100坪の家の解体費用はどのくらい？払えない時の対処法も紹介

100坪の家の解体費用相場は約300～800万円

家の解体費用の相場は、以下のとおりです。

100坪の建物を解体する場合、木造なら300～500万円、鉄骨造なら400～600万円、鉄筋コンクリート造なら600～800万円もの費用が発生すると考えたほうがいいでしょう。

一般的に、鉄筋コンクリート造のような固い構造物であるほど、解体の手間がかかるため、費用の単価が高くなる傾向にあります。

相場以上の費用がかかる場合もある

解体する家とその周辺環境によっては、前述した解体費用の相場以上の費用がかかる可能性があります。

相場以上の解体費用が発生する理由として、通常の解体作業より時間と労力がかかることが挙げられます。

たとえば、狭小地や密集した住宅地での解体作業は、時間と労力がかかってしまう要因の1つです。
上記のような土地の場合、大型重機が敷地内に入れない可能性があります。

大型重機が使用できない場合、小型の重機を使うか、人力での解体作業となります。
このようなケースでは、人件費がかさみ、相場以上の解体費用を支払うことになるでしょう。

また、複雑な構造をしている場合や通常より丈夫な構造物を使用している場合は、相場以上の解体費用がかかることもあります。

上記の解体費用の相場は参考程度にとどめ、実際に依頼する場合は必ず見積りを取るようにしましょう。

100坪の家の解体費用内訳

100坪の家の解体費用の内訳は以下のとおりです。

建物の解体費用

建物の解体費用は「坪単価×延べ床面積」で概算可能です。

たとえば、100坪の木造の家を解体する場合、「3～5万円×100坪」で300～500万円となります。

なお、総工費の30～40％を占めています。

塀や庭木などの撤去費用

塀や庭木などを撤去する作業にも費用が発生します。

撤去工事の内容と撤去費用の相場は以下のとおりです。

廃材の処分費用

廃材の処分費用とは、建物の解体後に出た廃材を分別、運搬、処分をする際に発生する費用のことです。

廃材の処分費用は、種類別に以下のとおりです。

廃材の種類や量、処分方法によって異なりますが、総工費の40%以上かかるといわれています。

なお、火事や地震で倒壊した建物を解体する場合、廃材処分の手間が増えるため、相場以上の費用となる可能性があります。

仮設工事費用

仮設工事費用とは、解体工事を安全に行うために必要な事前準備にかかる費用のことです。

具体的には、高所作業を行うための足場設置、粉じん飛散や騒音・振動を防ぐシートの設置などが挙げられます。

総工費のおよそ10～20%を占めます。

整地費用

整地費用は、家の解体後に土地を整備する費用のことです。

整地の方法によって費用は異なりますが、一般的な整地方法の「粗仕上げ」の場合、1㎡あたり300～600円です。

100坪（約330㎡）の場合、9.9～19.8万円の整地費用がかかります。

ただし、傾斜がある土地をはじめ土地の状況次第では、整地費用が高くなることもあります。

整地の方法別の費用と土地の状況による費用の変動について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

【保存版】土地の整地にかかる費用を施工方法別にご説明

土地の整地にかかる費用相場や整地をするメリット、整地をせずに土地を売却する方法について解説します。100坪の整地にかかる費用相場や整地をしていない土地を専門の不動産買取業者へ売却するメリットもお伝えします。

