あなたは将来「今、自分の親が住んでいる家」を住み継ぐ気持ちがありますか。
家をもらって住むことにはメリットもあれば、デメリットもあります。
今回は、親が持ち家に住んでいる500人を対象に、「親の家に将来住みたいかどうか」を調査。
住みたい理由や住みたくない理由についても聞いています。
- 調査対象:親が持ち家に住んでいる人
- 調査期間:2026年4月2日~3日
- 調査機関:自社調査
- 調査方法:インターネットによる任意回答
- 有効回答数:500人(女性377人/男性123人)
- 回答者の年代:20代 16.6%/30代 40.8%/40代 26.4%/50代 13.6%/60代以上 2.6%
親の家に将来住みたいと思っている人は44.6%

親が持ち家に住んでいる500人に「将来は親の家に住みたいか」を聞いたところ、「積極的に住みたい(12.8%)」「条件が合えば住みたい(31.8%)」が合わせて44.6%でした。
住みたくないと思っている層がやや多いことがわかりました。
親の家に将来住みたい理由1位は「経済的に助かる」

親の家に将来住みたいと回答した223人に理由を聞いたところ、1位は「経済的に助かる(27.8%)」でした。
僅差の2位は「立地がいい(26.9%)」です。
以下、3位「住み慣れた地域がいい(14.8%)」、4位「思い入れがある(14.3%)」、5位「住み心地がいい(13.9%)」の結果です。
親の家に住みたい理由としては、大きくわけて安心感と合理性が挙げられました。
とくに「経済性」や「立地の良さ」といった合理的なメリットを挙げた人が多くなっています。
何らかの理由で得になると感じられたときに、親の家に住みたくなるのですね。
また「住み慣れた地域」「思い入れ」「住み心地」といった心理的な要因を挙げた人もいました。
1位 経済的に助かる
- 家賃負担がなく、生活費を抑えられる(20代 男性)
- 80年前に祖母が買った土地で、今では高騰して資産として十分価値があるからです(30代 女性)
- 私自身に持ち家を購入するだけの収入がなく、将来的に親と同居関係を構築できるならばベストだと思うから(40代 男性)
1位は「経済的に助かる」です。
親の家を相続したり贈与されたりして住む場合には、「自分で新たな家を買う必要がない」「家賃がかからない」といった経済的なメリットがあります。
収入面に不安を抱える人にとっては、大きなメリットです。
また家や土地の資産価値が高い場合には、将来的に手放す際にもメリットを得やすくなります。
2位 立地がいい
- 両親の住んでいるところが東京都内で、立地は悪くない(20代 男性)
- 駅から近いし、病院や商店街もあって老後不便がなさそうだから(30代 女性)
- 比較的治安が良いとされている地域に建っているので。徒歩圏内に生活必需の施設が多数あるのも良い(40代 女性)
2位は「立地がいい」でした。
実家や親の家が便利なところにあるため、住みたいと考えている人も多くなりました。
生活の利便性が高い家に、購入費用や家賃なしで住めるのは大きなメリットです。
具体的には「都心」「交通アクセスの良い場所」「病院や商業施設が近い環境」などが挙げられました。
日常生活の送りやすさが重視されています。
3位 住み慣れた地域がいい
- 地域にも問題なく、馴染みのある場所から離れたくないので、持ち家をもらおうと思ってます(30代 女性)
- 住み慣れた土地で暮らしたいから(40代 男性)
- 安定して稼げる仕事さえあれば、友人も地元にいるので住みたい(40代 女性)
「住み慣れた地域がいい」が3位でした。
親の家が自分が生まれ育った家である場合には、親の家をもらえば住み慣れた地域で暮らせるメリットもあります。
土地勘がない地域への引っ越しでは不安になることもありますが、住み慣れた地域での暮らしなら安心感があります。
知り合いや友人が多い場所であれば、人間関係の再構築もスムーズです。
「新しい環境に適応する負担が少ない」「孤立しにくく安心して暮らせる」という点を重視する人にとっては、大きなメリットとなります。
