【空き家と聞いて思い浮かぶイメージは?】男女500人アンケート調査

空き家と聞いて思い浮かぶイメージ アンケート調査
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空き家の増加が全国的な問題になっています。

空き家と聞いて、あなたはどんな家を思い浮かべますか。

今回は全国の男女500人を対象に「空き家と聞いて思い浮かぶイメージ」についてアンケート調査を実施しました。

「空き家の管理状態で気になること」「空き家関連の関心事」についても聞いています。

【調査概要】

  • 調査対象:全国の男女
  • 調査期間:2026年3月3日~4日
  • 調査機関:自社調査
  • 調査方法:インターネットによる任意回答
  • 有効回答数:500人(女性367人/男性133人)
  • 回答者の年代:20代 20.8%/30代 35.0%/40代 25.8%/50代 15.0%/60代以上 3.4%

空き家と聞いて思い浮かぶイメージ1位は「建物が劣化している」

空き家と聞いて思い浮かぶイメージ

「空き家と聞いて思い浮かぶイメージ」の1位は「建物が劣化している(39.2%)」で、4割近くの人から回答を得ました。

2位「雑草が生い茂っている(16.4%)」、3位「不衛生な状態(16.0%)」、4位「築年数が古い(13.4%)」が続きます。

空き家に対しては、「古くて手入れが行き届いていないため、劣化しやすく不衛生な状態になりがち」というイメージがあるとわかりました。

「建物の劣化」「雑草が生い茂る」「築年数の古さ」「不衛生」などは、パッと見ただけでもある程度察知できる要素でもあるので、見た目が与えるインパクトも大きいことが伺えます。

「治安の悪化につながる」という声も一定数あり、空き家が所有者や隣人だけの問題にとどまらず、地域全体に影響を与えるものとして認識されていました。

ネガティブなイメージが上位にランクインしているのも特徴で、多くの人が空き家にはいいイメージをもっていないことも浮き彫りになっています。

1位 建物が劣化している

  • 誰も管理できてないから、屋根や壁が朽ちて穴が開いているイメージ(30代 女性)
  • 今にも壊れそうな空き家を一番に想像してしまいました。家の近くにも「半壊状態のような空き家」が長年放置されていて、持ち主は亡くなっているのかなと思っています(30代 女性)
  • 窓ガラスが割れていたり、瓦が落ちていたりと、朽ち果てている建物(40代 男性)

1位は「建物が劣化している」でした。

空き家は人が住んでいる家に比べると、換気、掃除、補修といった日常的な手入れが疎かになる傾向があります。

そのため湿気などによる腐食で、劣化スピードが早くなりやすいと言われています。

頻繁に点検されていないと「窓ガラスの割れ」「瓦の落下」といった事態にも気づきにくくなり、迅速な対応ができないことから、さらなる劣化や破損にもつながりかねません。

外から見てわかる傷みのイメージが強いとわかりました。

2位 雑草が生い茂っている

  • 草木が生い茂って家の壁に張り付いている(30代 女性)
  • 建物の周辺が、木や草で荒れ果てている(40代 女性)
  • 荒れ放題の庭で、家の周りで雑草が伸び放題になっている(60代以上 男性)

2位は「雑草が生い茂っている」でした。

空き家では、建物だけではなく庭や外構部の手入れもおろそかになりがちです。

結果として庭木や雑草が伸び放題になり、道や隣家にまではみ出してしまう事例もあります。

草木の繁殖は周囲から見ても変化がわかりやすく、建物につる性植物が絡んでいる様子などは見る人によっては不気味でもあるため、「ネガティブな空き家のイメージ」につながりやすいと考えられます。

3位 不衛生な状態

  • 換気不足のカビ臭や野生動物の棲みつきで、異臭や不衛生の原因になる(30代 男性)
  • 手入れがされていない衛生状態の悪い建物(30代 男性)
  • ゴミが敷地内に散乱している(40代 女性)

3位は「不衛生な状態」でした。

長期間人が住んでおらず、手入れもされていない空き家では、カビの発生や動物の侵入などが起こり、不衛生になることもあります。

また所有者や前所有者が敷地内にゴミを残している場合などは、ゴミから臭いが発生したり、害虫を発生させたりしてしまうことも。

空き家が必ずゴミ屋敷であるとは限りませんが、「ゴミや虫で不衛生になる」というイメージがあるとわかりました。

4位 築年数が古い

  • 築年数が結構経っている、古い木造の建物(20代 女性)
  • 最近周りに増えている古民家ではなく、昭和の家(40代 女性)
  • 古い建物というイメージ(50代 男性)

