DIYを始めたきっかけは「節約のため」
DIYをしたことがある男女505人に「DIYを始めたきっかけ」を聞きました。
その結果、1位は「節約のため(139人)」、僅差の2位は「好みの家具・部屋を作りたくて(133人)」でした。
「部屋を自分好みにしたいけれど予算が足りないのでDIYした」という人もいそうですね。
3位「楽しそうなので趣味として(69人)」、4位「DIY関連の動画を見て(40人)」と続きます。
動画を見たり周囲にDIYをやっている人がいたりして影響を受け、「自分でもできそう」「楽しそう」と考えて始めた人もいました。
1位 節約のため
- 少しでもお金をかけずに家の雰囲気を変えたかったからです(30代 女性)
- 業者に頼むより価格が安く済む(40代 男性)
- 買うと高かったから節約のため(50代 女性)
1位は「節約のため」です。
「家具がほしい」「部屋をリフォームしたい」と考えたとき、予算が足りなくてためらってしまう人もいるのではないでしょうか。
DIYなら市販品を買ったり業者にリフォームを頼んだりするよりも安く済むことが多いため、節約のためにDIYを始めた人も多くなりました。
壊れた家具をDIYで修理して使うことも、節約になります。
2位 好みの家具・部屋を作りたくて
- 自分で想像していたような棚が売っていなかったため、作ってみたいと考えた(20代 女性)
- ジャストサイズの家具を作りたいと思ったから(30代 男性)
- 量販店や雑貨店などを見てまわったが、色合いやサイズ感・素材などの好みが合わなかったので(50代 男性)
2位は「好みの家具・部屋を作りたくて」でした。
テイストやサイズがしっくりくる家具を見つけられず、「自分で作ってみよう」と思い立った人も多数。
とくに「既製品ではサイズが合わなかった」という声が目立ちました。
「押し入れやクローゼットのサイズに合わせたい」「家具と家具の隙間にピッタリのサイズが欲しい」という場合、既製品ではなかなかサイズが合いません。
3位 楽しそうなので趣味として
- 新しく夢中になれる趣味をつくりたいと思ったからです(30代 女性)
- 手を動かして何かを作るのが好きだったからです(40代 女性)
- 中学校の授業で木工の時間があり、楽しかったので(50代 男性)
「楽しそうなので趣味として」が3位でした。
もともと工作や緻密な作業が好きだった人は、DIYを趣味にしやすいでしょう。
100円ショップの材料だけで、大掛かりな工具なしで作れる物も多いので、取り組みやすい趣味でもあります。
4位 DIY関連の動画を見て
- 動画を見て簡単そうだったから(20代 女性)
- 病気をして仕事を辞めてしまったときに、動画サイトを見て興味をもった(30代 女性)
- 動画を観て作りたくなった(40代 男性)
4位は「DIY関連の動画を見て」でした。
DIY関連の動画を投稿するインフルエンサーも多数います。
そのため動画を見て「意外に簡単かも」「楽しそうだな」と思って始めた人も多くなりました。
5位 必要に迫られて
- 網戸が破れてしまったので(40代 女性)
- 築20年ほどになる実家の離れである一軒家に暮らしており、修繕したい箇所が目につき我慢できなくなった(50代 女性)
- 隣地境界とのフェンスが壊れたため(60代以上 男性)
5位は「必要に迫られて」でした。
室内が劣化したり急に家具・住宅設備が壊れたりして、必要に迫られてDIYした人もいました。
急なので業者を頼めなかったり、「業者に頼むほどでもないかな」と考えたりしたのでしょう。
ただし水回りのDIYや電気工事については、素人が手を出すと水漏れや火災につながることも。
難しいリフォームや修理はプロに依頼してください。
6位 家族・知人の影響
- 父がやっているのを見て、自分もやってみようと思った(30代 女性)
- 直せるところは自分で直す家庭で育ったため、今でも簡単なDIYは自分でやります(40代 男性)
