住みたい街の特徴1位は「買い物に困らない」
全国の男女500人に「住みたい街の特徴」を聞いたところ、1位は「買い物に困らない(237人)」でした。
2位「治安がいい(220人)」、3位「交通の便がいい(202人)」も多くの票を集めています。
ざっくりとまとめると「便利で安全な街に住みたい」と考える人が多くなりました。
またランキングからは「利便性が高い一方で、自然も感じられて騒がしくない」という希望が垣間見られます。
「ほどよく都会、ほどよく田舎」を求めている人も多いのではないでしょうか。
1位 買い物に困らない
- 田舎すぎず、都会すぎず、車で5分圏内に安いスーパーやドラッグストアなどがあるところ(20代 女性)
- スーパーなどの買い物できる場所が近くにある(30代 女性)
- 食料品を安く購入できるお店が、自宅から歩いていける距離に数多くあること(40代 男性)
1位は「買い物に困らない」でした。
スーパー、コンビニ、ドラッグストアなど、普段使いできる商業施設が近くに欲しいという声が多数。
ネットスーパーやデリバリーもありますが、急な入用だと近くにお店があると便利です。
「自転車・徒歩圏内にお店があると嬉しい」という声も多くなりました。
電車で通勤している人ですと、駅ナカや駅から家までの帰り道に商業施設があるのも便利です。
2位 治安がいい
- 子どもがいるため、重視したいのは治安。子どもたちがなんの心配もなく学校や遊びに出られるのが一番です(30代 女性)
- 駅からのルートやコンビニなどへ向かう周辺の環境が暗すぎず、適度に街灯などがあり、治安が良い(40代 女性)
- 治安が良く、犯罪行為がほぼない(50代 男性)
2位は「治安がいい」です。
家族の安全を守るために、治安の良さを重視する人も目立っています。
治安が良いかどうかを判断するポイントとしては、犯罪発生率や街灯の有無などがあります。
子どもの安全が心配なら、地域住民による「見守り隊」や「防犯パトロール隊」の有無も調べておくとよいでしょう。
3位 交通の便がいい
- できるだけ都心にアクセスしやすいエリア(20代 男性)
- 交通の便が良い街。複数の駅が利用でき、大きな駅に行く選択肢が複数あるところ。ひとつの路線が事故などで止まっても、別ルートで行けるようなところ(30代 女性)
- 駅から近く、車がなくても公共交通機関でどこにでも行ける(40代 女性)
3位は「交通の便がいい」でした。
「職場である都市部に通いやすい」「公共交通機関で買い物や遊びに行ける」などの回答が寄せられています。
自動車を所有していない人も多いですし、将来的な免許返納も考慮すると、公共交通機関が使いやすい立地は便利です。
子どもが電車通学することになった場合も、駅が近いと便利でしょう。
4位 静かで落ち着いている
- 閑静な住宅街(20代 男性)
- 静かな環境。夜勤もある仕事なので、昼でもうるさくないところがいい(30代 男性)
- 一番大事だと思うのは騒音と周辺環境です。適度に道路から遠く、周辺の住宅からも騒音のないところがいいです(60代以上 女性)
4位は「静かで落ち着いている」でした。
落ち着いて暮らしたいなら、閑静な住宅街が向いています。
騒音を感じる「繁華街」「線路」「道路」などから離れたところに住みたいという希望も目立ちました。
多くの人にとって「夜が静かなこと」はとくに重要でしょう。
5位 自然を感じられる
- 整った公園や自然が身近な場所(20代 女性)
- 森や山、公園など自然豊かな場所(30代 女性)
- 緑が多く、散歩が楽しい(50代 男性)
「自然を感じられる」が5位でした。
自然が身近にあるとリフレッシュしやすくなると感じる人もいます。
釣りやハイキングなど、自然の中で楽しむ趣味をもつ人にとっても、趣味を楽しめるスポットが近くにあるのは嬉しいですね。
自然豊かな場所だと「空気や水がきれい」「地元の海産物・農産物がおいしい」といったメリットもあります。
6位 医療機関に行きやすい
- 医療が充実していて、診てもらいたいときに診てもらえる(30代 女性)
- 産婦人科ではなく婦人科専門クリニックがある(40代 女性)
「医療機関に行きやすい」が6位でした。
子育て中や、自分や家族に持病があるといった場合、医療機関が近いと安心です。
「かかりつけにできるクリニック」と「大きな病気・急なケガにも対応できる総合病院」があるといいですね。
医療機関の数が多いと患者が分散するので、混雑も回避しやすいと考えられます。
7位 家賃・物価が安い
- 家賃などの生活費を極力安くできる場所に住みたい(20代 男性)
- 家賃が収入の4分の1程度で住める環境(30代 女性)
- 衣食住にかかる費用が抑えられる、コスパの良い街に住んでみたいです(40代 男性)
「家賃・物価が安い」が7位でした。
生活費の中で多くの割合を占めるのは住居費や家賃なので、「家賃の安いエリアがいい」という人が目立っています。