4位は「築年数が古い」です。

もちろん、築年数が浅くても空き家になるケースはあります。

ただ「実家」など古い家が空き家となってしまうケースを見聞きする機会が多いため、上記のようなイメージが生まれるのですね。

古くて住みにくいため活用する人がおらず、結果として空き家になるという論理的な推測も成り立ちます。

「昭和の家」「古い木造住宅」「古い日本家屋」といった具体的な建物のイメージを挙げた人もいました。

5位 治安の悪化を招く

  • 人の気配が消え、夜道が暗くなるなど治安の不安につながる(20代 男性)
  • 空き家に住み着く人がいそうなので、治安の心配がある(30代 女性)
  • 治安に悪影響があるイメージ(60代以上 男性)

5位は「治安の悪化を招く」でした。

定期的な管理をされていない空き家が、空き巣や不法侵入の被害に遭うケースもあり、実際にニュースなどで報道されることもあります。

結果として、周辺エリアの治安にまで悪影響を及ぼすのではないかと懸念している人もいました。

空き家があれば必ず犯罪が起こるわけではないものの、「空き家があると怖い」というイメージになっていることがわかります。

6位 放置されている

  • ボロボロの建物という外見以上に、「所有者不明で放置された負の遺産」というイメージが強いです(20代 女性)
  • 手入れされず放置された古い家(30代 女性)
  • 放置されて荒れた家や庭が思い浮かびます。誰も住んでいないため、手入れされていない印象があります(50代 男性)

6位は「放置されている」です。

現在の所有者が遠方に住んでいたり、相続問題で手が付けられないままになっていたりして、管理されず放置されている空き家は確かに存在します。

放置されているからこそ、建物の劣化が早くなったり、雑草がはびこったりというイメージも浮かぶと考えられます。

しかしすべての空き家が放置されているというわけではなく、時間や手間、お金などをかけて、きちんと空き家を管理している所有者も。

実際近所に空き家がある場合には、思い込みでネガティブなイメージを抱くのではなく、実際の管理状況を知ることも大切です。

7位 田舎にある

  • 超田舎の過疎地域(20代 女性)
  • 田舎で高齢の一人暮らしの方が亡くなって、住む人がいなくなった家(30代 男性)
  • 都心部ではなく、田舎の一軒家がイメージされます。ボロボロの木造建築というイメージ(50代 女性)

7位は「田舎にある」でした。

人口減少や高齢化の進んでいる地方ほど空き家率が高そうというイメージがあることもわかりました。

「田舎にある実家が空き家になった」といった体験談がネットやSNSで見られることも多く、「空き家=田舎で起こること」というイメージになると考えられます。

実際には都市部にも空き家は存在しますが、「空き家=田舎に多いもの」という印象となっています。

空き家の管理状態で気になることは「建物の劣化」

空き家の管理状態で気になること

「空き家の管理状態で気になること」を聞いたところ、圧倒的1位は「建物の劣化(53.4%)」で、半数以上の人から回答を得ています。

2位「庭木の生い茂り(24.4%)」、3位「害虫の発生(15.6%)」、4位「害獣の住み着き(12.2%)」が続きます。

「倒壊」「庭木の繁殖」「害虫」「治安」など、自分の暮らしや周囲の環境に影響する要素に関する管理状況を気にしている人が多くなっています。

1位 建物の劣化

  • 人が住んでいないと家の管理も行き届かないので、家の木材から傷んでしまいそう。もちろん外観の廃れ具合も気になるところ(30代 女性)
  • 住宅は人が住まなくなると一気に脆くなると聞いたことがあるので、建物の倒壊などが心配です(40代 男性)
  • 地震や台風などの自然災害時に倒壊しないか心配です(50代 男性)

1位は「建物の劣化」でした。

空き家は人が住まないことで一気に傷みやすくなることから、「建物の劣化対策がされているか」や「劣化の進行状況」を気にしている人も多くなりました。

とくに日本は地震や台風が多いため、「劣化した空き家が災害に耐えられるのか」という不安を抱く人が多くなっています。

古い空き家だと耐震性能が低いことも考えられますし、劣化によって崩れやすくなっている可能性もあるからです。

とくに隣家が空き家になっていると、倒壊に関する不安は身近なものとなります。

空き家の所有者には、「定期的に外壁・屋根の確認を行う」「危険な箇所は早めに補修する」といった劣化対策が求められます。

2位 庭木の生い茂り

  • 庭木の放置が気になります。私の家の付近にも空き家があって、植物が道路まで飛び出ており、蜂などが住んでいるため、夏は怖くて前を通れません(20代 女性)
  • 庭の草が伸びていて敷地内がよくわからない(40代 男性)
  • 雑草が生えてくること。どこからか飛んできた種で大きな木が生えてくると処分が大変になる(50代 女性)

