キッチンをリフォームしたい理由は「使い勝手が悪い」
キッチンのリフォームに興味がある495人に「リフォームしたい理由」を聞いたところ、最も多かった回答は「使い勝手が悪い(190人)」でした。
「収納が使いにくい」「ほしい設備がない」といった不満は、リフォームしないとなかなか解決できませんよね。
また、3位「気分・雰囲気を変えたい(82人)」、4位「汚れが目立つ(61人)」など、キッチンの見た目を気にしてリフォームを考えている人も多いとわかりました。
1位 使い勝手が悪い
- 昔のつくりでとにかく使いづらいので、食器棚なども新しくして使いやすくしたい(30代 女性)
- 作業スペースが狭く、料理するときに下ごしらえした食材などを置けないのが不便なため(40代 女性)
- シンクが小さくて洗い物がしづらい。作業場所が少ない(50代 男性)
1位は「使い勝手が悪い」です。
「キッチン全体や作業スペースが狭い」「収納が少ない・使いにくい」などの回答が多数。
古いキッチンは開き戸タイプの収納が多く、「取り出したり片付けたりするときの動作が多い」「奥のものが取り出しにくい」などのしんどさもありますね。
吊戸棚も、「手が届かず使いにくい」と感じている人が多くなりました。
2位 老朽化してきた
- 耐性年数を大幅に超えているため(30代 男性)
- 古くなってきたのでキレイにしたい(40代 女性)
- 30年前のシステムキッチンで、老朽化しているので(60代以上 女性)
2位は「老朽化してきた」でした。
キッチンの耐用年数は10~20年程度と言われています。
水や熱を使う場所なので、10年以上経つと不具合が出てくることも多いでしょう。
もちろん部分的に修理しながら使うことも可能ですが、「あちこち傷んでいるなら、一気にリフォームしたい」と考える人もいます。
3位 気分・雰囲気を変えたい
- シックな色で統一し、オシャレな雰囲気にしたい(20代 女性)
- カフェみたいな雰囲気にしたい(30代 男性)
- オシャレで今風なキッチンにして、テンションを上げて料理したい(50代 女性)
「気分・雰囲気を変えたい」が3位でした。
キッチンの見た目に不満があり、「オシャレにしたい」「自分好みの雰囲気にしたい」と考えている人も多数。
SNSなどでステキなキッチンを見て、憧れる人も多いのではないでしょうか。
自分好みのキッチンなら、料理の時間が楽しくなりそうですね。
4位 汚れが目立つ
- 洗い場の汚れがかなり目立ってきているから(30代 男性)
- 掃除しても落ちない汚れなどが出てきたので、掃除しやすいシンプルで現代的なキッチンにしたいです(40代 女性)
- まめに掃除したり、油が取れやすい商品を使ったりしても、汚れが取れない(60代以上 女性)
4位は「汚れが目立つ」でした。
キッチンが古くなってくると、どうしても汚れがたまりキズもつきます。
こまめに掃除しているつもりでも、キズに汚れが入り込むなどしてなかなか汚れを落とせないことも。
掃除しても汚れが落ちないと、気分もあがりませんね。
そのため「リフォームしてキレイにしたい」「掃除しやすいキッチンに変えたい」と考える人も多くなっています。
5位 新しい設備を導入したい
- 機能を最新式にしたい(30代 男性)
- 時短のため、食洗機を導入したい(30代 女性)
- ガスコンロやレンジフードなどの機器を新調したい(40代 女性)
5位は「新しい設備を導入したい」でした。
具体的には「食洗機」「ディスポーザー」「タッチレス水栓」「浄水器」などがあがっています。
自動掃除機能付きのレンジフードも、掃除の手間が減って便利ですね。
新築時に食洗機やディスポーザーをつけずに後悔して、リフォームを考えている人もいるでしょう。
6位 カウンターが低い
- 全体が低くて扱いにくい。腰が疲れる(30代 男性)
- 調理台の高さが低く、腰が痛くなるため(50代 女性)
6位は「カウンターが低い」でした。
古いキッチンは、たいてい今のキッチンよりも作業台やシンクが低くなっています。
昔の日本人の平均身長に合わせているからですね。
キッチンを使うときに腰をかがめ前傾姿勢になることで、腰が痛くなってしまう人も多いようです。
現在の標準的なキッチンの高さは85cm。
