千葉県には「古民家差し上げます」が多く存在する
千葉県には、不動産をタダで譲る「古民家差し上げます」が多く存在します。
総住宅数に占める空き家の割合は、全国だと13.8%・千葉県だと12.3%と約7〜8件に1件が空き家になっている現状です。
とくに、千葉県は下記のとおり、市区町村の単位で見ると40%超えの地域も存在しており住宅が供給過剰になっている現状が伺えます。
市町名 | 空き家率 |
---|---|
勝浦市 | 41.0% |
鴨川市 | 31.3% |
館山 | 25.8% |
参照元:千葉県「総住宅数と総世帯数」
このような問題を解決するため、千葉県では空き家の相談窓口などを設置しており、「古民家差し上げます」を実現しやすい環境下にあるのです。
「空き家差し上げます」など、0円物件のカラクリと注意点については、以下の記事で詳しく解説しています。
古民家を早期に手放すべき3つの理由
所有者による「早く手放したい」という思いから、古民家の「売却」ではなく「無償譲渡」が選ばれる傾向にあります。
古民家を早期に手放すべき理由には、以下3つがあります。
維持費がかかり続ける
古民家を早期に手放すべき理由は、維持費がかかり続けるからです。
住んでいない古民家であっても、1年間維持すると以下の費用がかかります。
内容 | 費用相場(年間) |
---|---|
固定資産税 | 約10万5,000円 |
火災保険料 | 約10万円 |
水道・電気料金 | 約2万円 |
上記の維持費にくわえて、換気・清掃・通水・草刈りなどの管理を月1回はしなくてはなりません。
メンテナンスを疎かにしてしまうと古民家の老朽化が進行し、貰い手がさらに見つかりづらくなります。
管理代行サービスを利用して現状維持する方法もありますが、年間6万円〜12万円程度の費用が必要です。
今後、古民家に住むなどの予定がない場合は、無料でも早期に手放したほうが金銭的にはプラスになりやすいでしょう。
空き家にかかる維持費については、以下の記事で詳しく解説しています。
特定空き家に指定される可能性がある
古民家を所有したまま管理をおろそかにすると、特定空き家に指定される可能性があります。
特定空き家とは、現状のまま放置すると周辺の生活環境に悪影響を及ぼすと指定された空き家です。
特定空き家に指定されると、古民家の管理状況を改善するよう自治体から助言・指導がなされます。
放置すると住宅用地の特例が解除されて固定資産税が6倍になり、さらに放置を続けると行政代執行により所有者の費用負担で建物を強制解体をされます。
実際に、千葉県柏市では管理状態が改善されなかった空き家を強制解体し、所有者に約1,040万円の費用を請求している事例があります。
上記の事例は、約6年間の月日を経て行政代執行を実施していますが、自治体・古民家の状況によっては1年以内に執行されるケースも珍しくありません。
特定空き家に指定されて多額な費用負担を負わないためにも、古民家の所有者は定期的に管理し続ける必要があります。
特定空き家については以下の記事で詳しく解説しています。
高額な解体費用がかかる
特定空き家への認定を回避するため、建物を解体して更地にすることを検討する方もいます。
しかし、解体には30坪程度の木造住宅でも約120万円という高額な解体費用がかかります。
参照元:NPO法人 空家・空地管理センター|解体費用について
くわえて、更地にすると税の軽減措置である住宅用地の特例が適用外となり、土地の固定資産税が最大6倍になる恐れがあるのです。
古民家の定期的な管理を続けなければ、古くなった家屋は老朽化が進み倒壊の危険性が高くなります。
「解体したほうがラクになる」とわかっていても費用の捻出が難しく、体力的な負担を感じながら管理に通う所有者が多いのが現状です。
もし、管理を続けるのが難しい古民家を所有しているのであれば、専門の不動産買取業者に依頼するのがおすすめです。
専門の買取業者であれば、倒壊しそうな古民家であっても費用をかけず現状のままで売却できるからです。
買取スピードも平均1ヶ月程度であるため、維持・管理に伴う負担からもすぐに解放されます。
弊社アルバリンクは、全国の築古物件を積極的に買い取っている専門の不動産買取業者です。
「古民家の管理負担からすぐに解放されたい」とお悩みの方は、スピード買取に対応している弊社までお問い合わせください。
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空き家の解体費用については、以下の記事で詳しく解説しています。
「古民家差し上げます」を実現する5つの方法
前述したように、古民家を放置していると維持管理の負担が重くなるため早期に手放すのが賢明です。
「古民家差し上げます」を実現する方法には、以下5つがあります。
近隣住民に譲る
まずは、古民家を近隣住民に譲る方法です。