2位は「庭木の生い茂り」でした。

庭木や雑草が繁殖すると、見た目が悪くなるだけではありません。

蜂などの危険な虫が繁殖したり、視界が悪くなったりといった問題も起こり、近隣住民にも不安を抱かせる可能性があります。

木が生い茂って隣家の敷地に入ってしまって、トラブルになることも。

空き家の所有者には、草刈りや剪定といった管理を行うことが求められます。

3位 害虫の発生

  • 空き家の隣に自分が住んでいると考えると、一番は「害虫」だと思いました。害虫は空き家だけでなく隣の家にも行く可能性があるので、嫌だなと思います(20代 男性)
  • ある程度きれいではありそうだが、虫がいそうで気になる(30代 女性)
  • 害虫や異臭などの環境悪化が心配です(50代 女性)

3位は「害虫の発生」です。

人の気配がなく、ゴミなどが残されたままの建物は、ゴキブリ、蚊、ハエなどが繁殖しやすい環境になることもあります。

そして空き家で発生した虫が、周囲の家に入り込むことも。

またシロアリが発生すると建物の強度にも影響し、災害に弱くなってしまうことも考えられるため、気にしている人も多くなりました。

定期的な「換気」「掃除」「通水」などで害虫の発生を防ぎやすくなると言われており、防虫剤の設置などの対策も有効です。

4位 害獣の住み着き

  • 動物が住み着いていないか(20代 女性)
  • 近くの空き家は、猫の住処となっており、猫屋敷と呼んでいます。何十匹も集まっていて不潔だし、行政に通報しても手付かずのようです(30代 女性)
  • 猫やたぬき、ハクビシンなどが住み着く。糞の被害(40代 女性)

4位は「害獣の住み着き」でした。

人の出入りがない空き家は、動物の住処になってしまうこともあります。

そして野生動物や野良猫などが空き家に住み着いてしまうと、糞尿や鳴き声といった影響が起こります。

繁殖してしまうと数が増え、問題が長引いたり、対処が大規模になったりすることも。

実際近隣住民に不快感を与えている事例も回答として寄せられました。

対策としては定期的な点検を基本としたうえで、「ドアや窓をしっかりと閉じる」「草刈りをして隠れる場所をなくす」「忌避剤を使う」などがあります。

5位 防犯上の問題

  • 管理がされていないと一目でわかると、「不法侵入」「良くない取引」「未成年飲酒や喫煙」などの犯罪の温床になり、地域の治安が悪化すると懸念される(20代 男性)
  • 防犯面。泥棒の拠点にされていないか心配(30代 女性)
  • 不審者が入ったり、犯罪が起きたりしないか(40代 女性)

5位は「防犯上の問題がある」です。

「管理されていないように見える空き家」については、治安の悪化につながることを懸念している人も多くなっています。

人がいない家だと、「誰でも入り込めそうな場所」に見えてしまい、不法侵入されたり犯罪に利用されたりする可能性が高まると想像できるからです。

空き家の防犯対策としては、定期的に様子を見に行き、郵便物の整理や掃除をして、「管理されている家」という印象を与えることが大切。

不安な場合には警備会社の利用などを検討するのもおすすめです。

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空き家関連の関心事は「固定資産税の負担」

空き家関連の関心事

「空き家関連の関心事」で最も多かった回答は、「固定資産税の負担(21.6%)」、2位は「犯罪に巻き込まれる(15.2%)」でした。

以下、3位「空き家を有効活用する(9.6%)」、4位「空き家による被害の損害賠償(6.6%)」、5位「空き家を安価に購入できる(6.0%)」でした。

空き家に対する関心は、リスクへの不安と有効活用への期待にわかれています。

「固定資産税」「犯罪」「損害賠償」といった不安がある一方で、「有効活用」「安価に家を購入できること」への期待もあるのですね。

ただ全体としては、ポジティブな関心よりも不安に由来する関心を挙げた人が多くなっています。

また「固定資産税」「損害賠償」「購入」など、経済面の関心が多かったのも特徴です。

1位 固定資産税の負担

  • あまり詳しくは知りませんが、空き家を放置すると税金が6倍になるという情報を聞いたことがあり、気になっております(30代 女性)
  • 「固定資産税の増税」です。例えば「いくら朽ち果てても建物を残していることで、固定資産税が安くなる」と聞いたことがあります。建物があることのみならず、「居住していない状態が何年続いているか」でも増税してほしいです。いっそのこと、所有者が手放したくなるくらい高くしてもいいと思います(40代 男性)
  • 固定資産税の増税です。住んでいない家に増税なんてあり得ないです(50代 女性)

