土地の整地費用は修繕費として計上できる?仕上げ別の費用相場もプロが解説

土地

「整地費用は修繕費になる?」
「土地の整地費用は経費にできる?」

上記のように土地の整地費用を修繕費として計上できるか気になっている人もいるのではないでしょうか?

整地費用は土地の取得費に加算されるため、修繕費として計上できません。

また、土地の整地にはさまざまな仕上げ方法があるため、適切に節税するためには整地に対する知識が必要です。

そこで今回は、土地の整地費用が修繕費として計上できるか知りたい人に向けて、以下の内容を解説します。

この記事を読むことで、土地の整地費用に対する悩みから解放されます。

所有している土地を整地するのが面倒な人は、売却することも選択肢の1つです。

なお、弊社AlbaLink(アルバリンク)は整地が必要な土地を含めた訳あり不動産を積極的に買い取っている業者です。

無料相談・無料査定のみの問い合わせも歓迎しておりますので、いつでもお気軽にお問い合わせください。

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整地とは土地を平らにならす工事のこと

整地とは、建物を建てたり、耕作したりするために土地を平坦にする作業のことです。

整地の一般的な流れは、以下のとおりです。

  1. 不要なものを撤去する
  2. 試掘によって地中埋設物がないか確認する
  3. 土地を平坦にする
  4. 土を固める
  5. 必要に応じて整地の仕上げを行う

建物を解体した後に行われることが多い整地ですが、コンクリート片や鉄くずなどの不要物を取り除いた後、試掘をして地中に古い基礎や廃材などが埋まっていないか確認します。

地中に不要物があれば撤去して、土地の凹凸をなくして平坦にした後、重機で土を踏み固める転圧作業を行います。

整地後に土地をどのように活用するかによって異なりますが、仕上げを行って整地は完了です。

土地の整地費用は修繕費になる?

整地費用が修繕費になるかは土地をどのように活用するか、活用しているかによって扱いが変わります。

駐車場として利用する土地に砂利を敷く場合

駐車場として利用するために空き地に砂利を敷く場合

使用していない土地を駐車場として利用するために砂利を敷く費用は、構築物として取り扱います。

砂利の敷設費用の金額によって、修繕費とするか、経費に計上するか、減価償却するか異なるため、詳細は後述します。

また、減価償却できる期間は駐車場として利用するためにどのように仕上げするのかによって、以下のように耐用年数が異なります。

仕上げ内容 耐用年数
コンクリート敷、ブロック敷、れんが敷、石敷のもの 15年
アスファルト敷、木れんが敷のもの 10年
ビチューマルス敷のもの 3年

ビチューマルス敷のものとは、基礎工事を全く行わず、砕石とアスファルト乳剤類を材料として直接舗装したもののことです。

砂利の敷設費用が30万円未満の場合

砂利の敷設費用の金額によって、以下のように扱いが異なります。

砂利の敷設費用 内容
10万円未満 修繕費として経費に計上
10万円以上20万円未満 一括償却資産として3年に分けて経費に計上
20万円以上30万円未満 少額減価償却資産として経費に計上
30万円以上 耐用年数による減価償却