4位 思い入れがある
- 家での思い出ももちろんありますし、親が長年かけて築いてきたお家なので住みたいというのもあります。きれいにし続ければ長年住めると思うので、積極的に住みたいと感じています(20代 女性)
- 自身が長男である。また自身が生まれたタイミングで建てられた家であり、思い入れが強い(30代 男性)
- 実家には思い出もあるので、住んでもいいと思っています。ただ今の生活や家族の希望もあるので、条件が合えばという前提です(40代 男性)
「思い入れがある」が4位に入りました。
今親が住んでいる家が「自分が生まれ育った家」である場合には、家そのものに対する思い入れも生まれます。
家が単なる建物や資産ではなく、親の気持ちや、家族との思い出が詰まった大切な場所になるからです。
家に愛着があるため、できることなら受け継ぎたいと思うのですね。
5位 住み心地がいい
- 自分が一軒家で育ったため、慣れている。子どもが産まれて部屋数や広さなど、育てやすい環境は一軒家のほうが有利だと思うため(20代 女性)
- 自分が育った家で、住み慣れている(30代 男性)
- 田舎で昔ながらの造りですが、空気が循環していて、夏は風が通って涼しく、住みやすいからです(50代 女性)
5位は「住み心地がいい」でした。
自分が生まれ育った家であれば、慣れていて何がどこにあるかもよく知っているので、居心地は良くなりやすいです。
また広かったり造りが良かったりと、親の家に暮らしやすい環境が整っている場合も魅力的。
「古いけど住みやすい」という声もあり、築年数が古いと過ごしにくいケースばかりではないこともわかりました。
親の家に将来住みたくない理由1位は「立地が悪い」

親の家に住みたくないと回答した277人に理由を聞いたところ、1位は「立地が悪い(37.9%)」、2位は「築年数が古い(33.2%)」でした。
利便性が悪いことを理由に挙げた人が多く見られました。
「立地が悪い」「建物が古い」「間取りが悪い」といった状況だと、快適に日常生活を送れません。
また「すでに自分の持ち家を所有している」「現住所から遠く、引っ越しやUターンが難しい」という状況だと、住み継ぐハードルが上がってしまいます。
1位 立地が悪い
- すごく田舎にあるのと、自分で家を建てているので住む必要がないから。もし自分の持ち家がなかったとしても、田舎で不便なのでわざわざ住みたいと思わない(20代 女性)
- 駅から遠く、周辺にスーパーや施設も少ないため車がないと不便なので。さらに近隣に苦手な知人が引っ越してきたこともあり、住みたいとは全然思っていません(40代 女性)
- 建っている土地の利便性の問題。家自体はリフォーム済みなのだが、過疎化が進み不便になっている。ライフラインの整備を行政が打ち切った場合に備えて、太陽光発電システムなどが必要になりそう(50代 男性)
1位は「立地が悪い」です。
親の家が「田舎」「駅から遠い場所」「周囲に医療機関や商業施設がない場所」にある場合には、住みたくないと思う人も多くなります。
日々の生活がかなり不便になってしまいますし、「将来車を運転できなくなったとき」の不安もあるからです。
親の家を住み継ぐかどうか判断する際には、「生活しやすい場所にあるかどうか」が大きなポイントになっているとわかりました。
2位 築年数が古い
- 年季が入っており、メンテナンスに費用がかかるから(30代 男性)
- 建てられて年数がずいぶん経ち、リフォームしないと快適に住めないから(40代 女性)
- 築40年以上で、断熱がなく冬寒く夏暑い。また耐震基準前のため不安(50代 男性)
2位は「築年数が古い」でした。
築年数の古さも、親の家に住みたくないと感じる大きな理由のひとつです。
築年数が古いことによって、「耐震性」「断熱や防音などの快適性」に不安が生まれるからです。
また上記のような不安があってリフォームや修繕をしようと思うと、コストもかかります。
築年数の古さが不安や手間、コストにつながり、親の家が敬遠されてしまう理由になっています。