- 友人が古家を安く購入し、ホームセンターで買ってきた板にペンキを塗ったりやすりをかけたりして、カントリー風キッチンに仕上げたのを見せてくれたため(50代 女性)
6位は「家族・知人の影響」でした。
家族や友人のDIY作品が素敵だと、「自分もやってみたい」と感じやすそうです。
身近にDIY経験者がいれば、相談もしやすいでしょう。
「小さいころから親がDIYする姿を見てきたため、DIYが普通」というコメントも複数ありました。
7位 時間があった
- 暇な時にやってみたらハマった(20代 男性)
- 暇つぶしでなんとなく(30代 女性)
7位は「時間があった」でした。
家で過ごす時間が増えたことで、DIYを始めた人も。
「家でできる趣味が欲しい」「家にいる時間が長いと、修理が必要な部分や不便さが目につく」といった事情があるのだと考えられます。
やったことがあるDIY1位は「棚・収納づくり」
これまでやったことがあるDIYで最も多かったのは「棚・収納づくり(261人)」でした。
また、3位「壁紙の張り替え」、5位「床のリフォーム」、7位「網戸の張り替え」など、古い壁や建具の修繕を自分で行っている人も多いようです。
1位 棚・収納づくり
- カラーボックスのような簡易的な収納ボックスを作った(20代 女性)
- クローゼット内にあるデッドスペースを有効活用するための小さな棚を制作(30代 男性)
- 狭いアパートだったので収納を増やしたくて、廊下の壁沿いに日用雑貨をストックできる奥行きの浅い棚を作りました(50代 女性)
1位は「棚・収納づくり」です。
小さくて簡単な棚なら、100円ショップの材料を使い、工具なしでも作れます。
初心者でも作りやすいうえ、欲しいところに収納ができ、デッドスペースやスキマも解消できるため、取り組んだ人が多くなりました。
2位 机・テーブルづくり
- 自分の好きな広さ・高さのデスクを作った(20代 男性)
- 本棚と壁の間に収まるサイズで、コード類を整理できるケーブルトレーが付いているPCデスク(30代 男性)
- 100均の商品を使い、簡単なサイドテーブルを作った(40代 女性)
2位は「机・テーブルづくり」でした。
「机やテーブルを作るのは大掛かりで大変そう」「電動工具が必要なのでは」と思う方もいるでしょう。
しかし実際には「ブラケットやビス」「カラーボックス」などを活用して、簡単に作る方法もありますよ。
家にある机の天板にシートを貼るだけでも、かなり雰囲気は変わります。
3位 壁紙の張り替え
- キッチン・トイレの壁紙を張り替えた(20代 女性)
- 自分の部屋に市販の壁紙を貼った(30代 女性)
- キッチンの壁紙を張り替えた(50代 男性)
「壁紙の張り替え」が3位でした。
壁紙を張り替えると、部屋の雰囲気がガラッと変わります。
またキッチンなど水回りの壁紙は傷みやすいので、古い壁紙を交換すると気分もあがるでしょう。
DIY用に壁紙と道具・ノリがセットになった商品も売られています。
4位 椅子・ベンチづくり
- ガーデニング用の椅子を作って、ペンキを塗った(30代 女性)
- バルコニーに椅子を置きたくて作ってみた(30代 男性)
- 庭のガゼボ(あずまや)にぴったり合うサイズのベンチ(50代 女性)
4位は「椅子・ベンチづくり」でした。
庭やベランダなど、屋外で使う椅子・ベンチを作った人が目立ちました。
イチから作るのは少し大変ですが、カラーボックスを横向きにして天板をつけると、簡単にベンチ兼収納棚になります。
またベンチの形をした「重い物を載せない飾り棚」なら、ボンドだけで作ることも可能です。
5位 床のリフォーム
- 脱衣所のフローリングを張り替えました(20代 女性)
- 床にクッションフロアを敷いて木目調から白系にした(30代 女性)
- 畳からフローリングに変更(40代 男性)
5位は「床のリフォーム」でした。
置くだけ・敷くだけで床のリフォームができるマットやタイルも売られています。
