一人暮らしで寂しいと思うことがある人は72.8%
一人暮らしをしている男女530人に「一人暮らしをしていて寂しいと思うことがあるか」を聞いたところ、「頻繁にある(14.9%)」「たまにある(57.9%)」と答えた人が合わせて72.8%にのぼりました。
7割以上の人が、一人暮らしで寂しさを感じた経験があるとわかりました。
一人暮らしには自由なイメージがありますが、実際にしてみると「実家が恋しい」「一人じゃ寂しい」と感じる人も多いようです。
一人暮らしをしていて寂しいと思うとき1位は「一人で食事するとき」
一人暮らしをしているなかで「どんなときに寂しいと思うか」を聞いたところ、最も多かったのは「一人で食事するとき(99人)」でした。
僅差の2位は「気持ちを共有したいとき(95人)」、3位「体調が悪いとき(75人)」、4位「帰宅したとき(64人)」と続きます。
「食事」「帰宅」など、毎日する行動がきっかけで寂しさを感じている人も多数。
また「楽しそうな人を見たとき」「イベントがある季節」など、家族や恋人と過ごす人を見かけてうらやましくなり、寂しさを感じるケースも少なくないようです。
1位 一人で食事するとき
- ご飯を作っても一緒に食べる人がいないとき(20代 女性)
- 1人で食事をするときは寂しさを感じる(30代 女性)
- 基本的に寂しくはないのだが「ご飯の時には誰かいたほうが楽しいな」と感じる(50代 男性)
1位は「一人で食事するとき」でした。
自宅でも外食でも、一人での食事では味気なく感じる人も多いのではないでしょうか。
とくに疲れて帰ってきて、一人で食事を準備して食べるのは寂しいかもしれませんね。
ちなみに孤食時は動画やラジオなどで「人の声」を流しながら食べると、食事を美味しく感じるという実験結果があります。
一人暮らしの友人や実家の家族と通話しながら食べるのもいいかもしれませんね。
2位 気持ちを共有したいとき
- 楽しいことや面白いことがあったとき、話せる人がいないと寂しいなと感じることがあります(20代 女性)
- うれしいことや悲しいことなど、感情の動く出来事があったとき。リアルタイムで感情を共有したり話し合ったりできる相手がいないから寂しい(30代 男性)
- 「メッセージなどをわざわざ送るほどのことではないけど、ちょっと聞いてもらいたい」という出来事があったとき(50代 女性)
2位は「気持ちを共有したいとき」です。
「おいしいものを食べた」「職場や学校で嫌なことがあった」など、誰かに話したい出来事があってもすぐ話せないときに寂しさを感じる人も多数。
気持ちを吐き出す相手がいないのは、つらいですね。
感情の吐き出し先がなく、部屋で独り言を言ってしまうときに寂しさを感じる人もいました。
ひとつひとつは小さなことでも、寂しさが積もり積もって大きくなっていくのかもしれません。
3位 体調が悪いとき
- 風邪をひいても看病してくれる人がいないとき(20代 女性)
- 風邪をひいて寝ていると静か過ぎて、「一人なんだ」と寂しくなる(30代 男性)
- 普段は「一人暮らしは悠々自適で良い」と思うのですが、体調不良のときだけは「誰かそばにいてくれれば」と思わずにいられません(40代 男性)
3位は「体調が悪いとき」でした。
具合が悪いときに部屋で一人で過ごすのは、心細くて寂しいと感じる人も多いようです。
体調が悪いのに自分で料理をつくったり、一人で病院まで行ったりするのも大変ですよね。
4位 帰宅したとき
- 自宅に帰ったら真っ暗で寒いとき(20代 男性)
- 一人暮らしをしてからは帰宅時「ただいま」と言っても返事がないので、ふと寂しく感じてしまいます(30代 女性)
- 帰宅時に部屋が暗いとき。とくに冬場は感じます(40代 女性)
4位は「帰宅したとき」でした。
「おかえりと言ってくれる人がいなくて寂しい」と感じる人も多いようです。
また、帰宅時に部屋が暗く寒いことに寂しさを感じてしまう人も。
明るさは「センサーライト」、寒さは「エアコンのタイマー」などで解消できるかもしれません。
5位 家族・友人と過ごしたあと
- 友人たちが遊びにきて、はしゃいだあと。みんなが帰って一人になった時は、寂しいと感じます(20代 男性)