1位は「固定資産税の負担」でした。

空き家を所有していると毎年固定資産税がかかります。

立地だけではなく「適切に管理されているか」や「建物があるかないか」といった空き家の状況によっても税額が変わるため、関心をもっている人も多くなりました。

ただ固定資産税に関する意見はさまざまで、「住んでいないなら税率を下げてほしい」と思っている人もいれば、「住まずに放置しているなら税率を上げてしまえばいい」という人もいました。

実際に「空き家を所有しているか」や「所有する見込みがあるか」によって、感じ方は変わってくると考えられます。

2位 犯罪に巻き込まれる

  • 空き家にある廃品が窃盗されること。蛇口とか金属類が全部盗まれる(20代 男性)
  • 空き家での犯罪です。「窃盗」「放火」など、本当にいいイメージが湧きません(30代 女性)
  • 空き家にホームレスや犯罪者が勝手に住み着く事件です(40代 女性)

2位は「犯罪に巻き込まれる」でした。

「空き家が空き巣や放火などの犯罪被害に遭う」「空き家が犯罪組織の拠点になる」といった情報もあることから、空き家と犯罪について関心をもつ人も多くなりました。

「金属類の盗難」「心霊系YouTuberによる不法侵入」「外国人が勝手に住んでいたというニュースを見た」といった回答が挙がっていて、具体的なニュースや身近な話題によって関心をもったことが伺えます。

近くに空き家がある場合や自分が空き家を所有している場合にはとくに、「現実的なリスク」として関心を寄せやすいと考えられます。

3位 空き家を有効活用する

  • 空き家をリノベーションして「賃貸物件」「民泊」「カフェ」「シェアオフィス」などに変える、空き家の活用です(20代 女性)
  • 空き家を自治体が買い取ってリノベーションし、転入者を呼んで地域活性化を図っていること(30代 男性)
  • 空き家再利用のニュース。「こんなによみがえるんだ」と感心します(50代 女性)

3位は「空き家を有効活用する」でした。

空き家にポジティブな関心を寄せている人もいます。

空き家を「可能性のある資源」と捉え、有効活用する取り組みを好ましく評価している人も多いとわかりました。

空き家は住宅として使うだけではなく、店舗やシェアオフィスなどへの転用も可能です。

古い家が生まれ変わる様子に前向きな印象をもっている人も多くなりました。

4位 空き家による被害の損害賠償

  • 問題が発生したときに家屋の所有者が不明の場合、賠償請求の問い合わせ先に関心があります(30代 男性)
  • 空き家が火災になった場合の損害賠償や、空き家の庭の木が伸びっぱなしで被害を被った場合の対処法(40代 女性)
  • 所有者が不明の場合、倒壊で周囲に被害があっても、責任が誰にあるのかわからない(50代 女性)

4位は「空き家による被害の損害賠償」です。

空き家が全国的な社会問題となる中で、さまざまなトラブルが予想されています。

そのため「空き家が起点となる火災」「空き家の倒壊による被害」などが起こった場合に、誰に責任を問えばいいのかという点に関心を抱いている人も。

「自分が被害を受けた場合に泣き寝入りするのは嫌だ」といった感情が背景にあると考えられます。

反対に将来自分が所有者になる可能性があり、問題が起きたときにどうしたらいいのかと不安を抱えている人もいました。

5位 空き家を安価に購入できる

  • 最近のニュースで最も関心があるのは、地方での「100円空き家」や格安での売却について。若者の持ち家への欲求が減る一方で、格安物件をDIYで再生して住むスタイルが注目されてきている傾向から考えて、地方再生の鍵になるのではないかと感じている(20代 男性)
  • 空き家が比較的安価で売り出されているサイトがあるというニュースが気になりました。活用の方法次第では地域の活性化にもつながるのではないかと感じる一方で、実際の管理や維持の面はどうなっているのかも気になります(30代 女性)
  • 空き家を安く購入して、リフォームして賃貸にし、資産形成すること(40代 女性)

5位は「空き家を安価に購入できる」でした。

SNSなどでは「空き家を安く購入して、DIYして住む」という住まい方が紹介されることもあります。

「1円空き家」という回答も多く、とくに格安物件への関心が高いことも伺えました。

「とにかく安く家を買いたい」「DIYを楽しみたい」「不動産を資産に加えたい」という人にとっては、格安の空き家は魅力的な選択肢です。

空き家の流動性が高まることで、地方の活性化につながると期待している人もいます。

まとめ

空き家に対しては「古くて傷んでいる」「管理されておらず荒れている」など、見た目由来のネガティブなイメージが多く挙げられています。

多くは、放置され、管理されていない空き家へのイメージであると言えます。

一方で「空き家の活用」「空き家を格安で購入してのDIY」などに関心をもつ人も。

適切な管理や活用が進めば、空き家の印象が変わる可能性はあると感じられるアンケート結果となりました。

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