3位 持ち家がある
- 独身時代は将来実家に住んでもいいかと思っていたが、結婚して自分の家を建てたので、実家に住むことはもうないと思う(30代 女性)
- 自分の家を持っているので(40代 男性)
- 間取りや外装など、すべてを自分の好きなようにして戸建てを建てているため(50代 女性)
「持ち家がある」が3位でした。
すでに持ち家を所有している場合には、自分の生活基盤が確立されます。
親の家に住むなら、自分の持ち家を売ったり賃貸に出したりする必要があるので、親の家に住むという決断をしにくくなるのですね。
また現在の家の間取りやデザインなどが気に入っていると、他の家に住みたくないという気持ちにもなります。
「持ち家もあるし、あえて環境を変えて親の家に移る理由がない」と感じる人も多いとわかりました。
4位 今の住まいから遠い
- 現在生活している場所から遠いため。仕事場を変える必要が生じるから(20代 男性)
- 今住んでいる場所と離れているためです。実家は埼玉県で、今住んでいるのは長野県。結婚を機に地方へ嫁いでいるため、戻るには生活環境を変える必要がありますし、現在住んでいる地方のほうが好きです。そのためあまり引っ越したくはありません(30代 女性)
- 居住地が関東で、実家は東北なので距離がある。子どもを含めて仕事や学校などの生活基盤が関東にあるから(50代 男性)
「今の住まいから遠い」が4位に入りました。
親の家と自分の家が離れている場合には、親の家に住むことによって生活するエリアが変わります。
通勤ルートや近所の人間関係といった生活環境が変わってしまうため、ためらう人も多いとわかります。
生活環境が大きく変わるとストレスになるからです。
とくに家族のいる人にとっては、転居による影響が自分だけでなく配偶者や子どもにも及ぶため、慎重な判断が求められます。
5位 間取りが悪い
- 好みの間取りではない(20代 女性)
- 家族4人なので、どう考えても部屋数が足りない(30代 男性)
- 造りが古く、客間など無駄なスペースが多すぎる(30代 女性)
5位は「間取りが悪い」でした。
親の家が昔ながらの間取りだと、現代の生活に合わないことも少なくありません。
例えば、部屋数の不足や使いにくい空間が、ストレスにつながる可能性があります。
また「狭い」などの理由で、住めないと感じている人もいます。
親の家が自分のライフスタイルに合わないという面から、親の家に住みたくないと考える層も一定数いるようです。
親の家に将来住むための条件は「リフォームをする」

「親の家に将来住むための条件」として最も多かった回答は、「リフォームをする(56.4%)」で、半数を超える人から票を集めました。
2位「耐震性に問題がない(22.0%)」、3位「荷物が整理・処分されている(19.2%)」が続きます。
リフォームや耐震性など、快適性や安全面における住まいの不安要素を解消することが、親の家に住むための前提条件になっているとわかりました。
また「荷物の処分して、すぐ住める状態にしておいてほしい」「修繕費用などがかからなければいい」など、住むにあたって、自分に大きな負担を求められたくないという認識も読み取れました。
1位 リフォームをする
- ある程度リフォームを行いたいです。壁紙や柱など毎日目に入るところがきれいになれば、住んでいても心地よいと思います(20代 男性)
- フルリフォームをして、快適に住める状態なら住みたいと思います(30代 女性)
- できればフルリフォーム、最低でも水回りは新しくしたい。雪国なので、雪対策も施されているといいです(50代 女性)
1位は「リフォームをする」です。
親の家に対しては「今のままでは住みにくい・住めない」という認識をもっている人も少なくありません。
親が長年住んでいる場合には、間取りや内装、設備などが古くなっていることも多いからです。
古いままだと快適に住めないので、手を加えたいと考えるのですね。
リフォームしたい部分としては「フルリフォーム」という声が多かったものの、「水回りだけは絶対」という声もありました。