- 友人と出かけた後に一人になるとき(30代 女性)
- 家族や友達と時間を過ごしたあと(40代 男性)
「家族・友人と過ごしたあと」が5位でした。
家族や友人とワイワイ楽しんだあとに一人になると、部屋の静かさが身に染みて寂しさを感じてしまうのでしょう。
帰省を終えたあと、ホームシックになるという人もいました。
6位 楽しそうな人を見たとき
- 地元の友達がSNSに楽しんでいるところを投稿しているときに、寂しいと思うことがあります(20代 男性)
- 家族で暮らす人の楽しそうなSNS投稿を見たとき(30代 女性)
- 近所の家から家族の会話が聞こえてきたとき(40代 男性)
6位は「楽しそうな人を見たとき」でした。
「仲のいい家族」「カップル」「友人同士で遊んでいる人」を見かけたときに、自分と比べてしまい、一人暮らしの寂しさが身に染みるという人も。
直接見たり聞いたりすることだけではなく、SNSで楽しそうな投稿を見ることもダメージになるようです。
恋愛ドラマや映画を見たあとに寂しくなってしまう人も。
7位 ヒマなとき
- 授業や課題がなく、バイトや遊びの用事もないとき(20代 男性)
- 普段は忙しいのですが、ヒマだと感じたときにとても寂しくなります(30代 男性)
- 週末の夜に何もすることがないとき(40代 女性)
7位は「ヒマなとき」でした。
ふとヒマになったときに「誰か一緒にいてくれたら」と感じる人も多数。
ヒマなのが、みんなが遊んでいるであろう週末や休日であれば、なおさら寂しく感じてしまいそうです。
一人でも趣味に没頭できる人や、仕事・家事で忙しくしている人でも、ふと手が空いて「ヒマで寂しい」と感じることはあるでしょう。
8位 寝る前
- 布団に入って電気を消して寝る時に、ふと寂しいと思う(30代 女性)
- 夜なかなか眠れないとき(40代 男性)
8位は「寝る前」でした。
夜は孤独や疲れを感じやすくなる時間帯だといわれています。
寝る前に考えを巡らせているうち、家族や友人のことを思い出して寂しくなる人もいるのではないでしょうか。
寂しすぎて感情が高まり、眠れないくらいになってしまったら、カフェインやアルコールなしの温かい飲み物でリラックスしてみましょう。
9位 イベントごとがある季節
- 誕生日などの特別な日に一人で過ごすことが多いと、周囲の人々との交流が欠如していることを強く実感します(20代 男性)
- クリスマスなどのイベントごとがある時期は、一人暮らしは寂しい(40代 女性)
- 普段はあまり気にしませんが、世間がお正月やクリスマスなどで賑わう頃は寂しいと感じることがあります(50代 女性)
9位は「イベントごとがある季節」でした。
クリスマスや年末年始などで街が華やかになると、帰宅時の「家の静けさ」が際立って寂しく感じるのでしょう。
また楽しそうなカップルや家族連れ、友人グループなどを見かける機会が多くなるので、「自分は寂しいのに」とさらに落ち込んでしまいそうです。
10位 家事をしているとき
- 疲れて帰宅してからご飯を作ったり、洗濯したりしているとき(20代 女性)
- 家事をしていて思うようにいかず、協力してくれる人がいないときです(30代 男性)
10位は「家事をしているとき」でした。
一人暮らしの家事が負担で「同居人がいたら協力し合えるのに」と感じ、寂しくなる人もいるとわかります。
とくに疲れて帰ってきたときは、協力してくれる人がほしくなりますよね。
料理を失敗したときに「頑張って作ったのに」とむなしくなる人もいるでしょう。
一人暮らしに向いていると思う人は77.7%
「一人暮らしに向いていると思うか」という質問には、「とても向いている」「まあ向いている」が合わせて77.7%にのぼりました。
たまに寂しくなることはあっても、寂しさ以上に「自由」などのメリットを感じ、楽しく暮らしている人も多いと推測できます。
一人暮らしに向いていると思う理由1位は「自由・マイペースに暮らすのが好き」
「一人暮らしに向いている」と答えた412名に、向いていると思う理由を聞きました。
1位になったのは「自由・マイペースに暮らすのが好き(164人)」です。