背の高い人用に90cmや95cmのキッチンもあります。
7位 設備が故障している
- コンロの火がつきにくくなっているのと、弱火にすると消えてしまうこともあり、危険だと思うので(40代 女性)
- 魚グリルが使えない状態なので、リフォームしたいと思っています(60代 男性)
7位は「設備が故障している」でした。
古くなってくるとコンロや食洗機などの設備が故障しやすくなります。
電気や火を使う設備ですから、故障したまま使うわけにはいきませんね。
また戸棚なども、使っているうちにきちんと閉まらなくなったり、一部が壊れてしまったりします。
壊れた設備だけ修理や交換もできますが、「故障を機に全体をリフォームしたい」と考える人も多いのではないでしょうか。
キッチンリフォームで追加・改善したい設備1位は「収納」
「キッチンリフォームで追加・改善したい設備」の1位は「収納(164人)」。
食洗機やシャワーヘッドはなくても何とかやっていけますが、収納が少なかったり使いにくかったりすると、キッチンにものがあふれて片付かないからでしょう。
以降、2位「食洗機(113人)」、3位「水栓(75人)」、4位「コンロ(74人)」、5位「シンク(50人)」がランクインしました。
1位 収納
- 壁に戸棚を設置したいです。また調理道具や調味料を「見せる収納」にできるような棚がほしいです(30代 女性)
- 吊戸棚の収納を使いやすいものにしたい(40代 男性)
- スッキリしたキッチンにしたいため、調味料など普段使うものも全て収納棚にしまいたい。なので収納棚を追加したい(50代 女性)
1位は「収納」です。
「収納を使いやすくしたい」「物が多いので、収納を増やしたい」など、収納の機能面に関する声が多くなりました。
例えば開き扉式の収納を引き出し式にリフォームすると、かなり利便性がアップします。
また食器や調理道具だけではなく、ゴミ箱を収納するスペースもあると、スッキリしますよ。
2位 食洗機
- 食洗機付きのキッチンにしたい(30代 女性)
- キッチンの下にある収納の一部を、ビルトイン食洗機にすることです(40代 男性)
- ビルトイン食洗機はあるのだが、小さめなので大きい食洗機に変えたい(60代以上 男性)
2位は「食洗機」でした。
「一度使ってラクさを知ったら手放せない」という人も多いのが食洗機。
「新たにビルトイン食洗機をつけたい」という人もいれば、「今ある食洗機を交換したい」という人もいました。
新しいものほど洗浄能力が進化しているので、10年以上使っているなら交換を検討するのがおすすめ。
工事不要の卓上食洗機もありますが、見た目がスッキリするのはビルトイン食洗機です。
3位 水栓
- シャワーヘッド付きのシンクにしたい(20代 男性)
- タッチレス水栓にしたい(30代 女性)
- シャワーヘッドがのびるタイプにして、掃除しやすくしたい(40代 女性)
「水栓」が3位でした。
具体的には「タッチレス水栓」と「ホースがのびるタイプのシャワーヘッド」というコメントが多く寄せられてました。
タッチレス水栓だと、料理中手が汚れていてレバーを触りたくないとき便利。
またホースがのびるタイプだと、シンクを掃除しやすくなります。
4位 コンロ
- ガスコンロをIHにしたい(30代 女性)
- コンロの口を2から3に増やしたい(40代 男性)
- ガラストップのコンロにしたい(50代 女性)
4位は「コンロ」でした。
「ガスコンロをIHにしたい」「コンロの口数を増やしたい」という人が多数。
IHは五徳がないので、掃除しやすいのがメリットです。
また料理好きの人や1回の食事で品数をたくさん作る人は、「口数が2つだと足りない」と感じることも多いようですね。
5位 シンク
- 洗い場を広くしたい(10代 男性)
- シンクを人造大理石にしたい(40代 女性)
- ダブルシンクから大型のシングルシンクにしたい(50代 女性)
5位は「シンク」でした。
「シンクを広くしたい」という声が目立ちます。
家族・食器が多いのにシンクが狭いと、洗い物が面倒だからでしょう。
またシンクの素材によって「見た目の高級感」「耐久性」「汚れのつきにくさ」が変わります。
傾斜をつけて、水の流れをよくしているシンクもありますね。
6位 壁・壁紙