建物の状態・立地条件がよくない古民家であっても、近隣住民であればメリットがあるため、受け入れてもらえる可能性があります。
たとえば、隣地所有者であれば敷地を広くできるので、庭を広くする・増改築するなど土地活用の選択肢が増えます。
何件か離れている近隣住民でも、近場で子どもを1人暮らしさせたい・倉庫を設置して荷物を収納したいなどのニーズがあるでしょう。
ただし、古民家の状態を正確に伝えていなければ、トラブルが発生する可能性があります。
たとえば、修繕箇所が想像以上に多く「無料で譲ってもらったが修繕費用が高すぎる」など不満を抱かれるケースです。
所有者が建物の状態を正確に伝えられる、もしくは貰い手がDIYで修繕できるという場合におすすめできる方法です。
民間のサイトで譲渡先を探す
民間のマッチングサイトで、古民家の貰い手を探す方法もあります。
民間のマッチングサイトとは、譲渡・賃貸など所有者・取引相手の希望条件に応じた不動産取引ができる民間企業が運営元のサービスです。
不動産仲介会社で古民家を手放す場合は、築年数が浅い・建物の状態がよいなどの条件が求められるため取引相手が見つかりにくい傾向にあります。
一方、民間のサイトは現在の状況のまま引き渡す「現況有姿」に理解のある貰い手が募れるので、老朽化している古民家でも手放せる可能性が高くなります。
認知度が高い古民家の民間サイトは、以下の3つです。
みんなの0円物件
みんなの0円物件は、物件掲載費用が一切かからない空き家無償譲渡の代表的なサービスです。
全国の空き家に対応しており、残置物あり・未登記などの状態でも搭載できるため、現状のまま譲渡が可能です。
みんなの0円物件のメリットは、譲渡プランを自由に選択できる点です。
たとえば、みんなの0円物件の「¥0プラン」の場合、契約・権利移転などの手続きを所有者が行う代わりに総額0円で古民家を譲渡できます。
譲渡契約書・所有権移転登記などの専門的な手続きのみ専門家に依頼したい場合は、16万5,000円で依頼が可能です。
古民家を「コスパよく」「安心感をもって」手放したいと考える方に、おすすめの民間サイトといえます。
家いちば
家いちばは、インターネット上で気軽に商談ができる不動産売買の老舗マッチングサイトです。
掲載から商談までの過程を所有者が行う「セルフセル方式」を採用しており、一般的な仲介手数料の約半分の費用で譲渡が可能です。
商談がまとまって以降は、有資格者が煩わしい契約手続きをサポートしてくれるため、譲渡後にトラブルが発生する心配がありません。
また、成約前の場合、掲載写真・アピール文章・交渉方法など、取引の不安な箇所については無料相談が可能です。
直接自分で買主を選べる・自分のペースで進められるなどのメリットがありながら、不安な箇所は手厚くサポートしてもらえる点は家いちばの強みといえます。
「できれば古民家を現金化したい」「試しに民間サイトを利用してみたい」という方にうってつけのサービスといえます。
ジモティー
ジモティ―は、不動産情報を無料で発信できる地域情報掲示板サービスです。
地元のイベント情報・中古品の譲渡・里親の募集など幅広く地元情報が搭載されており、地域住民に幅広くアプローチできるサイトといえます。
ジモティーのメリットは、取引が簡略化されている点です。
たとえば、古民家の情報に興味をもった取引相手から連絡があれば、以降はチャットで契約条件のすり合わせができます。
仮に古民家を有償譲渡する場合もオンライン決済機能が利用できるため、支払いをめぐるトラブルが発生する心配がありません。
作家の高殿円さんも「ジモティーで実家を売ったら超ラクだった話」で、ジモティーでスムーズに実家じまいができた体験談を搭載しています。
千葉県内の住民と気軽に取引をしたい場合に、おすすめできるサービスといえます。
空き家バンクで貰い手を探す
古民家を手放す方法として、空き家バンクで譲渡先を探す方法もあります。
空き家バンクとは、空き家所有者と空き家を必要としている人をつなげる自治体が運営元のサービスです。
空き家の譲渡以外にも、賃貸物件としての情報搭載もできるため、古民家を活用したいと考える場合にも利用できます。
空き家バンクに登録する方法は、役所の空き家担当窓口に申請書を提出し、物件調査・打ち合わせが完了すると登録が可能です。
たとえば、「千葉 空き家バンク」と検索をかけると、アットホーム・LIFULL HOME’Sなどのポータルサイトが表示されるようになります。
「空き家を必要とする方」にターゲットを絞って発信できるため、条件が合う方の目に留まればスムーズに古民家を手放せるでしょう。
ただし、空き家バンクは認知度が低めです。
全国の空き家数900万戸に対して、令和6年12月末時点では約1万9,900件の成約実績がなく、貰い手の目に留まるまでに時間がかかりやすいといえます
古民家の譲渡を急いでいない方は、空き家バンクへの登録を検討しましょう。
