中古住宅の購入を検討する際、リフォーム済みかどうかは気になるポイントではないでしょうか。
リフォームされていれば、中古物件でも気持ちよく入居開始できますよね。
今回は全国の男女500人に「リフォーム済みでなければ購入を避ける築年数は、何年から?」というアンケートを実施。
「リフォームを求める理由」や「リフォームしておいてほしい箇所」についても聞いています。
- 調査対象:全国の男女
- 調査期間:2026年4月2日~4日
- 調査機関:自社調査
- 調査方法:インターネットによる任意回答
- 有効回答数:500人(女性368人/男性132人)
- 回答者の年代:20代 13.2%/30代 35.4%/40代 30.8%/50代 16.0%/60代以上 4.6%
中古住宅購入で「リフォーム済み」を重視する人は90.4%

「中古住宅を購入するにあたり、リフォーム済みかどうかを重視しますか」と聞いたところ、「重視する」が「とても(33.4%)」「ある程度(57.0%)」を合わせて90.4%となりました。
中古住宅は内外装の傷みが気になることも多いので、リフォームされているか気になるのは当然の心理です。
一方、リフォーム済みかどうかを重視していない人の理由としては、「価格が安いなら、未リフォームでもいい」「自分でリフォームしたい」などが寄せられています。
リフォーム済みでなければ購入を避ける築年数は平均「21.6年」

「リフォーム済みでなければ購入を避ける築年数」は平均21.6年で、ボリュームゾーンは「10年超20年以下(35.8%)」でした。
「10年以下(19.8%)」「築年数不問:中古の購入は避けたい(9.8%)」という人も多く、比較的浅い築年数からリフォームを求める人も一定数います。
浅い築年数からリフォームを求める理由としては、「前住人の生活の名残を感じたくない」などが挙がっています。
機能面だけではなく、心理的な面でもリフォームの重要性は高いとわかりました。
リフォーム済みでなければ購入を避ける理由は「修繕コストがかさむ」