2位 耐震性に問題がない
- 立地よりも耐震性。耐震性があるのであれば問題ない。リフォームは住んでから決めてもいい(30代 女性)
- 静岡県なので耐震性に問題がないかは重要です。元々は自分が住んでいた家なのでリフォームはあまり気にならず、荷物も自分の親のものなので自分で片付けることに抵抗はありません(30代 女性)
- 最低限の耐震性に問題がなければ、あとはとくに条件などはないです(40代 女性)
2位は「耐震性に問題がない」でした。
耐震性を重視する人も多くなっています。
築年数がかなり古い家だと、現行の耐震基準を満たしていない可能性もあるからです。
耐震性に問題があると安心して住めず、とくに子どもなど家族と一緒に住む場合には、心配が募ります。
耐震性を確認し必要に応じて補強することで、災害時のリスクを軽減でき、安心につながります。
3位 荷物が整理・処分されている
- 親の荷物がすべて処分されており、すぐに住める状態であること(20代 男性)
- 親の長年の荷物が適切に整理・処分されており、自分たちの家族がすぐに生活を始められる清潔な状態であることも重要です(30代 女性)
- 一部の家具・電化製品を除いて、荷物は処分されていること(50代 女性)
「荷物が整理・処分されている」が3位でした。
親世代の家具や物が多く残っていると、スペースが狭くなってしまいます。
処分しようにも片付け作業が大変で、住みたいと思ったときにすぐ住めません。
また荷物を処分する手間や時間を減らそうと思うと、コストがかかってしまうのもデメリットになります。
この回答からは、すぐに快適な生活を始められる状態であることを求める人が多いとわかりました。
4位 費用があまりかからない
- 今後修繕費に莫大なお金がかからないこと(20代 女性)
- いずれ私が住むとしても維持費がかなりかかると言われたので、ローンがなくても維持費が心配です(50代 女性)
- 現在の住まいを売却して、親の家を建て直す費用を賄えれば考えるかもしれない(60代以上 男性)
「費用があまりかからない」が4位に入りました。
親の家に住みたい理由としては、「経済面でのメリット」が多く挙げられていました。
しかし親の家に住むことで新たな負担が発生する場合には、メリットが薄れてしまいます。
そのため「修繕費や維持費がかさまないか」「リフォーム代や建て替え費用を賄えるか」を考えている人も多くなりました。
コストを抑えられる状態になっているか確認することで、住居費の負担軽減というメリットを十分に享受できるかがわかります。
5位 建て替えをする
- 家自体が傷んでいると思うので、一度建て替えた場合は検討する余地がある(20代 女性)
- 建て替えをして、新しい家にすること(40代 女性)
- 妹夫婦が二世帯住宅に建て直したら考えたいです(50代 女性)
5位は「建て替えをする」でした。
建物を残したままリフォームやリノベーションするのではなく、建て替えを希望している人もいます。
「構造的な問題がある」「ダウンサイジングしたい」などの場合には、建て替えのほうが現実的だと判断されることもあるからです。
費用はかかりますが、イチから作り直すことで、満足度の高い住まいとなる可能性は高まります。
まとめ
アンケート結果からは、「経済面や利便性の面でメリットがあるのなら、親の家に住みたい」という認識が読み取れました。
とくに親の家に住みたい理由の2位として「立地の良さ」、住みたくない理由の1位として「立地の悪さ」が挙がったことから、立地がかなり重要な要素であることもわかります。
立地の良い家に安く済めるならメリットは大きいですし、立地の悪い家にわざわざ手を入れて住むのはためらわれるからですね。
なお親の家が古い場合には、老朽化や耐震性といった面で不安がありますし、間取りや内装が希望に合わないことも少なくありません。
そのため親の家に住むにあたっては、リフォームを前提としている人も多くなっています。
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