新築・引っ越し祝いでもらって困ったものは「食器・カトラリー」
新築・引っ越し祝いをもらったことがある392人に「もらって困ったもの」を聞きました。
最も困ったという声が多かったのは「食器・カトラリー(94人)」。
次いで、2位「インテリア雑貨・時計(71人)」、3位「観葉植物(36人)」という結果に。
長く残るものが上位にランクインしています。
インテリアや絵画は、好みがハッキリ分かれるものでもあります。
「使ってもなくならない」「好みに合わなくても捨てにくい」といったものが迷惑がられる傾向にあるようです。
1位 食器・カトラリー
- すでに食器は十分に持っていたため、保管場所に困った(20代 男性)
- 好みの柄ではなかったから。自分で好きなものを揃えたかったので、いただいても使えずに困りました(30代 女性)
- 食器は好みがあるし、食器棚に入らない食器をもらっても困る(50代 男性)
1位は「食器・カトラリー」でした。
「好みの色柄ではなかった」「保管場所がなかった」「食器はもう揃っていた」などの回答が寄せられています。
食器は毎日使うものなので、新築・引っ越し祝いとして選ぶ人も多いですが、実は使ってもらえていないかもしれませんね。
2位 インテリア雑貨・時計
- 動物の置物。好みでなく、家のインテリアにも合わないため(30代 女性)
- ドライフラワーのオブジェ。好みではなかったが、送り主が来てくれたときにないと気の毒。またほこりがたまって、掃除がしにくい(50代 女性)
- 時計。秒針がカチカチ鳴り、寝ていると気になるので、結局しまったまま(60代以上 男性)
2位は「インテリア雑貨・時計」です。
「好みに合わなかった」という意見が多数。
大きな置物や時計だと、飾る場所に困ってしまうこともあるでしょう。
また時計や置物など形が残るものだと、「贈り主が家に来たとき、飾っていないと気まずい」と考える人もいます。
目上の家族が大切にしていた時計やインテリアを譲り受け、「処分したくてもできない」と困ってしまった人もいました。
3位 観葉植物
- 虫がわいてしまうので困りました(30代 女性)
- 大きな植物だったので置く場所がないし、とくに植物が好きなわけでもないので困りました(40代 男性)
- 植物の世話が苦手なのに、「枯らすわけにはいかない」というプレッシャーがかかり、本当にいらないと感じた(50代 女性)
3位は「観葉植物」でした。
そもそも植物が好きではなく世話も得意ではないのに、観葉植物をもらってしまい困った人が多数。
「結局枯らしてしまった」という人も複数いました。
大きな植物や日当たりが生育に影響する植物は、置き場所にも困ります。
観葉植物を贈る場合には「観葉植物がほしいか」「どんな観葉植物が好みか」を事前に聞いておくとよいでしょう。
4位 花束・造花
- 置き場所に困るし、毎日水を変えないといけないのがストレスだったため(20代 男性)
- 花に興味がないし、花瓶ももっていないので正直迷惑(30代 女性)
- 引っ越しで荷物も片付いていないのに、花を飾る余裕はなかった(40代 女性)
4位は「花束・造花」でした。
花言葉にお祝いの気持ちを込めて、新築・引っ越し祝いに贈る人も多い花。
生花なら「枯れれば捨てたらいいので気軽に扱ってもらえる」と考える人も多いでしょう。
しかし花を飾る習慣がない人は、花瓶などがなく困ってしまいます。
また「大きすぎて置き場所に困るもの」「花粉が飛んで部屋が汚れるもの」は迷惑になってしまう可能性も高いです。
5位 タオル
- 柄や素材の好みがあるためです(20代 女性)
- 十分持っている(30代 男性)
- タオルは同じものをたくさん買って使っています。肌触りや色サイズも統一しておきたい。「タオルならいくつあっても困らないでしょ」ではないと思う(40代 女性)
5位は「タオル」でした。
タオルはよく使う日用品であり入れ替えもするので、何枚あっても困らないように思います。
しかし「たくさんあるから不要」「同じタオルで統一しているから困る」という回答が多く寄せられました。
最近では洗濯物の量を減らすため、バスタオルを使わない人もいます。
何枚あっても困らないだろうと決めつけず、事前に「タオルでいいか」と確認しておくと安心です。
6位 絵画
- まったく趣味じゃないから飾りたくないし、捨てるに捨てられないから邪魔でしかない(30代 女性)