「リフォーム済みでなければ購入を避ける理由」を聞いたところ、1位は「修繕コストがかさむ(35.2%)」、2位は「耐震性に不安がある(20.8%)」でした。
以下、3位「見た目が悪い(14.8%)」、4位「見えない部分が劣化していそう(13.4%)」、5位「不具合が表面化してくる(10.2%)」が続きます。
経済的な負担や手間の大きさや、安全かつ快適に暮らせるのかを懸念する声が多くなっています。
「耐震性」「配管など目に見えない部分」など、ぱっと見ではわかりにくく、素人には判断が難しい部分への不安が多かったのも特徴です。
中古物件を検討する際には、安心して住み始められて、購入後の負担や心配が少ない状態を求める人が多いとわかります。
1位 修繕コストがかさむ
- 自分でリフォームしようと思ったときに、高額になると思ったから(20代 女性)
- 外壁や屋根などの修繕費などのことを考えると、コスト面で今後不安だから(30代 女性)
- 一度もリフォーム歴がないといろんなところが痛んでいて、購入してからリフォーム費用がかなりかかりそうだから(40代 男性)
1位は「修繕コストがかさむ」です。
築年数が経過した物件は、「屋根や外壁などの外装」「壁紙などの内装」「水回りなどの住宅設備」が劣化していきます。
そのためリフォーム済みの状態でない場合には、遅かれ早かれ購入者が自分でリフォームすることになります。
すると購入費用とは別にリフォーム費用が必要になるため、購入時点でリフォーム済みであることを求める人も多くなりました。
2位 耐震性に不安がある
- 現在の耐震基準が2000年以降のものなので、木造に関しては新耐震基準以前のものだと躊躇います(30代 男性)
- 耐震基準が不安。いろんな地域で地震は頻繁に起き、いつ大きな地震が来てもおかしくない状態なので、「地震が来ても家にいれば安心」と思いたい(30代 女性)
- 耐震基準。地震対策されていたとしても、家が古いとやはり不安です(40代 女性)
2位は「耐震性に不安がある」でした。
耐震リフォームが行われていない住宅は、現行の耐震基準を満たしていない可能性があります。
日本は地震の多い国なので、「地震が起きたときに本当に安全か」と不安を抱えながら生活するのは、大きなストレスとなります。
自分や家族の命に関わることですので、耐震リフォームがされていないなら住みたくないと考える人が多いのも当然です。
3位 見た目が悪い
- 見た目が古くなっていることも多く、日常生活で不快感を感じかねないと思います(20代 男性)
- 見た目や外装の劣化が激しそうだからです(30代 男性)
- 長く住むのだから、きれいな状態で買いたい(40代 女性)
「見た目が悪い」が3位でした。
リフォームされていない物件は、外観や内装に経年劣化が表れやすいものです。
例えば、外壁が汚れていたり、壁紙が黄ばんでいたりなどですね。
自分にとっては新居なのに、古さや傷みが目につくと、気持ちよく住めないと感じる人も多くなりました。
機能面では問題がなかったとしても、見た目が心地よさや満足感といった暮らしの質を左右するからです。
4位 見えない部分が劣化していそう
- 古い物件だと配管の腐食や断熱材の劣化など、目に見えない部分の不具合が心配だからです。リフォーム済み物件であれば、基礎的な部分も点検・修繕されていると思えるので、安全性を信頼して購入できると感じます(30代 女性)
- 築年数が古いと、配管や電気系統など見えない部分の劣化が心配です(50代 女性)
「見えない部分が劣化していそう」が4位に入りました。
家には「水道やガスなどの配管」「電気系統」「断熱材」「床下や基礎」「骨組み」など、簡単には見られない場所があります。
築年数が経つと、上記のような普段目に見えない部分も古くなるため、劣化が進んでいる可能性もあります。
見えない部分の劣化が、水漏れや漏電など重大なトラブルとして顕在化することがあるため、未リフォームの物件に不安を感じる人も多くなりました。
なお見えない部分の劣化を心配する場合には、見えない部分まで点検・更新したリフォームかをチェックする必要があります。
内外装など見える部分だけのリフォームだと、配管などは点検されていないこともあるからです。
5位 不具合が表面化してくる
- 20年も経つと、家のどこかしらが傷んでくるからです(20代 男性)
- 10年も経てば、どんなにきれいに使っていてもクロスや床の傷みは出てきます(40代 女性)
- 我が家はまた築5年ですが、すでに水周りなどで気になる点が出てきているから。倍の10年と考えると、より修理する箇所は増えると思う(40代 女性)
5位は「不具合が表面化してくる」でした。
住宅は使用や時間の経過とともに劣化し、さまざまな不具合が現れてきます。
築年数がそれなりに経った物件を想定し、「不具合が表面化する築年数だから、リフォームしておいてほしい」と感じている人も多くなりました。
リフォームされていない場合には、すでに不具合が表面化していたり、入居後すぐに表面化する可能性があるからです。
築50年以上の物件に住み始めたという人からは、「自分でリフォームしようと思っていたが、建て付けの悪さなどの不具合が多くて大変」という声が寄せられました。
6位 住宅設備が古い
- 水回りやキッチンなどの設備がかなり老朽化していそうで、入居後にトラブルにならないか不安だから(30代 女性)
- 水回り設備の寿命が気になる(40代 女性)
「住宅設備が古い」が6位でした。
リフォームが行われていない住宅では、キッチン、お風呂、給湯器などの住宅設備が古いままになっていることもあります。
古い住宅設備だと、故障するのではないかという不安もありますし、「使いにくい」「お湯がなかなか出ない」など、機能面で新しい設備に劣ることも。
使い勝手の悪さや、いつ壊れるかもわからない故障のリスクは、日常生活のストレスとなります。
そのため「水回り設備だけは入れ替えておいてほしい」という人も多くいます。
7位 メンテナンスの手間がかかる
- いざ購入した後でリフォームしようとすると、いろいろ面倒なことになりそう(30代 男性)
- リフォームに関わる業者選びや商品選びに時間を取られるためです(50代 女性)
「メンテナンスの手間がかかる」が7位に入りました。
自分で業者を手配して中古物件をリフォームしようとすると、費用のほか「業者選定」「業者との相談」といった手間がかかります。
またリフォームしたい箇所が複数ある場合には、予算との兼ね合いで、どの部分を優先してリフォームするかといった方針も考える必要がありますね。
日常生活と並行して進める負担は小さくないので、手間がかかるのは嫌と感じる人も多くなっています。
一方であらかじめリフォームされていれば、入居後の手間は少なくなります。
リフォーム済みなら購入を検討できる築年数は平均「26.5年」