家賃・地価が安いエリアだと、都市部と同じコストでより広い家に住めることもあるでしょう。
ただ家賃が安くても、生活するのに車が必要なエリアだと、車の維持費などがかかります。
家賃以外の生活コストが高くならないかにも注意しましょう。
8位 子育てしやすい
- 育児支援が豊富(20代 女性)
- 保育園や学童の待機児童が少ない(30代 女性)
- 子育てしやすい。親子で入れる施設が多い。比較的安価な子どもの室内遊び場が多い(30代 女性)
「子育てしやすい」が8位でした。
具体的には「ファミリー層が多い」「保育・教育施設が充実している」「育児支援制度がある」などが挙げられています。
自治体によって子育て支援制度の充実度は大きく異なるので、今後引っ越しをするなら事前にチェックしておきたいところです。
また子どもの遊び場が整備されている街も、子育て世帯にとっては嬉しいですよね。
9位 街がきれい・清潔
- ポイ捨てされたゴミが少なく、清潔。住人も清潔感と余裕がある(20代 女性)
- 道路が整備されていて、清掃が行き届いている(30代 男性)
- 道にゴミが落ちていない。花壇などが手入れされ、花が植えてある(40代 女性)
9位は「街がきれい・清潔」です。
「自宅前を掃除する住人が多い」「ゴミ出しのマナーを守る人が多い」という街では、街が清潔に保たれやすいと推測できます。
つまり清潔な街は、「暮らしや街を大切にしている住民が多い街」とも考えられるのではないでしょうか。
街が清潔だと犯罪発生率も少なくなると言われており、清潔さは安全にもつながります。
10位 日常生活の利便性が高い
- 利便性の良い街(30代 女性)
- 生活するのに便利なところ(40代 男性)
「日常生活の利便性が高い」が10位。
「交通の便がいい」「商業施設や医療機関が充実している」などの要素を総合して、利便性がいい街に住みたいと考えている人も多数。
具体的な「利便性が良い場所」としては、交通機関や各種施設が充実している都市部や都市部の近くが考えられます。
住みたくない街の特徴1位は「治安が悪い」
続いて「住みたくない街の特徴」を聞きました。
その結果、ダントツは「治安が悪い(275人)」で全体の半数以上を占めました。
2位「騒音がひどい(169人)」、3位「交通の便が悪い(113人)」も100票以上を集めています。
上位には「住みたい街の特徴」の反対にあたる項目が多くランクインしました。
まとめると「不便でうるさくて怖い街は嫌だ」ということですね。
また「都会すぎて、家賃が高すぎたりうるさかったりするところは嫌」「田舎すぎて商業施設がまったくないところは避けたい」など、「◯◯すぎるのは嫌」という声も目立ちました。
「便利さと静かさの中間をとりたい」「ほどほどがいい」と考える人も多いとわかります。
1位 治安が悪い
- 不審者等の情報が多い(30代 女性)
- 治安が悪く、自転車泥棒やひったくりの頻発する街には住みたくありません(50代 男性)
- 治安が悪く昼も安心して歩けないところには、住みたくないです(60代以上 女性)
1位は「治安が悪い」でした。
「空き巣やひったくりが多い」「不審者情報が頻繁に出る」といった街は避けたい人が多いでしょう。
実際には事件に遭遇しなかったとしても、緊張して生活することになるからですね。
とくに、一人暮らしの女性や子育て中のファミリー、高齢者などは、治安が悪いエリアは避けたいと思うのではないでしょうか。
2位 騒音がひどい
- 暴走族や工場の騒音があって、9時以降も騒がしいところ。日中は我慢します(40代 女性)
- 大きな道路のそばは車の騒音が大きいので、住みたくないです(50代 男性)
2位は「騒音がひどい」です。
「駅や大きな道路のそば」や「飲食店などが多い都会」は便利で活気がある一方、騒音に悩まされてストレスが溜まることも。
例えば「電車や車の走行音」「緊急車両のサイレン」「遅くまで開いているお店から聞こえる声」などが騒音になるでしょう。
開発途中の街も、工事による騒音が気になるかもしれません。
3位 交通の便が悪い
- 交通アクセスが悪いこと。例えば「バスがないと最寄り駅にアクセスできない」「車がないとどこにも行けない」など(40代 女性)
- 自家用車がないと生活が成り立たないような街。とくに地方都市や過疎地は外出時に車頼みなので、本当に不便で住みたくない(50代 男性)
3位は「交通の便が悪い」でした。
「車がないと不便な街はイヤ」という回答が目立ちます。
車をもつと維持費がかかりますし、免許返納後は不便になってしまうからでしょう。
交通が不便だと外出せず引きこもりがちになりそうという意見もありました。
公共交通機関が使えないことで、仕事探しの選択肢が狭まる可能性もあります。
4位 商業施設が少ない
- 極端に田舎すぎると、買い物が不便で住むには大変かなと思います(30代 女性)