2位「一人が好き・苦にならない(156人)」、3位「人と暮らすのは疲れる(98人)」と続きます。
人といるよりも一人で自由に暮らす方が落ち着くという人が、一人暮らしに向いているとわかります。
また「家事をこなせる」「一人でも規則正しい生活ができる」など、一人暮らしするために必要な能力が身についていることも大切です。
1位 自由・マイペースに暮らすのが好き
- 私はズボラな性格なので、食事後にお皿を洗わず寝てしまいます。一人暮らしだと誰にも文句を言われないので「楽だなあ」と思います(20代 女性)
- ひとりの方が時間や空間を自由に使えて気楽なので(30代 男性)
- 自由人で気ままな性格のため(40代 女性)
1位は「自由・マイペースに暮らすのが好き」でした。
一人暮らしだと、時間の使い方や家事のやり方などはすべて自由です。
帰りが遅くなっても親に注意されることはありませんし、朝まだ眠いのに起こされることもありません。
誰にも気兼ねせずに好きなことができ、好きなタイミングで好きなものを食べられます。
また、洗い物や掃除などでケンカすることもないでしょう。
そのためマイペースな性格でも、自分らしく快適に暮らせます。
2位 一人が好き・苦にならない
- 一人の時間が好きで、苦に思わないから(20代 女性)
- 一人でできる趣味を多数もっている。「おひとり様」でも出かけられるので、一人でも楽しく生きていけるため(30代 男性)
- 一人でのんびりするのが一番好きだし、喋らないことや人と会わないことにストレスや寂しさを感じないので(40代 女性)
2位は「一人が好き・苦にならない」です。
「一人で過ごすのが好き」「一人でできる趣味が多いので、一人時間が苦にならない」などの回答が寄せられています。
一人で集中できる趣味があると、寂しさを感じにくそうですね。
一人でも寂しいと思わない人は、一人暮らしを満喫できるはずです。
3位 人と暮らすのは疲れる
- 人に合わせて行動するのがあまり得意ではないから(20代 女性)
- たとえ家族でも人と生活するのは気を遣うしストレスも感じるので(30代 女性)
- 人がいると落ち着かない(40代 男性)
3位は「人と暮らすのは疲れる」でした。
「人と暮らすのはストレスだから、一人暮らしが向いている」と考える人もいるとわかります。
家族や恋人と同居していると、ある程度生活リズムを合わせる必要があったり、相手が嫌がりそうなことは遠慮してしまったりと、気を使って疲れるからですね。
「料理をつくるとき、相手の好みに配慮しないといけない」といったケースもあります。
「ミニマリストなので、同居人の荷物が部屋に散らかるのはストレス」という回答もありました。
4位 家事をこなせる
- めんどうだと思うこともあるが、洗濯や掃除などの家事をこなせているから(20代 男性)
- 基本的に家事などをも含めて、一人で何でもこなせるから(30代 男性)
- 一通りの家事は自分でできるから。食べたいものは自分で作れるし、掃除は嫌いだけれど自分が快適な環境は保てるので(50代 女性)
4位は「家事をこなせる」でした。
一人暮らしでは、家事をすべて自分でする必要があります。
家事がおろそかになると外食が増えて食費がかさんだり、部屋や服の清潔が保てなくなったりします。
そのため一人暮らしは、掃除や洗濯、料理などの家事を一通りこなせる人に向いていると言えるでしょう。
5位 自己管理できる
- 自立していると思っているから(30代 女性)
- 一人暮らしを始めたときに「親に頼ることなく自分の給料で暮らしていかなきゃ」と考え、実践できたので(40代 男性)
- 「自分のことは自分でやる」という習慣が身についている(50代 男性)
「自己管理できる」が5位でした。
一人暮らしの場合、自分の力で規則正しい生活を送る必要があります。
また生活費を使いすぎないように、計画的に家計管理もしなくてはいけません。
実際に一人暮らしをしてみて問題なく日常生活を送れたことで、「向いている」と感じた人もいました。
一人暮らしに向いていないと思う理由1位は「寂しくなる」
