことに対する不満・不安を完全に解消したい場合は、建て替え、新築物件への住み替えは適切な解決方法といえるでしょう。
古い家を処分するときの2つの方法
前述したとおり、建て替え・住み替えは、古い家に対する不満・不安を一掃できる最適な手段といえます。
また、家の劣化が激しく、住み続けるのが困難な場合、建て替え・住み替えを考える必要があるでしょう。
以下では、建て替えと住み替えの特徴について解説します。
- 建て替えをする
- 住み替えする
建て替えをする
家の建て替えは、住んでいた家を取り壊し、新しく家を建築することをいいます。
建て替えは、同じ土地に家を建て直すため、住み慣れた場所にそのまま住み続けられます。
そのため、地域住民との関係性や買い物、通勤、通学などの生活環境に大きな変化はありません。
また、新たな土地を探す手間・費用もかかりません。
しかし、家が建っている場所によっては、建て替えができない可能性があります。
また、建築時以降に法改正があった場合、従来の床面積と同じ面積で建てられないケースもあります。
環境を大きく変えることなく、一新された設備、デザインと耐震性が向上した新たな家に住みたい人におすすめの対処法です。
建て替えができない土地について、くわしく知りたい人は以下の記事も参考にしてください。
住み替えする
家の住み替えは、別の場所に土地を買って、新たに家を建てることをいいます。
住み替えの場合、土地を探す段階から始めるため、生活環境を変えるだけでなく、土地の広さも選べます。
今後のライフスタイルを考えて、住まいの一新だけでなく、最適な土地に引っ越すことも可能です。
また、住み替えでは家と土地の売却代金を新居購入の資金にあてられることもメリットの1つです。
注意点として、古い家の場合、買い手が見つからない可能性があります。
古い家の売却ができず、新居購入の資金にあてられない可能性があるので注意しましょう。
なお、住み替えをする際の家の売却手段として、仲介と買取の2種類が挙げられます。
物件の需要の有無によって、どちらの売却手段が良いかが変わってきます。
仲介は、不動産会社が一般消費者である買主と売主との間に立って、売買取引を取りまとめます。
一方、買取は、不動産会社と売主が直接取引する売買方式です。
仲介と買取の違いについて、くわしく知りたい人は以下の記事も参考にしてください。
仲介での売却がおすすめな場合
立地が良いことをはじめ需要がある物件の場合、仲介業者に売却依頼をするのがおすすめです。
駅近をはじめとした好条件の物件は買い手が見つかる可能性が高いでしょう。
買取がおすすめな場合
立地が悪い、築古、雨漏りなど買い手が敬遠しがちな条件の物件の場合は、買取業者に買い取ってもらうことがおすすめです。
買取業者は、買い手がつかない物件でも収益化できるノウハウがあるため、売却できる可能性が高いといえます。
弊社アルバリンクも、築古をはじめ買い手がつかない物件を買い取っている買取業者です。
買取にかかるコストを最低限に抑えているため、高額買取も可能です。
できる限り高値で家を買い取ってもらいたい人は、無料査定のご利用を検討してはいかがでしょうか。
アルバリンクの古い家の買取事例
アルバリンクでは、一般の買い手が敬遠するような物件を買い取ってきました。
ここでは、築古を中心に実際に買い取った物件の一部を紹介します。
長野県上田市
こちらの築53年の家は、5年以上空き家で、シロアリに柱の一部を食べられている状態でした。
上記物件は、330万円で買取いたしました。
参照元:【空き家】長野県上田市(2023/10/19)-株式会社AlbaLink
神奈川県平塚市
こちらの築50年の家は、建て替えができない土地で荷物が家の中に残っている状態でした。
上記物件は、300万円で買取いたしました。
参照元:【再建築不可】神奈川県平塚市(2024/03/30)-株式会社AlbaLink
大阪府枚方市
こちらの築53年の家は、管理ができておらず劣化も進んでいる空き家でした。
上記物件は、100万円で買取いたしました。
参照元:【空き家】大阪府枚方市(2022/09/20)-株式会社AlbaLink
まとめ
この記事では、家が古いことがストレスに感じる理由を解説しました。
古い家にストレスを感じる主な理由として、断熱性能や見た目などの住み心地に対する不満や耐震性への不安が考えられます。
上記の原因は、住宅診断や耐震診断を受けて、必要に応じてリフォームすることで解消されるでしょう。
しかし、家の劣化が激しい場合は、今の家に住み続けられない可能性もあります。
古い家に住めないときは、建て替えもしくは住み替えが選択肢として挙げられます。
建て替えは住み慣れた土地に住み続けたい人、住み替えは新しい環境での生活を希望する人におすすめです。
住み替えの際、古い家の売却先で悩んでいる場合は弊社アルバリンクにご相談ください。
築古をはじめ需要がない物件も積極的に買取しております。
無料で査定しておりますので、お気軽にご相談ください。