宮城で「古民家差し上げます」物件は存在する
宮城県では「古民家差し上げます」物件は多数存在しているため、地域によっては無償譲渡は実現可能といえます。
2023年の宮城県における空き家数は約14万戸(総戸数に対して1割以上)で、空き家率は12.4%となっており、全国平均13.6%に比べるとやや低めの数値となっています。
参照元:宮城県「空き家等対策について」
しかし、市町村別で見ると全国平均の空き家率と比べて高い地域が多く存在しており、市町村別の空き家率は、以下のとおりです。
市町村 | 空き家率 |
---|---|
白石市 | 17.8% |
角田市 | 17.6% |
栗原市 | 17.5% |
気仙沼市 | 17.2% |
大崎市 | 15.9% |
宮城県では空き家対策として、自身の抱える空き家問題を解決できるように「みやぎ空き家ガイドブック」を作成しており、「古民家差し上げます」を実現する手助けをしています。
宮城県で古民家を早く手放すべき3つの理由
古民家は所有しているだけでリスクが多いため、宮城県では売却するよりも「古民家差し上げます」を選択する人のほうが多い傾向にあります。
古民家は所有するリスクは、以下のとおりです。
それぞれのリスクについて解説します。
維持費がかかる
古民家を手放したいほうがいい理由として、維持費がかかり続けることが挙げられます。
たとえ誰も住んでいなくても古民家を維持するためには、固定資産税などの税金や管理するための水道光熱費などがかかります。
古民家のあるエリアによって費用の総額は異なりますが、年間で総額10~30万円ほどは負担することになるでしょう。
また、所有している古民家が遠方にあって管理代行サービスを利用する場合は、年間5~20万円の費用が追加となります。
古民家は所有しているだけで毎年維持費がかかり続けることになるため、たとえ無償でも「古民家差し上げます」を選択する人が多いのが実情です。
なお、空き家の維持費については、以下の記事でも詳しく解説しています。

高額な解体費用がかかる
古民家を解体すれば建物における維持費を負担する必要はなくなりますが、高額な解体費用がかかります。
木造である古民家の解体費用は、30坪程度の場合で100〜150万円程が相場です。
さらに、古民家を解体すると「住宅用地の特例」が適用されなくなるため、土地にかかる固定資産税が最大6倍になる可能性もあります。
住宅がある土地にかかる固定資産税が軽減される特例のこと
参照元:国土交通省|土地の保有に係る税制
老朽化が進んだ古民家の場合でも、解体に関しては慎重に検討することをおすすめします。
なお、空き家の解体費用を抑える方法については、以下の記事で詳しく解説していますので参考にしてください。

特定空き家に指定されるリスクがある
老朽化が進んだ古民家を放置すると、自治体から「特定空き家」に指定される可能性があります。
そのまま放置することが不適切である状態の空き家のこと
仮に特定空き家に指定されても放置を続けると、建物があっても住宅用地の特例が適用されなくなるため、土地にかかる固定資産税が最大6倍になります。
さらに放置を続けると50万円以下の過料が課せられることになり、最終的には行政代執行によって強制的に古民家が解体されることになります。
行政代執行による解体は安全性とスピードが重視されるため、古民家の所有者に高額な解体費用が請求されるでしょう。
自治体から特定空き家に指定されないためにも、所有する古民家の老朽化が進んでいる場合はできるだけ早く手放しましょう。
なお、後悔しないための空き家対策については、以下の記事で詳しく解説しています。

宮城で「古民家差し上げます」を実現する5つの方法
宮城で「古民家差し上げます」を実現する方法は、以下の5つです。
それぞれの方法について解説します。
隣地所有者に無償譲渡する
宮城で「古民家差し上げます」を実現するには、隣地所有者に無償譲渡することが最適な方法といえます。
隣地所有者と良好な関係性であれば、無償譲渡に応じてもらえるか気軽に聞いてみましょう。
所有する古民家が田舎にある場合でも隣地所有者であれば、敷地を広げられるため、解体して駐車スペースにするなど活用できます。
ただし、個人への無償譲渡は贈与税が課税されるため、どちらが負担するか話し合いが必要です。
隣地所有者と良好な関係性が築けており、かつ贈与税を負担できる資金があれば、現実的な方法といえるでしょう。
空き家バンクを活用する
空き家バンクを活用して、宮城で「古民家差し上げます」を実現することも可能です。
空き家バンクとは、インターネット上で自治体が運営している空き家のマッチングサービスのことです。
宮城県でも16のエリアで空き家バンクが設置されているため、活用してみるのも選択肢の1つです。
たとえば、空き家率の高かった白石市や気仙沼市でも空き家バンクを設置しています。
ただし、基本的には契約などの手続きや、トラブルになった場合の対応は自分たちで行う必要があります。
なお、空き家バンクについては、以下の記事でも詳しく解説していますので、参考にしてください。