ノリを使わないタイプなら、賃貸物件でも簡単にお部屋のイメージチェンジが可能。
階下に響く足音を軽減してくれる商品もあります。
6位 ウッドデッキづくり
- 最近はウッドデッキをつくりました(40代 男性)
- 自分の庭に合ったウッドデッキを作った(60代以上 男性)
6位は「ウッドデッキづくり」でした。
大きく重い物であるせいか、ほとんどが男性からの回答でした。
大掛かりなDIYで技術も必要になり、自作でも費用は数万円程度かかりますが、業者に依頼するよりはかなり安くなります。
7位 庭のリフォーム
- 外の人工芝張り(30代 男性)
- 庭の砂場作り(40代 女性)
- 庭にコンクリートを使って道を作った(50代 男性)
7位は「庭のリフォーム」でした。
具体的には「フェンスの設置」「花壇の整備」「人工芝を敷いた」「レンガで道を作った」などの体験談が寄せられています。
防草シートと砂利・ウッドチップで雑草対策すれば、庭の手入れもラクになるでしょう。
同率7位 網戸の張り替え
- 自宅や地域のお宅における網戸の張替えです(30代 女性)
- 網戸を張り替える際に、値段が高い品質の良い網に張り替えた(40代 男性)
同率7位は「網戸の張り替え」でした。
網戸が破けたままだと虫を防げませんし、見た目も良くないですよね。
新しい網のほか、「押えローラー」「網押えゴム」などがあれば、自分でも網は張り替えられます。
網は「素材」「色」「目の大きさ」を選べて、黒なら網戸越しでも外を見通しやすくなるなどの特徴があります。
好みに合わせて選んでみましょう。
DIYをする際に参考にしているのは「動画サイトのDIY関連動画」
「DIYをする際に参考にしているもの」を聞いたところ、1位は「動画サイトのDIY関連動画(221人)」、2位は「ネットの情報(128人)」。
オンラインで情報を得ている人が大多数でした。
動画サイトで作り方を見れば、実際の細かい手順までわかります。
またネットやSNSで画像を検索すれば、「作りたい家具のイメージ」や「リフォーム後のお部屋イメージ」の参考にできます。
ネットで調べてもわからないことがあれば、DIYに詳しい友人やホームセンタースタッフにアドバイスをもらう人もいるでしょう。
DIYの魅力1位は「欲しいサイズやデザインで作れる」
DIY経験者にDIYの魅力を聞いたところ、圧倒的1位は「欲しいサイズやデザインで作れる(301人)」でした。
DIYを始めたきっかけで1位だったのは「節約(139人)」でしたが、DIYの魅力として「安く済む(94人)」を挙げた人は3位。
節約目的でDIYを始めた結果、「好みの部屋にできる楽しさ」「完成したときの達成感」に目覚めた人も多いと推測できます。
1位 欲しいサイズやデザインで作れる
- 自分で素材を仕入れて、好きな物をイチからオリジナルで制作できる(20代 女性)
- 好きな柄や幅が選べること(30代 女性)
- 既製品と違い寸法が自由で、自分の好きな形にできる(40代 男性)
1位は「欲しいサイズやデザインで作れる」です。
「スキマにピッタリ収まるサイズ」「家になる家具と同じ高さ」など、既製品にはないサイズで制作できるのが家具DIYの魅力。
また塗装や加工で「アンティークっぽく見せたい」「シャビーシックな家具が欲しい」などの希望も叶います。
欲しいサイズやデザインを実現し、オリジナルの家具にできるのがDIYの大きな魅力です。
2位 達成感があり楽しい
- 自分の手で作ると達成感がある。単純にものづくりは楽しい(10代 男性)
- 完成したときの達成感がいい(30代 女性)
- 自分で作る楽しみがあるし 作っている最中もいろいろ考えるのが楽しい。自分なりの工夫が結果につながるのも面白い(40代 女性)
2位は「達成感があり楽しい」でした。
家具が完成したときや家のリフォームをDIYでやり遂げたときには、達成感を得られます。
作った物やリフォームした場所が残り続けるのも魅力です。