一般的には10万円未満の費用であれば修繕費に該当しますが、詳細については税理士に確認することをおすすめします。

以前から使用している土地に砂利をプラスする場合

すでに駐車場として使用している土地に行う以下のような費用は、修繕費として取り扱うことが国税庁の法人税法基本通達によって定められています。

  • 水はけをよくするために砂利をプラスする費用
  • 砂利が減っているため補充する費用

参照元:国税庁|資本的支出と修繕費

固定資産の修理、改良などのために支出した金額のうち、通常の維持管理や原状を回復するために要した費用は修繕費となります。

たとえば、駐車場の敷地面性が広く、砂利の敷設費用が数百万円かかる場合であっても修繕費として計上することが可能です。

整地が砂利だけでない場合

以前から駐車場として使用している土地の水はけをよくするために砂利をプラスする場合は修繕費に該当しますが、根本から問題解決するための整地であれば扱いが異なります。

埋立て、土盛り、地ならしなどの整地は土地の取得費に算入することになります。

借地に整地を行う場合

所有している土地に土盛り、地ならしなどの整地を行う場合は土地の取得費になりますが、借地に行う場合は税務的には「借地権」として処理するのが一般的です。

借地権は土地と同様に時間が経過しても価値が減少しないものなので減価償却できず、修繕費にも該当しません。

借地を返還するときに一括して費用処理することになります。

また、借地であっても駐車場として利用している場合などで、舗装するときは構築物として取り扱います。

土地の整地費用は取得費に加算される

整地費用は土地の取得費として扱われることが、国税庁の所得税基本通達によって定められています。

参照元:国税庁|所得税基本通達38-10

土盛り、地ならし、切土など土地の造成や改良のために要した費用は土地の取得費に算入しますが、規模や構造などからみて土地と区分して構築物とすることが適当と認められるものの費用は構築物の取得費です。

また、建物の建設のために行う地質調査、地盤強化などの土地の改良のためのものでない工事に要した費用は構築物の取得費となり、土地の測量費は必要経費に算入されたものを除き、土地の取得費に算入します。

土地の整地にかかる費用相場

整地の仕上げ方法別の費用相場は、以下のとおりです。

仕上げの種類 費用相場
粗仕上げ 300〜600円程度/㎡
砂利整地 1,000〜1,500円程度/㎡
砕石舗装 2,000〜7,000円程度/㎡
真砂土舗装 3,000〜4,000円程度/㎡
アスファルト舗装 3,000~6,000円程度/㎡
コンクリート舗装 5,000〜10,000円程度/㎡
防草シート仕上げ 1,000〜6,000円程度/㎡

土地をどのように仕上げするのかによって、費用が大きく異なります。

なお、各費用の詳細は以下の記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。

【保存版】土地の整地にかかる費用を施工方法別にご説明
土地の整地にかかる費用相場や整地をするメリット、整地をせずに土地を売却する方法について解説します。100坪の整地にかかる費用相場や整地をしていない土地を専門の不動産買取業者へ売却するメリットもお伝えします。

土地の整地にかかる費用は条件によっては割高になる

整地費用は仕上げ方法によって変動しますが、土地の状況によっても大きく異なります。

山林の土地や地盤が弱い土地など特別な作業が必要な場合の整地費用は、1万円/㎡と高額になります。

たとえば、山林の土地を整地する場合は木の伐採が必要になり、軟弱な地盤の場合は地番改良が必要です。

また、傾斜のある土地の場合も平地と比べると高額になります。

傾斜が急になるほど高額になり、1~2万円/㎡が傾斜のある土地における整地費用の相場です。

傾斜のある土地の整地費用が高額になるのは、整地に必要な重機を搬入するのに手間がかかり、作業も大変になるからです。

土地の整地をしなくても売却は可能

これまで土地の整地費用について解説しましたが、相続などで整地されていない土地を所有することになり、活用する予定がない場合は売却することも選択肢の1つです。

ただし、売却する際に整地は必須ではありません。

土地を購入する人は注文住宅を建てる人が多く、整地されているかよりも立地が重要になるからです。

実際に弊社が行った「家の購入で優先したこと」についてのアンケート調査では、立地を最重視した人がダントツで1位になっていることがわかります。

アンケート

引用元:訳あり物件買取プロ|【家を購入する際に優先したことと妥協したこと】経験者493人アンケート調査

そのため、「駅が近い」「周辺に利便施設が多く便利」など、所有している土地に需要があれば、整地をしなくても売却できる可能性が高いといえます。

反対に田舎にある土地など需要がない場合は、いくらきれいに整地をしても売却するのは難しいでしょう。

また、整地した土地が再建築不可物件である場合も売却は難しいです。

再建築不可物件
接道義務を満たしていないため建て替えできない物件のこと

再建築不可物件

接道義務とは原則として幅員4mの建築基準法上の道路に2m以上接していなければいけないという規定のことです。

所有している土地の立地が悪い場合や再建築不可物件の場合は、整地をするのはやめておいたほうが無難でしょう。

なお、再建築不可物件については、以下の記事でわかりやすく解説していますので、参考にしてください。

再建築不可物件とは?注意点や売却方法など後悔しないための知識を完全紹介
再建築不可物件とは「再建築=建て替え」ができない土地です。本記事では、再建築不可物件の概要・建築可能にするのが難しい理由・活用が現実的ではない理由・好条件で売却して手放す方法について解説します。