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2023.02.13

アスベストの調査費・除去費

解体する家にアスベストが使用されていた場合、除去費が発生します。

解体業者は建物の解体工事前に、アスベストを含む建材が使用されているかの調査をしなくてはいけません。

参照元：解体・改修工事を発注するみなさまへ|厚生労働省

調査の結果、アスベストを含む建材が見つかった場合、除去工事をする必要があります。
除去工事の費用の目安は以下のとおりです。

参照元：アスベスト対策Q&A|国土交通省

また、場合によっては、分析調査が必要になるケースもあります。
分析調査の費用の目安は以下のとおりです。

参照元：アスベスト（石綿）含有建材の事前調査について|東久留米市

地中埋設物の処分費用

解体作業中に埋設物を発見した際、埋設物を処分する費用が新たに発生します。

費用の見積り段階では、地中埋設物の有無を把握するのは難しいので、追加料金として請求されるケースがほとんどです。

地中埋設物の処分費用の相場は以下のとおりです。

諸経費

諸経費には、役所への手続き費用や駐車場代など解体工事以外で発生する費用が含まれます。

具体的には、以下の費用が諸経費に含まれます。

一般的に総工費の10%を占めるといわれています。

100坪の家の解体費用を安く抑える3つのコツ

前述したとおり、家の解体には多額の資金が必要です。
木造の家を解体する場合なら、300～500万円もの資金を用意しなければなりません。

ここからは、少しでも出費を抑えたい方向けに、解体費用を安くするコツを紹介します。

複数社に査定依頼する

解体業者を選ぶときは、複数社に査定依頼をしましょう。

同じ工事内容でも業者によって価格が違うことがあります。
3、4社に解体費用の見積りをとり、安い解体業者に依頼することで、解体費用を抑えられます。

また、解体工事の費用相場も把握できるため、業者選びの基準になるでしょう。

ただし、価格が安いだけで業者を決めないようにしましょう。

相場より極端に安い見積り金額を提示する業者の中には、高額な追加費用の請求をする業者もいます。
また、手抜き工事による近隣住民とのトラブルに発展する恐れもあります。

相場から外れすぎた価格ではないことを確認したうえで、解体費用が安い業者に依頼しましょう。

庭木・不用品は自分で処分する

解体費用を抑えたいなら、庭木や不用品は自分で処分するようにしましょう。

前述したとおり、解体業者に庭木や不用品の処分を依頼する場合、追加で費用が生じます。
自分でできる範囲で片付けていけば、解体費用を抑えることにつながります。

不用品を処分する際は、自治体への粗大ごみ収集依頼を検討しましょう。
なお、リサイクルショップに不用品買取を依頼すれば、物によってはちょっとした収入が入ります。

また、庭木は自分で細かくカットすれば、ゴミ袋代を除いて無料で処分可能です。

処分の作業が負担にならなければ、自力で処分したほうが解体費用の削減につながります。

解体業者の閑散期に依頼する

解体業者の閑散期を狙って、家の解体を依頼することも費用を抑える方法の1つです。

一般的に解体業者の繁忙期は2～3月です。
この時期は、民間の依頼以外に公共事業における解体工事の依頼も増えてきます。

上記タイミングで解体の依頼をすると、人員不足が原因で人件費が高くなります。
また、重機のリース代も高騰するため、費用に上乗せしなければなりません。

そのため、2～3月に依頼すると解体費用が高くなる傾向にあります。

一方、6～9月、12～1月は、解体業者の閑散期といわれています。

繁忙期を避けて、解体の依頼をしましょう。

100坪の家の解体費用を払えないときの4つの対処法

家の解体には多くの資金が必要なため、前述した解体費用を安くするコツを利用しても、自己資金で全額まかなえないこともあるでしょう。

もし、解体費用を全額支払えない場合は以下の4つの対処法を検討しましょう。

補助金を活用する

一部の自治体では、家の解体に使える補助金制度があります。

空き家や耐震性が不十分な家などの適用要件を満たせば、補助金の給付対象となり、解体費用の負担を軽減できます。

多くの自治体では、解体費用の1/5から1/2を補助金として支給されることが一般的です。
なお、補助金の支給には上限額が定められており、20~100万円の範囲となっていることがほとんどです。