また「作業に没頭することがリフレッシュになり、楽しい」と感じる人も多くなっています。
3位 安く済む
- あまりお金をかけず、簡単に部屋のイメージを大きく変えられる(30代 女性)
- 節約できた金額の計算が楽しい(40代 男性)
- 業者に依頼するよりも安く済む。ただお金があればやりたくない作業ではある(50代 男性)
「安く済む」が3位でした。
節約につながるのもDIYの魅力のひとつ。
おしゃれな部屋にしたいけど予算が足りない、という場合には助かります。
ただ物によっては買う方が安く済むことも。
コスト面でDIYを考えているなら、本当にDIYしたほうが安いのか慎重に検討してみましょう。
4位 ものに愛着が湧く
- 作った物に愛着があるため、大切に使おうとする(20代 女性)
- 時間やお金をかけて自分で作るので、買った物よりも大事にしようと思える(30代 女性)
- 自分が作った物なので愛着が湧く(40代 男性)
4位は「ものに愛着が湧く」でした。
自作の家具なら愛着が湧き、多少キズなどがあっても許容できます。
また、苦労して作ったから大切に使おうという気持ちになりやすく、物を大切にできます。
年数が経ってボロボロになったとしても、「塗装しなおしたり金具を交換したりして使い続けたいな」という気持ちにもなるでしょう。
愛着ある家具を長く使うことで、節約にもなりますね。
5位 取り組みやすい
- 始めるハードルが思ったより高くなく、気軽に始められる(30代 男性)
- 最初からはすべてオリジナルで作るのは難しいけど、既製品に手を加えるなどのDIYからスタートすると取り組みやすい(30代 男性)
5位は「取り組みやすい」でした。
ホームセンターのDIYコーナーに行けば工具や材料が揃っており、動画サイトやSNSには参考になる投稿がたくさんあります。
また家で時間が空いたときに自分のペースでできるので、「取り組みやすい」と考える人も多くなりました。
「こたつの天板にシートを貼る」「キッチンやトイレにタイルステッカーを貼る」といったDIYなら、手軽にできます。
6位 生活を快適にできる
- 自分の手で生活を豊かにできる(20代 女性)
- ちょっとの工夫で便利になる(40代 女性)
- ノーメンテナンスで暮らしやすく、心地よい自分好みの空間を作り出せる。苦労も失敗もしたけど、今はDIYした箇所が視界に入るたび嬉しくなる。確実にQOLがあがった(50代 女性)
6位は「生活を快適にできる」でした。
DIYで欲しいところに収納をつけたり、二重窓などの断熱リフォームをしたりすることで、生活は便利で快適になります。
壊れた家具やエクステリアを自分で修繕するのも、もちろん生活の快適性向上につながりますね。
DIYを趣味にすれば、楽しく生活を豊かにできます。
同率6位 スキルアップできる
- DIYで得た知識がいろんなところで役に立つ(40代 男性)
- 自分の経験値が上がって、スキルアップした気がする(50代 男性)
もうひとつの6位は「スキルアップできる」でした。
DIYがどんどんうまくなることに喜びを感じている人もいるとわかります。
スキルがあがってくるとDIYを副業にする人も。
例えば「自作の家具をフリマアプリで販売する」「スキルシェアサービスでDIY初心者の相談に乗る」「DIYワークショップの講師になる」などの副業が考えられます。
まとめ
やったことがあるDIYとしては「棚・収納づくり」「机・テーブルづくり」が多く挙げられました。
棚は比較的簡単にできるので、初心者にもおすすめ。
「DIYに興味はあるけど組み立てが難しい」と感じる方は、既存の家具を塗装しなおすなどして雰囲気を変えてみるのも楽しいですよ。
初めてでもできるDIYの方法が動画サイトやSNSにたくさん投稿されていますので、参考にしてみましょう。
「ひとりでは難しいな」と感じたら、ホームセンターなどで開催されているワークショップに参加してみるのもおすすめです。