- 壁にかけるために、壁に穴をあける必要があります(40代 男性)
- 絵を描くのが好きな友人の描いた油絵。大きくて飾るのに適当な場所がなく、友人の手前いらないと思っても絶対に捨てられない(50代 女性)
「絵画」が6位でした。
「趣味ではない」「飾る場所がない」という回答が多数。
贈り主のセンスだけで選ぶと、新居の雰囲気にまったく合わない絵をプレゼントしてしまう可能性もあります。
たとえ、送り主が素敵だと思う絵や風水的によい絵であっても、趣味に合わなければ飾ろうとは思わないでしょう。
また「趣味に合わなくても、もらった以上は捨てにくい」という気持ちがあり、絵の扱いに困っている人も多くなりました。
7位 洗剤・シャンプーなどの消耗品
- 粉末タイプの洗剤。我が家では液体タイプを使っており、詰まりや洗濯不良になることが心配だったので「いらないな」と思いました(20代 男性)
- お子さんが手作りした石鹸をいただいて「かわいいな」とは思ったのですが、肌が弱いので使うのはためらいました(30代 女性)
- 柔軟剤の匂いはキツいのが多いので、正直いらないと思いました。好みも分かれるので「普通の洗濯洗剤で良かったのに」と思いました(40代 女性)
7位は「洗剤・シャンプーなどの消耗品」でした。
洗剤や石鹸類は消耗品であり、タオルと同じく「いくつあっても困らない」と考えがちです。
しかし人によっては「同じものを使い続けている」「敏感肌で使えるものが限られる」「匂いが苦手」というケースもあります。
「洗剤は誰でも喜んでくれる」と思い込むのは危険ですね。
新築・引っ越し祝いでもらって嬉しかったもの1位は「現金・ギフトカード」
では反対に、新築・引っ越し祝いで喜ばれる贈り物とはどんなものなのでしょうか。
「もらって嬉しかったもの」を聞いたところ、1位は「現金・ギフトカード(105人)」、2位「食品(69人)」、3位「タオル(45人)」、4位「洗剤・シャンプーなどの消耗品(33人)」でした。
汎用性の高い「現金・ギフトカード」が圧倒的多数。
その他上位には「食品」「洗剤」などのいわゆる「消え物」が多くランクインしました。
消え物とは、食品や洗剤など、食べたり使ったりすると消耗したりなくなったりするものを指します。
なお「タオル」「洗剤・シャンプーなどの消耗品」「食器・カトラリー」は、「困ったもの」でも上位にランクインしていました。
「好みに合っていれば嬉しい」「ちょうど欲しかったものなら嬉しい」という人も多いのでしょう。
1位 現金・ギフトカード
- なんと言っても使い勝手がいいです(30代 男性)
- 引っ越し後に足りないものなどの購入費にあてられたので、とても助かりました(40代 女性)
- 使わない10,000円の品より、500円でも自分の必要なもの・好きなものを買えるほうがいい(50代 女性)
1位は「現金・ギフトカード」でした。
「好きなものを買えるのでありがたい」という人が多数。
贈る側としては、金額が明確にわかるので抵抗を感じるかもしれません。
しかしもらう人は「少額でも好きなものを買えるほうが嬉しい」と感じることも。
なお新築・引っ越し祝いを現金で贈る場合、友人・同僚なら5,000円~、家族・親族には10,000円~が相場とされます。
ただ「目上の人に現金を贈るのは失礼」と感じる人もいるので注意しましょう。
2位 食品
- 果物やお菓子。家族がよく食べ、消え物なため(20代 男性)
- お菓子などの食べ物系。大好きですし食べてしまえば残らないので、「使ってる使っていない」などの気を使わないで済む(30代 女性)
- ちょっと高めのレトルト食材。引っ越しでバタバタしているときに便利だった(50代以上 女性)
2位は「食品」です。
「食べればなくなってしまうところがいい」という声が多数。
お菓子のほか、レトルト食品のような「忙しいときに食べやすいもの」も喜ばれるとわかりました。
一人暮らしや少人数のご家庭に贈る場合は、すぐに食べきらなくてもいいように消費期限が長いものだと便利でしょう。
3位 タオル
- バスタオルは家に何枚あってもいいからです(20代 男性)
- 多くあれば仕方なく雑巾代わりで使ったとしても気軽に処分できるので、ありがたいです(30代 女性)
- 引っ越しを機に日用品を買い換えたいと思っていたところに、自分で買うより上質なタオルをたくさんもらえたので嬉しかったです。タオルは必需品だし、良い品質ならテンションが上がります(50代 女性)