買取業者であれば短期間で現金化できる

所有している土地の立地が悪い場合や再建築不可物件の場合は買取業者に売却しましょう。

買取業者であれば整地をしていない状態でも直接買い取ってもらえるため、短期間で現金化することが可能です。

不動産買取業者なら売却できる

買取業者は買い取った不動産に応じて適切な方法で活用します。

たとえば、重要があるかを調査したうえで駐車場にしたり、トランクルームを設置したりして収益化を図り、不動産投資家に売却します。

ほかにも買い取った不動産を事業化するノウハウを豊富に持っているため、整地をしていない状態でも買い取ってくれるのです。

また、通常の売却と違い、買取業者へ直接売却するため、仲介手数料などの費用がかかりません。

不動産買取業者

なお、弊社AlbaLinkも、整地していない土地を含めた売れにくい土地を積極的に取り扱う買取業者です。

立地が悪い土地や再建築不可物件でも、できる限りの高額で買い取りしていますので、整地する前にお気軽にお問い合わせください。

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土地の整地が面倒な場合はアルバリンクへ売却!

所有している土地を整地したくない場合はアルバリンクへ売却しましょう。

弊社アルバリンクは整地していない土地や再建築不可物件などの訳あり不動産専門の買取業者として、他社では断られるような物件なども多数買い取ってきました。

以下は、弊社が実際に「買取を行った再建築不可物件」の事例です。

【買取した再建築不可物件の概要】

物件の所在地 大分県
物件種別 再建築不可戸建
(前面が建築基準法上の道路ではない)

【お客様の声】
息子夫婦と2世帯住宅の建て替え案が出た時、再建築できない土地だと判明しました。結局息子夫婦は近所に新築を建てることになったため、それなら私がこのまま住んでいれば良いかとも思ったのですが、空き家が行政代執行を受けたとニュースで報道されていました。

私の死後、誰も住まない空き家となっても、建物を建築できない土地なら売ろうにも売れないと思い、売却しようと地元の業者に依頼しましたが断られたため、御社に問い合わせました。担当の方がすぐに金額を算出し、翌週には東京から調査に来るという速さに驚きました。本当にお任せして良かったです。