次に「一人が暮らしが向いていない」と回答した118人に理由を聞いてみました。
ダントツは「寂しくなる(49人)」です。
2位「誰かと話したい(15人)」、3位「家事が苦手(11人)」と続きます。
「寂しい」「話したい」など、メンタル面でのツラさを挙げた人が多くなっています。
寂しがり屋の人や、常に人と一緒にいたい人には、一人暮らしは向かないとわかりますね。
1位 寂しくなる
- 一人だと寂しくて、よく実家に帰ったり外出したりしているから(20代 女性)
- しょっちゅうホームシックになるから(30代 女性)
- 寂しくて恋人・友人や家族に連絡しまくって、迷惑をかけたことがあるから(50代 男性)
1位は「寂しくなる」でした。
寂しさに耐えられない人は、一人暮らしに向いていません。
とくに「家族と仲がいい」「地元から遠く離れて暮らす」というケースでは、一人でいることの寂しさを強く感じそうです。
一人暮らしをはじめて頻繁に実家に帰ったり、寂しさをまぎらわそうと外出や外食を繰り返して散財したりする人もいます。
2位 誰かと話したい
- 一人の時間も大事だと思うが、しゃべる相手がいないのは辛いから(20代 女性)
- 人と会話するのが好きなため(50代 男性)
2位は「誰かと話したい」です。
一人暮らしだと、仕事や学校がない日は一日中誰とも話さず終わることもあります。
会話のない生活がつらいと感じる人には、耐えられないかもしれません。
電話やオンライン通話でも話せますが、「会って話したい」「一緒に食事したりテレビを見たりしながら話したい」という人も多いのでしょう。
3位 家事が苦手
- 料理や家事があまり得意ではないため。片付けも下手なので、モノが溢れています(40代 女性)
- 「炊事」「洗濯」「掃除」などが苦手でため込んでしまうことが多いので、向いていないと思う(50代 男性)
3位は「家事が苦手」でした。
一人暮らしだと、家事は自分でこなさなくてはいけません。
実家では家族に頼り切っていて家事ができない人の場合、一人暮らしは大変でしょう。
「どうしても家事ができない」「忙しくて家事の時間がない」という人は、家事代行サービスを利用するといいかもしれません。
4位 ダラダラしてしまう
- 一人だと好きな物を食べて好きなときに寝て好きなことをしてしまい、堕落した生活になる(20代 女性)
- 一人だとダラダラしてしまって、自分に甘えが出てくるから(30代 女性)
4位は「ダラダラしてしまう」でした。
一人暮らしで自己管理ができないと、生活リズムや食生活が乱れがち。
生活が乱れた結果、学校や職場に遅刻したり、体調を崩したりする可能性もあります。
自堕落な生活をしてしまいそうな人は、一人暮らしを始める前に「自分の一人暮らしルール」を考えておくといいかもしれません。
5位 一人でいると気分が落ち込む
- 家族で暮らしていたときは楽しく生活していましたが、一人暮らしになってからはたまに暗い感情が出るので(20代 男性)
- 泣きそうになるから(40代 女性)
「一人でいると気分が落ち込む」が5位でした。
「寂しい」「誰かと話したい」という感情が強くなり、落ち込んでしまう人もいます。
また、家族や恋人と一緒に暮らしている人と比較して落ち込むという声もありました。
周囲に「結婚や同棲している」「地元で昔からの友人に囲まれて楽しく暮らしている」という人が多い場合、自分だけが孤独と感じるのかもしれません。
一人でできる趣味などがあれば、落ち込みそうなときに気分転換できるのではないでしょうか。
まとめ
一人暮らしは自由な反面、寂しさもあります。
「孤独が辛い」「話し相手がほしい」と感じるなら、深く落ち込んでしまう前に、家族や友人に連絡してみましょう。
「ちょっと寂しくなっちゃって」という理由でも、気心の知れた間柄なら迷惑がらずに理解してくれるのではないでしょうか。
また読書やハンドメイトなど一人で打ち込める趣味をもてば、一人時間を充実させられて、寂しさを感じることも減るはずです。
「寂しさはあるけど楽しい」と感じる人も多い一人暮らし。
せっかく一人暮らしするのですから、自分に合った寂しさ対策をして、充実した生活にしたいですね。