空き家バンクのメリットデメリットについては、以下の記事で詳しく解説しています。
相続土地国庫帰属制度を利用して国に返す
古民家を相続で取得している場合、「相続土地国庫帰属制度」を利用すれば国に返せる可能性があります。
相続土地国庫帰属制度とは、相続・遺贈で取得した土地を、一定要件のもと国に返還できる制度です。
ただし、相続土地国庫帰属制度は要件は厳しく「国に引き渡せる状態」にする過程が必要です。
たとえば、古民家の場合、建物を解体して更地にしたうえで権利関係・境界問題・土壌汚染などの問題を解消しなくてはなりません。
くわえて、相続土地国庫帰属制度の申請時に審査手数料14,000円・申請後に負担金20万円の支払いも必要です。
古民家を手放すにあたって手間・費用をかけたくない方は相続土地国庫帰属制度以外の譲渡方法を検討しましょう。
相続土地国庫帰属法については、以下の記事で詳しく解説しています。
自治体に寄付する
古民家を自治体に寄付して、手放す方法もあります。
たとえば、千葉県野田市では「特定空家等の寄附受入れ」を行っています。
自治体に申し出を行い、受理された場合には古民家を現状のままで引き渡せます。
ただし、自治体が寄付を受け付けるケースは多くありません。
地域内の空き家を安易に引き取ると、自治体の管理負担が増えるためです。
東京財団のアンケート調査では、寄付の要件として「公的利用が見込める場合」と回答した自治体が94%を占めています。
参照元:東京財団|土地の「所有者不明化」~自治体アンケートが示す問題の実態~
具体的には、住民の交流場所・学校・社会福祉施設など、「地域住民のために有効活用できる」と判断された古民家に限定されます。
ただ、自治体によって要件は異なるため、詳細は古民家の所在地にある役所に問い合わせましょう。
自治体への寄付が難しい理由については、以下の記事で詳しく解説しています。
古民家は無償譲渡より専門の買取業者に売却するのがおすすめ
古民家の無償譲渡は有料の物件よりは幾分か手放しやすいものの、貰い手が現れる保証はありません。
くわえて、所有者には「手放すまで時間がかかる」「譲渡前に費用が発生する」などのハードルがあります。
そのため、古民家を無償譲渡するのではなく専門の買取業者に売却するのがおすすめです。
専門の買取業者であれば、築年数が古い・利便性が悪いなどの古民家であっても現状のまま売却できます。
業者が直接買い取った後に古民家の再生・再販を担当するため、所有者が売却に際して手間・費用の負担をかける必要がありません。
くわえて、古民家の買取実績が多い専門の買取業者は独自のネットワークをもつため、買取価格が高くなりやすい傾向にあります。
古民家を手間なくスピーディーに、かつ高額売却までしたい方は専門の買取業者への依頼を検討しましょう。
次項では、専門の買取業者である弊社アルバリンクの買取事例を紹介します。
アルバリンクなら古民家を高確率&高額で買い取ってもらえる
弊社アルバリンクは訳あり物件専門の買取業者として、他社では断られるような不動産も数多く買い取ってきました。
たとえば下記のように「20年以上放置されて老朽化が進んだ家」を買い取った実績もあります。
【20年以上放置された空き家の買取事例】
引用元:Albalinkの空き家買取事例
20年以上放置された家については780万円で買取らせていただき、所有者には「雨漏りもするような家だったが、思ったより高い金額で買い取ってもらえた」と、金額についても満足していただけました。
上記のように、「人が住める状態ではない」「名義変更すら完了していない」といった古民家でも、弊社では問題なく買取が可能です。
そのほか、弊社に買取依頼をしていただいたお客様からは「肩の荷が下りた」「色々不安だったがスムーズに売却できた」といった感謝の言葉を多数いただいております(下記Google口コミ参照)
また、弊社はお客様からの評価が高いだけでなく、不動産買取業者としては数少ない上場企業でもあり、社会的信用も得ています。
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まとめ
古民家を所有していると維持費がかかり続けるうえ、管理を怠ったときには行政処分になる恐れがあります。
「古民家差し上げます」で手放す方法は複数ありますが、事前に古民家が抱える問題点を解消しなければなりません。
そのため、古民家を手間・費用をかけずスピーディーに手放したい方は、専門の不動産買取業者への売却を検討しましょう。
専門の買取業者は、築年数が古い・立地条件が悪いといった物件を日々取り扱っており、古民家のスピード買取に対応してもらえるからです。
弊社AlbaLink(アルバリンク)も、欠陥を抱えた古民家を数多く買い取っている専門の専門の買取業者です。
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