上記の方以外にも、多くのお客様から感謝のお言葉をいただいております(下記Googleの口コミ参照)。

相馬桂子
相馬桂子
2023-09-29
担当してくれた方がとても優しく 迅速に処理していただけてるので助かっております
豊田直子
豊田直子
2023-09-04
役場から空家の適切な管理をお願いしますと通知が来ました。早くどうにかしないとご近所に迷惑がかかると思いネットでアルバリンクさんを検索し相談しました。担当の野間さんが丁寧な対応で「一緒に頑張りましょう」と言って頂き、心強かったです。買取りもスピーディで、本当に感謝しています。ありがとうございました。
山本建夫
山本建夫
2023-09-01
二十数年前に四国(松山市内)の実家を相続しましたが、今後とも活用の予定がなく、処分(売却)する方向で地元(松山市)の不動産業者を中心に処分の相談をしていましたが、立地条件等の関係から話がまとまらず、困っていました。 そんな折、たまたまテレビ(フジテレビ系列)でアルバリンクさんの「空き家処分について」の放映が目に留まりました。早速、相談させていただこうと電話で土地と建物の現状を説明したところ、担当の方(池澤さん)が非常に親切で丁寧にご対応くださり、おかげさまで売買契約の締結に至りました。アルバリンクさんのテレビ放映を見るまでは、もう処分は無理かと諦めていたこともありました。 アルバリンクさん(担当:池澤さん)に出会えて本当に良かったです。感謝しております。ありがとうございました。
木村敏子
木村敏子
2023-08-12
このたびは、アルバリンク担当安藤様に大変お世話になりました。父の相続手続きで、一番ネックだったのが、10年近く空き家状態になっていた実家の処遇でした。地元の不動産屋数件にも現地確認に来てもらいましたが買い取りを断られ続け、更地にしてはどうか?と提案されましたが、数百万かけて解体しても、再建築不可の土地のため、売れるはずがないと途方に暮れていました。 そんな時、たまたまネット検索で訳あり物件買取プロがヒットし、安藤さんと数回お電話させていただき、とても親しみやすい方で親身に話を聴いていただいたことを覚えています。しかも、ラインで実家の写真や不動産関係書類を送信するだけで、こういった取り引きが成立することに、まずは驚きました。先祖代々引き継がれた、父母とも過ごした思い出の家でしたが、再建築不可の場所でもアルバリンクさんのおかげで、所有権移転登記することができました。誠に感謝申し上げます。 今回、アルバリンク様のおかげで売却できたこと、お盆のお墓参りで先祖にも報告できましたし、自分自身の気持ちもスッキリ軽くなりました。本当にありがとうございました!!
ちゃむ
ちゃむ
2023-07-28
再建築不可(家の側の道は原付が通れる幅しかない)、残置物あり、長年動物を飼育していたため家屋のダメージあり…と地元の不動産会社数件には相手にもされなかった実家の物件を藁にもすがる思いでアルバリンク様に相談させて頂きました。きっと断られるんだろうなと思いましたが、担当の池澤様から前向きな返答を頂きビックリした事を覚えています。 私が体調面で不安を抱えていた事も考慮して下さり、なるべく身体に負担のないようにスムーズに進めて下さいました。 リフォームするとしても数百万かかるだろうし、同じく数百万かけて解体しても使い道がなく税金が跳ね上がるだけの負の遺産を手放せた時には長年の悩みが無くなり肩の荷が下りました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。御丁寧に対応して下さり本当にありがとうございました。
森の熊
森の熊
2023-07-21
不動産の悩みは、同業多くあれどAlbaLinkさんは外さない方がいいです。担当者さんが親身で丁寧、LINEでリアルタイムに写真付きでやり取り出来て話も早い。安心して取り引き出来ます、たいへん助かります。
おはゆうちゃん
おはゆうちゃん
2023-06-28
再建築不可&傾いた古い家の処分で困ってました。 地元の不動産では相手にもされず、固定資産税の関係で更地にもできず、草抜きや隣家との対応など高年齢が近い夫婦ではとても日頃の管理は重労働でした。 こちらに相談したところ快く買い取っていただき、肩の荷がおりました。本当にありがとうございました。 担当いただいた菊池様の心遣いに感謝しております。
ウーティスメチウス
ウーティスメチウス
2023-06-09
横浜在住です。築50年以上の中国地方の再建築不可戸建てを相続し、不動産買取業者に聞いても断られ、処分に困っていました。必死の思いでネットで見つけたアルバリンクさんに査定依頼したところ、すぐに米長さんからご連絡をいただき、親身に相談にのっていただきました。一週間後には売買契約書に署名捺印の運びとなりました。本当に助かりました。

また、弊社は2011年に創業以来、2020年から2023年までの間で500件以上の空き家を買い取っている業者で、2023年に上場しています。

査定依頼をいただいても、無理な営業は行いませんので、ぜひ一度弊社の無料買取査定をご利用ください。

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まとめ

今回は、土地の整地費用が修繕費として計上できるかについて詳しく解説しました。

基本的に整地費用は土地の取得費に加算されるため、修繕費として計上できませんが、土地をどのように活用するか、活用しているかによって扱いが変わります。

相続などで所有することになり、売却するために整地を検討している場合は、整地をせずに売却しましょう。

ただし、立地が悪い土地や再建築不可物件の場合は一般の買い手には売却が難しいため、買取業者に売却することをおすすめします。

買取業者であれば、整地をしていない立地が悪い土地でも短期間での現金化が可能です。

なお、弊社アルバリンクも整地をしていない立地が悪い土地などの訳あり不動産を全国から積極的に買い取っている業者で、「フジテレビ」をはじめとする各メディアにも取り上げられた実績があります。

イットで紹介されました

整地していない土地が売却できずにお困りの方は、査定のみ、相談のみのお問い合わせでも受け付けておりますので、お気軽にご相談ください。

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監修者
株式会社AlbaLink代表取締役の河田憲二です。同社は地方の空き家などの売れにくい不動産に特化して買取再販を行う不動産業者です。同社が運営しているサービスサイトである「訳あり物件買取ナビ」の運営者も務めています。同社は東京証券取引所東京プロマーケット市場にも上場している不動産会社です。

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