3位は「タオル」でした。
タオルはもらって困ったものにもランクインしましたが、嬉しい人も多いとわかりました。
「品質の良いものをもらうと嬉しい」という声も多数。
ブランドや色にこだわっていないご家庭では、タオルは何枚あっても困らないようです。
4位 洗剤・シャンプーなどの消耗品
- 洗濯洗剤セット。洗濯は必ずするので、もらってすぐに使えて実用的だから(30代 女性)
- ハンドソープ。新居にぴったりなおしゃれなもので、自分では買わない高級なものだったから(40代 女性)
- 洗剤。消耗品で、いくつあってもいいので(50代 男性)
4位は「洗剤・シャンプーなどの消耗品」でした。
消耗品も「もらって困ったもの」にランクインしていましたが、「もらって嬉しいもの」でも上位にランクイン。
ブランドや香りにこだわらない人なら、実用的で嬉しいと感じるのでしょう。
自分では普段買わないような「パッケージがおしゃれなもの」「少し高価なもの」「有名ブランドのもの」だと、気分もあがります。
5位 家電・調理家電
- 洗濯機は高価だったので、中古か少し安いものを買おうとしていましたが、自分の予算よりも高い洗濯機を新築祝いでもらい、とても嬉しかったです(20代 男性)
- 一軒家に引っ越して掃除が大変だったので、ロボット掃除機を頂いてかなり助かりました(30代 女性)
- 使っていた洗濯機がけっこう年代物だったので、引っ越し&新築祝いを兼ねて、友人たちが気を利かせて洗濯機をプレゼントしてくれました。とても助かりました(50代 男性)
「家電・調理家電」が5位でした。
具体的には「掃除機」「洗濯機」「冷蔵庫」「コーヒーメーカー」「オーブントースター」などが挙げられています。
欲しいと思っていた家電をもらえたら嬉しいですし、経済的にも助かりますよね。
ただ「すでにある」「家電のプレゼントがかぶる」という事態になってしまうと、扱いに困ることに。
通常は一家に一台しかない家電を贈る場合は、「掃除機を贈りたいんだけどどうかな?」など、事前の確認が必要でしょう。
6位 食器・カトラリー
- 平皿とティーカップとティーポット。普段買わないようなおしゃれな食器で、来客などでも利用できるため(30代 男性)
- ほとんど食器を持っておらず「買わないといけない」と思っていた矢先だったので、いろいろな種類の食器をもらえて助かりました(30代 女性)
- コーヒーカップのセット。日常使いできて、好きなブランドのもので、デザインも好みだったからです(50代 女性)
6位は「食器・カトラリー」でした。
「困ったものランキング」の1位だった食器・カトラリーが、「嬉しかったもの」でも6位にランクイン。
使う見込みがあってデザインが好みなら、喜んでくれる人も多いとわかります。
事前に「好みのブランド」や「足りない食器」をリサーチしておくと、喜んでもらえる可能性が高まるでしょう。
7位 カタログギフト
- 欲しいものを選べるから。他の人ともらったものが被らないから。実用性があるから(20代 女性)
- 実際に生活してみてから、必要なものを選べるため(30代 女性)
- 自分で選べるのが大きい。アイテムも雑貨や食品など幅広く、必要なものがもらえるのはありがたかった(40代 男性)
7位は「カタログギフト」でした。
「自分で必要なものを選べるのが嬉しい」という声が多数。
現金やギフトカードほどではありませんが、カタログギフトも自由度の高い贈り物だといえます。
金額がはっきりわかる現金やギフトカードを贈るのに抵抗を感じる方は、カタログギフトを検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
新築・引っ越し祝いで喜ばれるものは、汎用性の高い現金やギフトカードです。
一方「食器」「インテリア雑貨」などは好みがあり、もらって困ったという声も多数寄せられました。
基本的には「モノよりお金」が無難だとわかります。
また今回のアンケートでは、いくらあっても困らないと言われがちな「タオル」や「洗剤などの消耗品」をもらって困った人が多いことも判明しました。
家庭によっては消耗品のブランドやデザインを統一しているケースがあるからです。
また「事前に欲しいものを聞いてくれるのが一番ありがたい」という意見も。
現金やカタログギフト以外を贈るなら、事前のリサーチをしておいたほうがよさそうですね。