「リフォーム済みであれば購入を検討できる築年数」を聞いたところ、平均は26.5年で、ボリュームゾーンは「10年超20年以下(32.2%)」でした。
ボリュームゾーンと平均がずれているのは、「リフォームされているなら築50年などの築古でも気にしない」という人も一定数いるからです。
許容できる築年数の長い人が、平均年数を長くしています。
一般的には売却しにくいとされる古い物件であっても、リフォームされていることで購入される可能性が広がるとわかります。
ただし「リフォームの内容による」という条件をつけた人もおり、リフォーム内容が購入希望者のニーズに合致しているかどうかが重要です。
リフォーム済み物件で最も重視する箇所は「お風呂」

「リフォーム済み物件で最も重視する箇所」の1位は「お風呂(47.4%)」でした。
2位「水回り全般(36.8%)」、3位「トイレ(31.0%)」、4位「キッチン(29.2%)」が続きます。
- とくにキッチンとバスルームがきれいになっていると、購入意欲が高まります。毎日使う場所なので、水回りが新しければ生活の快適さが大きく変わると感じています。次いでトイレや洗面台も重要です(30代 女性)
- キッチンとバスルーム、トイレはきれいなほうがいいです。快適さと健康のためには、水回りの清潔さが必須です(40代 女性)
- とくに水回り(キッチン・バスルーム・トイレ)がきれいであれば、購入を検討したいです。日常的に使用する場所であり、清潔感や設備の新しさが生活の快適さに直結するためです(20代 男性)
- キッチン、トイレなどの水回り。あとはリビングなど、長く過ごす場所(30代 男性)
- 玄関周辺がきれいだと第一印象が良く、入居後すぐに住めそうだと感じます(30代 男性)
「お風呂」「トイレ」「キッチン」をはじめとする水回り設備のリフォームを求める人が多数。
「水回り全般」という回答が多かったことからも、水回りの重要性がわかります。
水回りはほぼ毎日利用し、清潔感が大事にされ、古いと汚れも目立ちやすい場所。
また新しい設備もどんどん登場するので、古いものと新しいものは快適性や便利さなどで差もつきやすいのも特徴です。
そのため多くの人にとって、水回りリフォームの重要度が高くなっていると考えられます。
まとめ
今回のアンケートでは、「中古物件を検討するにあたり、あらかじめのリフォームが必要だと感じる築年数」は20年前後だとわかりました。
ただし使用感の出やすい水回り設備などについては、中古物件なら築何年でもリフォームが必要と感じる人もいます。
また「納得できるリフォームがしてあるなら、築年数は気にならない」という人も。
リフォームを施すことで、中古住宅でも売れやすくなることが示唆されています。
ただ購入する側としては、リフォームによって自分が中古物件に対して抱える不安が解消されているかが重要です。
「リフォーム済み」という言葉に飛びつくのではなく、「配管の点検はされているのか」「耐震リフォームはされているのか」など、リフォームの内容にも注意する必要があります。
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