たとえば、埼玉県秩父市では、市内の空き家解体費用の1/3を補助する補助金制度（上限30万円）があります。

参照元：空き家解体補助金を助成します|秩父市

ただし、自治体によっては、家解体の補助金制度がない場合もあります。
また、自治体によって補助金給付の適用要件に違いがあります。

解体予定の家が所在する自治体に適用できる補助金制度がないか、公式サイトで確認しましょう。

解体ローンを組む

家の解体でローンを組むこともできます。

多額の解体費用を一括で支払えない人向けに、地方銀行やJAでは解体ローンを取り扱っています。

たとえば、空き家解体なら、「空き家解体ローン」という商品が利用可能です。

「空き家解体ローン」は解体目的を問わず、ローンを組めます。
ローン金利は住宅ローンと比べて低い傾向にあり、担保や保証人の設定が不要なケースがほとんどです。

一例として、JA西東京の「JA空き家解体ローン」は、金利は年2.60%、担保なしで500万円まで借り入れ可能です。

参照元：JA空き家解体ローン|JA西東京

なお、建て替えのための解体なら、新築の住宅ローンに組みこめます。

解体費用を一括払いできるほどの資金が手元にない場合、ローンを組むことを考えましょう。

古家付き土地として売る

家を解体せず、「古家付き土地」として売る方法もあります。
古家付き土地とは、家の築年数が経過しており、土地にしか価値がない不動産のことです。

古家付き土地として売却した場合、家の解体費用は買主が負担します。
家を解体する手間と費用が発生しないので、売主側の大きなメリットです。

ただし、解体費用は買主負担のため、更地より売れる可能性が低くなります。
また、解体費用を考慮して、売却価格も更地の相場より安くなる傾向にあります。

家だけでなく土地も処分したい場合、更地と古家付き土地どちらが高く売れるか考えてから売却活動をしましょう。

古家付き土地として売却するメリットや注意点について、詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてください。

古屋付き土地はそのまま売却可能！数百万円得する節約術も大公開！

不動産の専門家が、古屋付き土地として売却するメリットとデメリット、古屋付き土地を短期間で売却するコツを解説します。古家付き土地の売却時に発生する税金、解体費用の相場についてもご紹介します。

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2023.04.04

不動産買取業者に売却する

家の解体費用を出せない場合は、不動産買取業者への売却も検討しましょう。

不動産買取業者に売却した場合、家の損傷が激しくても解体費用を請求されることはありません。
また、家の中に家財道具が残っていても、無料で処分してくれるケースがほとんどです。

ただし、不動産を売却した際、相場より安い金額での売却になる傾向にあります。
不動産買取業者は家のリフォーム前提で買い取るため、リフォーム費用を考慮した買取価格を提示するからです。

相場より安い売却になってもいいので、手間なく家を処分したいなら、不動産買取業者への売却がおすすめです。

なお、アルバリンクも損傷が激しい家の買取をしている不動産買取業者です。
数年以上空き家で管理されていない状態でも積極的に買取しております。

リフォームをはじめ買取再販にかけるコストを抑えるノウハウがあるため、コストを削減した分をお客様に還元する形で高額買取を実現しています。

家の解体に手間と費用をかけずに不動産を売却したい人は、アルバリンクへお問合せください。

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まとめ

この記事では、100坪の家の解体にかかる費用と安く抑えるコツ、解体費用を払えない時の対処法を紹介しました。

100坪の家の解体費用の相場は約300～800万円です。

ただし、重機が敷地内に入れない、アスベストや地中埋設物の除去が必要になったケースでは、相場以上の費用を請求される可能性があります。

解体費用による出費を抑えたなら、以下の方法を検討しましょう。

なお、上記の対策をしても、解体費用を払えない場合は補助金や解体ローンの利用を検討しましょう。

もし、家を解体した後の土地を活用する予定がない場合は、不動産買取業者に家ごと売却することがおすすめです。
不動産買取業者の中には、解体が必要な家でも買い取ってくれる業者もいるためです。

アルバリンクも不動産買取業者の1つで、解体が必要な損傷の激しい家でも買い取っています。
雨漏りやシロアリ被害を受けているなどの家でも、問題なく買取いたします。

また、買取対象エリアは日本全国のため、家の所在にかかわらず査定・買取が可能です。

手入れがされていない家を処分したいとお考えの方は、一度アルバリンクへご相談ください。

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