マイホームは40歳までに買いたい人が7割以上
マイホームを持ちたいと考えている501人に「何歳までにマイホームを購入したいか」を聞いたところ、平均は40.3歳でした。
7割以上の人が「40歳までにはマイホームを手に入れたい」と考えているとわかりました。
住宅ローンを組む際に、完済時の年齢を気にする人が多く、多くの人が「定年までにローンの支払いを終えたい」と思っているのではないでしょうか。
そのため30~35年のローンを組むとなると、35~40歳くらいまでには購入したいと考える人が多くなります。
「40歳くらいなら、子どもの数などの家族構成もわかっているだろう」と考える人もいるでしょう。
マイホームは年収400万円を超えたら買いたい
続いて、「世帯年収がいくらを超えたらマイホームを買いたいか」を聞きました。
その結果、最も多かったのは400万円超500万円以下。
平均は712万円でしたが、「2,000万円」「3,000万円」などと答えた一部の人が平均を押し上げているかたちとなっています。
ちなみに日本における給与所得者の平均年収は、2022年時点で458万円。
ちょうど一人分の平均年収あたりで「マイホームを買いたい」と考える人が多いといえます。
高めの年収を答えた人は、高価格帯の住宅を購入しようと考えている可能性があります。
もしくは「ローンを組んでも生活に支障が出ないようにしたい」という気持ちが強いのかもしれません。
マイホーム購入を決断する要因1位は「十分で安定した年収」
最後に、「マイホーム購入を決断するに際し、影響を与える要因は何か」を聞いたところ、1位は「十分で安定した年収(185人)」でした。
次ぐ2位は「家族・家庭の事情(152人)」、3位「貯蓄額・頭金の有無(89人)」、4位「ローンの負担(61人)」と続きます。
年収、貯蓄額・頭金、ローンの負担など、金銭面の要因を挙げた人が多くなっています。
マイホームは大きな買い物ですから「お金の準備が整わないと…」と考える人が多いのは当然でしょう。
年収や保有資産と物件価格のバランスによっては、ローン審査に通らず「買いたくても買えない」という状況にもなります。
1位 十分で安定した年収
- 苦しくない生活ができるだけの年収(20代 女性)
- 購入だけでなく、家をメンテナンス・維持できるだけの収入(30代 女性)
- 住宅ローンを利用するため、年収と働き先の企業が安定していること(40代 男性)
1位は「十分で安定した年収」です。
欲しい物件の価格に対して無理なくローンを返済していける年収かどうかは重要です。
無理なローンを組んでしまうと、生活が苦しくなったりボーナスが減ったときに返済に困ったりするからです。
なお住宅購入の費用については、「年収の約5~7倍が相場」と言われます。
年収の額だけではなく、「年収額が安定しているか」も大切なポイントとなります。
2位 家族・家庭の事情
- 家族の状況。もうすぐ弟が実家を出て、実家には母が一人になります。私がマイホームを持つか、実家で母と一緒に住むのかは、今後の状況次第で選択が大きく変わりそうです(20代 男性)
- 家族の状況です。子どもができて家族が増えることで、今まで以上に生活スペースや収納スペースが必要になるからです(30代 女性)
- 長子が中学生になるタイミングでは、家があって部屋を与えられるようになりたい(40代 男性)
「家族・家庭の事情」が2位でした。
とくに、子どもの数や成長を挙げた人が多数。
世帯人数によって欲しい部屋数は変わりますし、「子どもが学校に入ったら、転校させたくない」「一人部屋を与えたい」と考える人も多いからです。
また、実家にいる家族の状況を挙げた人もいました。
実家に誰も住まなくなったり、祖父母や親が亡くなって実家を相続することになったら状況が変わると考えている人もいるとわかります。
3位 貯蓄額・頭金の有無
- まずは頭金を蓄えることが条件かなと思っています(30代 男性)
- ローン貧乏にならないぐらいの貯蓄ができたかどうか(30代 女性)
- 預金残高です。マイホーム購入で貯金が底をつけば、生活が苦しくなるだけでなく病気などになったときに何もできません(40代 女性)
3位は「貯蓄額・頭金の有無」でした。
頭金なしでもローンは組めますが、ローン残高が大きくなるほど支払い総額は増えます。
「ローンの負担を軽くするためにも、まとまった頭金を入れておきたい。そのために貯金しなくては」と考える人が多くなりました。
4位 ローンの負担
- いかに少ないローンで押さえられるか(20代 女性)
- ローンの金利(30代 女性)
- ローンが組めるかどうか(40代 男性)
4位は「ローンの負担」でした。
金利や返済年数、無理のない返済ができるかなどを心配している人が多数いました。
無理なくローンを返済していくためには、収入に見合った借り入れはもちろん、「安定した収入」や「まとまった頭金」も重要です。
5位 住みたい物件の有無
- 良い物件に巡り合うこと(20代 男性)
- 良い土地が見つかるかどうか(30代 女性)
- 居住地域に資産価値のある物件が見つかるか(50代 男性)
5位は「住みたい物件の有無」でした。
買いたいエリアに満足できる物件がなければ、マイホームを買いたくても買えません。
妥協して決めてしまうと、後悔することにもなりかねません。
そのため、土地や家との出会いを重要なポイントとして挙げた人も多くなりました。
6位 仕事・職場の状況
- 転勤がない仕事に転職できるか(20代 男性)
- 夫の海外赴任時期(30代 女性)
- 転勤の有無。住みたい場所はあるが、転勤族のため次の辞令がいつくるかわからず、マイホームを購入するタイミングがわからない(40代 女性)
6位は「仕事・職場の状況」でした。
とくに、転勤の有無を挙げた人が多くなっています。
「定年まで転勤が続くと予想されるため、退職や定年を待っている」というコメントもありました。
ただ転勤族でも、子どもの誕生や子どもの進学などのタイミングで、早めにマイホームを購入する人もいます。
転勤してもマイホームを手放さず、単身赴任をしたり賃貸に出したりといった選択肢はあるからです。
転勤族だけどマイホームは欲しいと考えているなら、家族にとってよいタイミングを一度配偶者と話し合ってみましょう。
7位 購入価格・手数料の総額
- 購入する金額(20代 男性)
- 今はマンションの価格がかなり上昇しているので、下がってきたときにいい物件があれば即決すると思う(30代 女性)
- 「新築マンションの価格が下げ止まりしてきた」と判断できることです(50代 女性)
7位は「購入価格・手数料の総額」でした。
「購入価格・手数料の総額」はローンの返済額に直結します。
また不動産価格は一定ではなく、需要と供給のバランスや、地価によって変動します。
そのため、欲しい気持ちはあるけれど価格が下がる時期を待っているという人も多いとわかりました。
まとめ
アンケートの結果、マイホームを買いたいタイミングとして「40歳まで」「世帯年収が400万円を超えたとき」と考えている人が多いとわかりました。
ただ購入を判断する条件として、「家族・家庭の事情」と答えた人も多数。
年齢や年収のほかに、ライフステージも大きなポイントになるとわかります。
ただ、まとまったお金を貯蓄して頭金にできれば、ローン返済の負担が減ったり、購入できる物件の幅が広がったりします。
マイホームを買いたい人は貯蓄をしておくと、欲しいタイミングで欲しい物件を購入できる可能性が高まるでしょう。