- 油汚れを落としやすい壁に変えたい(20代 女性)
- 壁を明るい色にしたい(30代 男性)
6位は「壁・壁紙」でした。
キッチンの壁は油汚れがつきやすく、掃除に苦労します。
現在では「掃除しやすい壁紙」「汚れが降り取りやすい壁紙」も販売されているので、「汚れがつきにくい壁に変えたい」と考える人が多いようです。
「壁の色を明るくしたい」というコメントも複数あり、暗い雰囲気のキッチンに悩んでいる人もいるとわかります。
薄い色にすると狭い空間でも圧迫感が弱まり、キッチンが広く見える効果もあります。
7位 作業台
- まな板を置いて調理できる広いスペースがほしい(20代 女性)
- 作業スペースを拡張したい(40代 女性)
7位は「作業台」でした。
作業台が狭いと、まな板がちゃんと置けなかったり材料を置く場所に困ったりします。
調理・片付けの効率が悪くなることも多いですね。
キッチンのスペース自体が狭くて作業スペースを設けにくい場合、カウンターを設けたり、引き出し式の作業台をつけたりすることでスペースを確保できます。
8位 キッチンの形
- カウンターキッチンを壁付キッチンにしたい(30代 女性)
- アイランド型キッチンにしたい(40代 男性)
- 対面キッチンの形を変更したい。コンロが壁付で、シンクと作業台は別にあるタイプがいい(40代 女性)
8位は「キッチンの形」でした。
「I型キッチンをアイランドキッチンにする」などのリフォームは、キッチンの印象や使い勝手を大きく変えます。
「家族みんなで料理しやすい」「開放感があり、海外っぽくてオシャレ」と人気なのは、島型のアイランドキッチン。
ほかに「ペニンシュラ型」「I型」「U型」「L型」などがあります。
ただキッチンの形や位置を変えるリフォームは、間口・奥行や排気ダクトの位置などによって、思い通りにできない場合もあります。
9位 カウンターの高さ
- 流し台や調理台が低いので、全体の高さを上げたい(30代 男性)
- できればキッチン台を高くしたい(40代 女性)
9位は「カウンターの高さ」でした。
カウンターが低くて腰を痛めた人が多いため、「高くしたい」というコメントが寄せられています。
高さを上げたい場合、高いキッチンに交換する方法のほか、既存キッチンの下に土台を入れて底上げする方法もあります。
「シンクだけが低い」という場合は、部分的なリフォームも可能です。
予算をできるだけ抑えたいなら「土台を入れる方法」や「一部だけリフォームする方法」を検討してみてもよいでしょう。
10位 換気扇
- 換気扇の囲い部分が小さいため、熱気や煙が漏れている。風力を上げれば改善するが、うるさくてテレビや会話がしづらい(40代 男性)
- 自動で洗浄してくれる換気扇をつけたい(50代 女性)
10位は「換気扇」でした。
キッチンの中でもとくに掃除・お手入れが面倒なのは、油でベトベトになる換気扇ではないでしょうか。
お湯を用意してボタンを押すだけで換気扇掃除ができる「自動洗浄機能付きレンジフード」なら、換気扇掃除の手間がかなり減ります。
また換気扇はキッチンの安全性や臭い対策にも重要な役割をもつので、古い換気扇を高性能なものに変えたいと考えている人も多くなりました。
キッチンリフォームのために許容できる費用は29万円
キッチンリフォームのために許容できる費用の平均値は約29万円。
ボリュームゾーンは「5万円超10万円以下」となっています。
「水栓の交換」「レンジフードの交換」などであれば、機種や工事内容にもよりますが、10万円以下に収まることもあります。
ただしキッチン全体を交換する場合には、50万円~100万円くらいはかかると思っておくほうがいいでしょう。
キッチンの場所を変える大掛かりなリフォームだと、200万円以上かかることもあります。
まとめ
古いキッチンは「収納が非効率」「作業台が低すぎる」などの理由で使い勝手が悪いことも。
また設備が老朽化してくると、水漏れやガス漏れやの恐れもあります。
キッチンリフォームには高額なイメージがあるものの、「一部設備の交換や追加」「既存キッチンを活かしたリフォーム」などであれば少額でできることも。
壁紙の張り替えや小さな棚の追加ならDIYも可能です。
適切な時期にリフォームや設備の交換を行い、快適で愛着のもてるキッチンにしましょう。