【遠方にある空き家の管理で大変なこと・心配なことは?】所有者216人アンケート

遠方にある空き家の管理で最も大変なこと アンケート調査
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「相続した実家」「祖父母が住んでいた田舎の家」など、現在の自宅から離れた場所にある空き家の管理に悩んでいる人も少なくありません。

今回は遠方に空き家を所有している216人を対象に、「遠方にある空き家の管理で大変なこと・心配なこと」というアンケートを実施。

「遠方にある空き家は今後どうしたいか」についても聞きました。

【調査概要】

  • 調査対象:遠方に空き家を所有している人
  • 調査期間:2026年8月31日~9月7日
  • 調査機関:自社調査
  • 調査方法:インターネットによる任意回答
  • 有効回答数:216人(女性114人/男性102人)
  • 回答者の年代:20代 9.7%/30代 30.7%/40代 28.2%/50代 19.4%/60代以上 12.0%

遠方にある空き家への距離は「片道2時間〜3時間未満」が32.3%

遠方にある空き家への距離

遠方に空き家を所有している216人に「自宅から空き家までの距離(移動時間)」を聞いたところ、「片道2時間〜3時間未満(32.3%)」と答えた人が最も多くなりました。

また、片道で4時間以上かかる人も2割以上います。

片道4時間だと、往復で8時間です。

気軽に行ける距離ではないですよね。

移動だけで多くの時間がかかり大仕事になってしまうため、行く気にならなかったりしやすいと考えられます。

遠方にある空き家の管理で最も大変なことは「時間の確保」

遠方にある空き家の管理で最も大変なこと

遠方にある空き家の管理で最も大変なことの1位は「時間の確保(50.0%)」、2位は「交通費の負担(36.1%)」でした。

3位は「管理作業にかかる労力(22.7%)」となっています。

遠方にある空き家を管理するうえで大変なこととしては、大きく「時間」「費用」「労力」が挙げられました。

費用に限ると、維持費より交通費を挙げた人が多いのも特徴です。

空き家が遠方にあると移動時間が長くなり、交通費もかかります。

移動の負担が、遠方にある空き家を管理する大変さに、大きく影響していると言えます。

1位 時間の確保

  • 高速道路で片道3時間半ほどかかる場所に空き家があるため、移動を考えると2日間ほど休みがないと行きにくいことです(20代 女性)
  • 「草刈り」「掃除」「換気」などを定期的に行いたいと思っていますが、仕事や予定があるとなかなか時間を作れません(30代 男性)
  • 移動に時間がかかり、まとまった時間を確保しづらいことが一番の負担です。仕事や家庭の予定と調整しながら行く必要があります(40代 男性)

1位は「時間の確保」でした。

遠方にある空き家では、管理作業にかかる時間に加えて、移動時間も必要となります。

そのため時間の捻出に苦労している人が多いとわかりました。

仕事や家事育児で忙しい人の場合には、とくにスケジュールの調整が大変になります。

空き家の管理に休日を費やすことで、「休息のための時間」や「家族と過ごす時間」が削られて、ストレスになってしまう可能性も。

大変さを軽減する対策としては、「管理代行会社に任せる」などが考えられます。

2位 交通費の負担

  • 新幹線代が高い(30代 女性)
  • 移動のための交通費。日帰りでは体力的にしんどいので、宿泊費も発生すること(40代 男性)
  • 車で行けますが、回数が増えてくるとガソリン代もかなりになります(50代 女性)

2位は「交通費の負担」です。

遠方になればなるほど、空き家まで行くのに交通費がかかります。

中には、飛行機や新幹線などで空き家まで行く人もいました。

また移動時間が長い場合には、作業時間を確保しようと思うと宿泊する必要があり、さらに費用がかかることも。

頻繁に空き家に通って手入れしようと思うほど、交通費はかさみます。

交通費がかなり高いのであれば、管理代行の費用と比べてみて、どちらが安いか検討してみる方法があります。

3位 管理作業にかかる労力

  • 草刈りや掃除(20代 女性)
  • 雑草の始末や小動物の住処になっていないかを、定期的に確認する必要があること(30代 女性)
  • 祖父母が住んでいた田舎の一軒家で、庭が広く、草むしりが大変です。ひとりではとてもできないし、休みの日(1週間に約2日)だけではとても完了しない(40代 男性)

「管理作業にかかる労力」が3位となりました。

大変な作業の具体例としては「庭の手入れ」を挙げた人が多くなりました。

暑い時期には雑草や木の葉っぱが茂りやすいですし、庭が広いと作業範囲も広くなって時間がかかります。

他にも「掃除」「設備の点検」「換気」「小動物が侵入していないかの確認」などが挙げられました。

親族や近所の人に協力をお願いできない場合には、所有者本人にかかる負担が重くなってしまいます。

4位 維持費の負担

  • 人が住まないと傷むのが早くて、修繕費が無駄にかかる(20代 女性)
  • 住んでいなくても、解約できず光熱費の料金がかかる(40代 女性)
  • 小さな不具合でも放置すると劣化が進むため、都度業者に依頼する手間と費用がかさみました(50代 男性)