民間のサイトを活用する
自治体が運営する空き家バンク以外にも、民間のサイトを活用して「古民家差し上げます」を実現できます。
近年では空き家のマッチングサイトが増加しており、代表的なサイトは、以下のとおりです。
それぞれのサイトを解説します。
みんなの0円物件
みんなの0円物件は0円の物件のみを扱っており、物件の掲載料もかかりません。
掲載エリアは全国に対応しており、物件掲載内容の修正も何度でも無料です。
また、空き家バンクとは違って、おまかせプランを選択すれば、運営会社が取引をサポートしてくれますが、165,000円の費用がかかります。
空き家ゲートウェイ
空き家ゲートウェイは、100円の物件を取り扱っているサイトです。
100円物件として売れない物件や値段がつかない物件を数多く掲載しており、ユニークな紹介文で魅力的に掲載してくれるため、購入希望者が見つかる可能性があります。
また、物件の掲載、成約時の手数料などは一切かからず、再建築不可物件も掲載可能です。
建築基準法の接道義務を満たしていないため、建て替えができない物件のこと
なお、空き家ゲートウェイについては、以下の記事でも詳しく解説しています。

家いちば
家いちばは空き家を売る人と買う人が直接やりとりできることが特徴です。
「メッセージボード」を使用して気軽にやりとりすることが可能で、契約もメールでのやりとりが中心です。
空き家バンクとは違い、運営会社のスタッフが取引をサポートしてくれますが、利用料が発生します。
掲載は無料ですが、成約になるとシステム登録基本料として9万9,000円が必要で、成功報酬として金額に応じて通常時の仲介手数料の半額がかかります。
取引が成立した際に不動産会社に支払う成功報酬のこと
値段が付く古民家を宮城県に所有している場合は、利用してみてもいいかもしれません。
自治体に寄付する
宮城県では自治体に寄付することも「古民家差し上げます」を実現する方法の1つといえます。
ただし、自治体に寄付するためには厳しい要件を満たす必要があり、ほとんどの自治体が受け入れていないのが実情です。
そもそも自治体にとって個人が所有する不動産にかかる固定資産税は大切な収入源になるため、簡単に寄付を受け入れると収入が減って財政難に陥ってしまうからです。
たとえば、登米市では不動産の寄附を受け入れていますが、市における活用が見込めない場合は拒否されます。
宮城県で「古民家差し上げます」を実現するには、別の方法を選択したほうが無難でしょう。
なお、自治体への土地の寄贈については、以下の記事で詳しく解説しています。

相続土地国庫帰属制度を利用する
宮城で「古民家差し上げます」を実現する方法として、相続土地国庫帰属制度を使って国に返す方法もあります。
相続した土地を国に返せる制度のこと
ただし、制度を利用するためには厳しい要件をクリアしたうえで、10年分の管理費用を負担する必要があります。
自治体への寄付と同様、「古民家差し上げます」を実現するには難易度は高い方法といえるでしょう。
なお、相続土地国庫帰属制度については、以下の記事でも詳しく解説していますので、参考にしてください。

宮城で古民家を手放したい場合は専門の買取業者に売却!
宮城で「古民家差し上げます」を実現する方法で手放すことが難しい場合は、専門の買取業者へ売却することも検討してみてください。
専門の買取業者へ売却するメリットは、以下のとおりです。
- 現状のまま引渡しできる
- 契約不適合責任を免責して契約できる
- 仲介手数料が必要ない
専門の買取業者であれば、古民家をそのままの状態で買い取ってもらえるうえ、仲介手数料がかかりません。
また、専門の買取業者は不動産のプロであるため、契約不適合責任を免責して契約できることも大きなメリットといえます。
契約書に記載のない欠陥や不具合に対して売主が負う責任のこと
老朽化が進んだ古民家は把握できていない欠陥や不具合が多いですが、専門の買取業者に売却すれば、物件を引渡した後も安心できるでしょう。
アルバリンクなら短期間での現金化が可能
宮城で古民家を手放したい場合は、一度アルバリンクにご相談ください。
弊社アルバリンクは売却が困難な古民家でも買い取れるノウハウがあるため、短期間での現金化が可能です。
「独自の再販経路の確保」「集客の自動化による広告費削減」などの企業努力によって、売却が困難な古民家を買い取っても他社とは違って事業として成立させられるからです。
実際に、弊社アルバリンクは築年数が古く老朽化が進んだ古民家などの訳あり不動産専門の買取業者として、他社では断られるような物件なども多数買い取ってきました。
宮城では空き家バンクを紹介した白石市の空き家や仙台市の再建築不可物件など計8件買い取った実績があります。
参照元:株式会社アルバリンク「成約事例」
老朽化が進んでいる古民家が売れずに悩んでいる方は、アルバリンクに売却して一刻も早く負担から解放されましょう。
なお、アルバリンクの評判や口コミについては、以下の記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。

まとめ
今回は、宮城で「古民家差し上げます」を実現する方法について詳しく解説しました。
宮城ではエリアによっては「古民家差し上げます」物件が数多く存在するため、所有する古民家に適した方法を選択しましょう。
「田舎にある」「老朽化が進んでいる」などの理由で、どうしても所有する古民家を手放せない場合は、専門の買取業者に売却することをおすすめします。
なお、弊社アルバリンクも老朽化が進んだ古民家などの訳あり不動産を全国から積極的に買い取っている業者で、「フジテレビ」をはじめとする各メディアにも取り上げられた実績があります。
売れない不動産を所有していて悩んでいる場合はアルバリンクに売却して、早く負担から解放されましょう。