- とても田舎で、生活必需品を購入するのに30分以上かけてお店に行くような場所(40代 男性)
- 周辺が住宅だけで、食べるものなどの買い物が不便(50代 男性)
4位は「商業施設が少ない」でした。
田舎ですとスーパーやドラッグストアが近くになく、日常の買い物に困ることもあります。
また「お店はあるものの、営業時間が短い」「会社からの帰りに立ち寄れない」などの悩みもあるでしょう。
エリアによってはネットスーパーが使えないこともあり、かなり不便です。
またアパレルショップや雑貨店が少なかったり品ぞろえが悪かったりすると、おしゃれやインテリアを楽しみたい人は不満を感じることも多そうですね。
5位 家賃・物価が高い
- 家賃が高いところは避けます(20代 女性)
- 部屋数や大きさのわりに家賃が高いところは嫌です(30代 女性)
- 賃貸料金が高すぎる地域(40代 男性)
「家賃・物価が高い」が5位でした。
家賃は建物の築年数やグレードのほか、エリアによっても相場があります。
駅の近くや都心部は家賃が高いわりに部屋は狭くなりがちなので、避けたいと考える人も多いようです。
家賃が高すぎると、収支のバランスが悪くなってしまいます。
6位 繁華街が近い
- 繁華街の近くには住みたくない(20代 女性)
- バーや飲み屋が多い(30代 女性)
- 若者のたまり場に近い、飲み屋が多い(40代 女性)
「繁華街が近い」が6位でした。
繁華街が近いエリアについては、「夜まで騒がしい」「治安が悪そう」というイメージがありますね。
「帰宅途中に客引きに合うのが辛い」「外がうるさくて窓を開けられない」などの体験談も見かけます。
トラブルを避けて静かに暮らすため、繁華街からは離れたいという意見が多くなりました。
また繁華街だとコンビニはあるものの、スーパーが近くにないこともあります。
7位 人が多すぎる
- 人が多く集まる付近は嫌です(30代 女性)
- 人が多く落ち着かないところ(60代以上 男性)
「人が多すぎる」が7位でした。
人が多くにぎわっている街は楽しいですが、住みたくはないと感じる人も多いとわかります。
「通勤電車が混む」「人が多いと疲れる」「騒がしくなる」などの理由が考えられますね。
また人口が増えている地域でインフラ整備が追いついていないと、保育園や学童に入れない、医療機関が混むといった問題も起こるでしょう。
8位 街が汚い・不潔
- 街のあらゆるところに落書きがある(30代 女性)
- 汚い街です。「駅前」「コンビニの前」「道端」に食べ物やタバコがたくさん落ちているような汚い街には、絶対に住みたくありません(30代 女性)
- ゴミが散乱する汚い街(40代 男性)
「街が汚い・不潔」が8位でした。
家の周りや通勤途中の道にゴミが落ちていると、気分が滅入ってしまう人も多いのはないでしょうか。
また「ゴミ出しルールを守らないので、ゴミステーションが荒れている」「住民が美観に無関心」という街では、犯罪発生の可能性が高まると考えられます。
「汚い街は不快」というだけではなく、「汚い街は怖い」と感じている人も多いのかもしれません。
9位 交通量が多い
- 道路が混みやすいところ(20代 女性)
- 住宅地をお構いなく通り過ぎる車が多いところは嫌です。昔バイクにぶつけられたことがあり、怖い思いをしたので(50代 男性)
- 1日を通して車の通りが多い街。気持ち的にも落ち着かないので(50代 女性)
9位は「交通量が多い」です。
「交通量の多い道路が近い」「住宅街が抜け道になっている」といったエリアを避けたいと考える人も多くなりました。
騒音や事故などの問題があるからでしょう。
例えば通学路の交通量が多いと、子どもが心配になりますよね。
10位 近所付き合いが面倒
- 閉鎖的でよそ者を受け入れる気持ちがない土地(30代 女性)
- 周囲との人間関係がこじれそうなところ(40代 男性)
- 自治会に強制加入・参加させられる街は嫌です(50代 女性)
「近所付き合いが面倒」が10位。
「自治会・町内会や消防団に強制参加させられる」といった土地を避けたいという人も多数。
町内会活動が活発だと、町内会のために仕事を休む必要がある人もいます。
また引っ越す場合には、独自の慣習がある土地も、馴染むまで苦労する可能性があります。
SNSなどで「移住後のご近所関係に馴染めず、もとの住まいに戻った」などの体験談を見かけることもあるので、心配している人も多いのでしょう。
近所付き合いが面倒かどうかは、物件情報などではわかりにくい項目でもあります。
まとめ
アンケートでは多くの人が住む場所に「便利さと安全」を求めているとわかりました。
ただ「便利」といっても、人によって周囲に何があったら便利だと思うかは異なります。
子育て世帯なら学校や病院、公園などが近いと便利でしょうし、一人暮らしならコンビニ、飲食店、駅がより重要になるかもしれません。
家族構成やどのライフステージまで住むのかを考慮したうえで、住む場所を選ぶのが良さそうですね。