「維持費の負担」が4位です。

維持費とは「固定資産税」「修繕費」「管理代行会社への支払い」「光熱費」などです。

管理代行会社ではなく、近所の人に管理費を支払っているケースもありました。

なお使っていない空き家は傷みやすいため、修繕費がかさみやすいと感じている人もいました。

大きな修繕になる前に直しておこうと思うと、都度お金がかかります。

5位 臨機応変に動けないこと

  • 一番大変なのは、何かあってもすぐ見に行けないことです。以前、台風後に屋根や雨漏りが心配になり、仕事の休みを使って、わざわざ見に行ったことがあります(40代 男性)
  • 台風や大雪の後は状態確認ができず、心配が続く点も大きな負担でした(50代 男性)
  • 遠くにあるため、しょっちゅう見に行けない(60代以上 男性)

5位は「臨機応変に動けないこと」でした。

空き家の所在地で台風や地震があっても、遠方にいるとすぐ現地に向かえません。

近所からのクレームや、設備故障の連絡などがあったときも同様に、空き家に行く都合をつけにくいと考えられます。

定期的な管理であれば「次の休みに」などと予定を立てられますが、突発的に行く必要が生じた場合、対応できない可能性があるのですね。

心配なまま対応できない時間があると、不安は大きくなります。

対策としては「空き家の近くに住んでいる親戚」や「現地の管理代行会社」など、緊急時に空き家の確認を頼める相手を作っておくことが挙げられます。

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遠方にある空き家の管理で日常的に心配なことは「犯罪の被害」

遠方にある空き家の管理で日常的に心配なこと

遠方にある空き家の管理で日常的に心配なこととして最も多かった回答は、「犯罪の被害(37.5%)」でした。

2位「家屋の損壊(17.6%)」、3位「雑草の繁茂(16.2%)」、4位「家屋の老朽化(12.5%)」が続きます。

そして5位は「災害時の対応(7.4%)」でした。

「犯罪被害」「家屋の損壊や老朽化」「敷地内の雑草」など、遠方にある空き家についての心配事は多岐にわたっています。

また「家屋の損壊や老朽化」「敷地内の雑草」などは、実際に現地に行って確認しないと、気づきにくい問題です。

異常の発見が遅れてしまいかねないことで、不安を感じやすいと推測できます。

なお、放火や庭木の越境が原因で、近所の人に迷惑をかけないか不安に思っている人も多くいました。

1位 犯罪の被害

  • 敷地内にあるエアコンの室外機などが、窃盗にあわないか(30代 女性)
  • 戸締まりはしていても、泥棒が入ってしまったらと不安になります(40代 女性)
  • 放火などがあると、周りに迷惑をかける(60代以上 女性)

1位は「犯罪の被害」でした。

所有者が遠くに住んでいる空き家は、どうしても人の出入りが少なくなります。

「出入りが少ない家」「管理されていない家」と判断されることにより、犯罪のターゲットにされてしまうのではと心配している人が多くいました。

心配される犯罪としては、空き巣、放火、不法侵入などが多く挙げられました。

給湯器や室外機など、建物の外に設置されている設備が盗まれてしまう事件もあるため、心配している人もいます。

また放火されると周囲に延焼する可能性もあるため、空き家だけではなく隣家にも被害が及ぶことも心配されています。

2位 家屋の損壊

  • いつか倒壊してしまうこと(20代 男性)
  • 以前屋根の一部が落ちて隣家の外壁を破損させてしまった。老朽化しているので、「またいつ家の一部分が外れたり風で飛ばされたりして、隣近所に迷惑をかけるのではないか」「人や物に当たったりはしないか」がとても心配(40代 女性)
  • 台風などで老朽化が激しくなり、倒壊などのリスクがあります(50代 女性)

2位は「家屋の損壊」でした。

空き家には住人がいないため、小さな破損や雨漏りによる染みなどに気づきにくくなります。

誰も気づかないまま傷みが進み、「屋根が飛ぶ」「外壁や塀が崩れる」などの被害が出てしまうことも。

建物が傷んでいる状態で災害にあうと、被害が大きくなることも考えられます。

建物の一部が破損して周囲に被害を及ぼしてしまったという体験談もあって、深刻な心配だとわかります。

3位 雑草の繁茂

  • 空き家だと草がどんどん生えるので、片付けるのが大変で気にしています(20代 女性)
  • 雑草の管理。放置状態になり、お隣の家にご迷惑になっていないか心配(30代 女性)
  • 庭木が伸びて、隣の敷地に越境すること(60代以上 男性)

3位は「雑草の繁茂」です。

庭や外構部がある空き家では、草抜きなどの手入れが追いつかずに、庭木や雑草が茂りやすくなります。

雑草が茂ると蚊など害虫の発生につながりますし、いつの間にか庭の木に蜂などが巣を作ってしまうことも。

手入れの頻度が落ちると、1回あたりの手入れにかかる労力は大きくなってしまいます。

また庭木や雑草が敷地から出てしまうことで、隣家や周辺の道路を通る人たちに迷惑をかける可能性もあって、心配している人が多くいました。

4位 家屋の老朽化

  • どんどん家が老朽化すること。崩れはしないだろうが古くなるため、リスクはどんどん上がる(30代 女性)
  • インフラの老朽化(40代 男性)
  • 劣化に気づかず放置してしまうこと(50代 女性)

「家屋の老朽化」が4位です。

人が住まなくなった空き家は、老朽化のスピードが速くなると言われています。

「掃除」「換気」「電気・水道設備の利用や点検」といった日常的な手入れの頻度が、落ちてしまうからです。

手入れをしに行ったときに、タイミングよく異常に気づけるとは限りません。

そのため「気づいたときには老朽化が進んでいた」という事態に陥ることもあります。

老朽化が進むと、建物の損壊や修繕費の増大などのリスクにもつながります。

5位 災害時の対応

  • 災害があってもすぐに確認できないこと(20代 男性)
  • 「台風」「大雨」「地震」などの自然災害が起きた際、現地にすぐ駆けつけられない。そのため「屋根の破損」「雨漏り」「窓ガラスの割れ」などの被害が発生していても気づかず、放置してしまうこと(30代 女性)
  • 災害時に、家の状態がわからない(40代 女性)

5位は「災害時の対応」でした。

台風や地震などの災害が起きたとき、すぐ現地に行って対応できないことを不安に感じている人もいます。

何らかの被害が起きているかもしれないのに、遠方に住んでいるがゆえに、すぐには確認できない状態になってしまうのですね。

すると「倒壊してしまったのではないか」「周囲に被害を及ぼしているのではないか」といった不安が膨らみます。

また建物の様子や被害状況を確認できないまま時間が経つと、修繕などの対応も遅れてしまうので、被害が拡大する可能性もあります。

遠方にある空き家は今後どうしたい?本音1位は「売却したい」

遠方にある空き家は今後どうしたい
「本音としては、遠方にある空き家を今後どうしたいですか」と聞いたところ、ダントツは「売却したい(69.4%)」で、2位以下を大きく引き離しました。

  • 管理や移動がとにかく大変なので、できれば早いうちに専門の業者に頼んで売却するか、解体して更地にして完全に手放したいのが本音(20代 男性)
  • 本音では、親が元気なうちに今後の方針を決めて、必要であれば早めに売却したいです。管理の負担や維持費が長期間続くより、家族にとって負担の少ないかたちで整理しておきたいです(30代 女性)
  • 売却も視野に入れつつ、身内が住んでくれないかと考えている(40代 男性)
  • 取り壊して更地にしたい(50代 男性)
  • 本音としては、リフォームをして別荘として住むか、賃貸として貸し出したいと思っています。思い入れのある家なので、売却せずにきれいな状態で手元に残しておきたいです(20代 女性)
  • 大事な家なので、移住したい。ただ現在と同じ待遇の仕事には恐らくつけないので、維持できないと思う(40代 女性)

多くの人が、本音では「空き家を手放したい」と思っています。

理由としては「遠方にあるので管理や移動が大変」などが挙げられました。

空き家が遠くにあると、時間や交通費がさらにかかってしまいますし、頻繁に状況を確認できないことによる不安もあるので、負担感が増すと考えられます。

一方で「自分や親戚が住む」「所有して賃貸化したい」など、空き家を手放したくないと考える人も。

手放したくない理由としては「思い入れがある」「利用価値があると思う」などが挙げられました。

まとめ

遠方にある空き家の管理においては、「時間」「費用」「労力」が大きな負担となります。

とくに移動にかかる時間と費用が、負担になっていることがわかりました。

また遠方にあるため現地の状況をタイムリーに把握しにくく、「犯罪の被害にあったり、災害で壊れたりしていないだろうか」「近所迷惑になっていないだろうか」といった不安を抱きやすいのも特徴です。

管理が大変だったり不安があったりして、将来的には空き家を売却したいと考えている人も多くいました。

なお管理の大変さや心配を軽減するための方法としては、「親戚・隣人・業者などに、換気や見回りなどの日常的な管理をお願いすること」が挙げられます。

遠方にある空き家を維持したいと考えているなら、外部の力も借りながら、無理なく管理を続けられるような方法を考えてみることをおすすめします。

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