部屋や家を片付ける頻度は「週1回」
片付けが苦手な人500人に「部屋や家を片付ける頻度」を聞いたところ、最も多かったのは「週1回(36.8%)」でした。
片付けが苦手でも、週1回は定期的に片づけをしている人が多いようです。
「家事や仕事が忙しく、毎日片づけるのは難しい」という人も、休日に気になる箇所の片づけをすれば、スッキリした気持ちで過ごせるでしょう。
片付けをすれば、掃除もしやすくなります。
片付けるのが苦手な部屋・場所1位は「クローゼット・収納」
「片付けるのが苦手な部屋・場所」の1位は「クローゼット・収納(126人)」。
2位「寝室・自室(114人)」、3位「リビング(108人)」、4位「キッチン(61人)」と続きます。
「収納スペース」の片付けに困っている人が多いとわかります。
そもそも物が多い場所なので、うまく収納しないと「どこに何があるかわからない」「使いたいときに取り出しにくい」といった状況になるからでしょう。
また「寝室」は快適な睡眠のためにスッキリさせておきたい場所ですが、収納スペースに入りきらない物があふれ、寝室に置くしかない状態になるご家庭もあるようです。
「リビングに置いておくと、子どもが触ったりお客さんが来たときに気になったりする」などの理由で、寝室が「他の場所に置けない荷物の避難場所・仮置き場」になっているケースも多そうですね。
「リビング」「キッチン」も物が多くなりがちで、散らかりやすい場所といえます。
片付けられない理由1位は「とにかく物が多い」
続いて「片付けられない理由」を聞いたところ、1位は「とにかく物が多い(153人)」、2位は「物を捨てられない(135人)」でした。
物を溜めこんでしまって片付けられない人が多いとわかります。
また、3位「面倒で後回しにしてしまう(90人)」、4位「片付ける時間がない(77人)」などの理由で、片付けたいのになかなか実行に移せない人もいるようです。
1位 とにかく物が多い
- 衝動買いが多いので物が多く、ストック癖もある(40代 女性)
- 食材や調味料など、物が多すぎて収納には入りきらず溢れているからだと思います(50代 女性)
- 収集癖があるため、本やCDラジコンなどであふれている(60代以上 男性)
1位は「とにかく物が多い」です。
収集癖やストック癖があると、物の量に対して収納スペースが足りなくなり、片付きにくくなります。
衝動買いしてしまうタイプの人も、収納スペースのことを考えずに買ってしまい、片付けられなくなりがちです。
食品でも服でも、買い物する際に計画を立てることが大切でしょう。
2位 物を捨てられない
- 服や物を捨てられない(20代 女性)
- 着ないとわかっていても捨てられない服が多い(30代 女性)
- 基本的に「捨てるのがもったいない」と思って、少しずつ物が増えていきます(50代 男性)
2位は「物を捨てられない」でした。
「いつか使うかも」「もったいない」「思い入れがある」などの理由で、物を捨てられない人も多数。
整理整頓しようと動き始めても、物を捨てられなければ収納スペースが空かず、結局部屋がスッキリしないことも。
また古い物を処分しないで新しい物を買い足せば、物はどんどん増えていきます。
捨てられないことが物の増加につながり、片付けを阻んでいるようです。
3位 面倒で後回しにしてしまう
- 動くのが面倒(30代 女性)
- 片付けようと思っても、ご飯を作ったり洗い物をしたりしていたら、面倒くさくなる(40代 女性)
- 掃除と片付けが一番苦手でめんどくさい。片付けって結構体力を使うので、やりたくない(50代 男性)
「面倒で後回しにしてしまう」が3位でした。
片付けには「理想の状態をイメージする」「不要品を捨てたり売ったりする」「物の場所を決める」などの作業があります。
考えることが多く、時間と労力もかかるため、面倒と感じることも少なくありません。
「仕事や家事で疲れている」「片付けるべき場所が多い」という場合には、やる気が出なくて当然でしょう。
4位 片付ける時間がない
- 育児や家事に追われて時間がない(20代 女性)
- 日中遅くまで仕事をしていて、時間がなく疲れているため、なかなか実行できない(30代 女性)
- 片付ける時間がもったいない。他にやりたいことがたくさんある(60代以上 男性)
4位は「片付ける時間がない」でした。
仕事や家事・育児で忙しく、片付けまで手が回らない人も多いとわかります。
ただ「忙しいから」と片づけをおろそかにしていると、散らかりすぎて手が付けられない状態になってしまう可能性も。
片付ける時間がない場合は、片付けのプロに依頼することも検討してみてはいかがでしょうか。
5位 収納スペースが足りない
- クローゼットが小さく、押し込んで収納してしまっているため(20代 男性)
- 収納場所が少ない(30代 女性)
- 棚やラックなどの収納グッズにお金をかけられない(40代 女性)
5位は「収納スペースが足りない」でした。
収納スペースや収納グッズが足りておらず、クローゼットがキツキツになったり物があふれたりしている家もあるようですね。
ワンルームやデザイナーズだと、備え付けの収納が少ない物件も多くみられます。
収納場所を増やすか物を減らすかしないと、片付けは難しいでしょう。
6位 捨てていいか判断できない
- いるのかいらないのか見分けるのが難しい(20代 女性)
- 捨てるべきなのか保管しておくべきなのか、迷い過ぎてしまう(30代 男性)
- 私が不要だと思っているものと、娘が不要だと思うものが違って、なかなか片付かない(40代 女性)
6位は「捨てていいか判断できない」でした。
「捨てていいものと捨ててはいけないもの」を分けられず、片付けが進まない人も多いとわかります。
例えば家族の物を勝手に捨ててしまうと、あとでトラブルになる可能性があるので注意しましょう。
重要な書類も、捨ててしまうと再発行に時間がかかって困ることがあります。
7位 片付いていなくても支障がない
- 扉を閉めてしまえば気にならなくなってしまうから(20代 女性)
- 自分のスペースなので汚くても問題がない(30代 女性)
- 散らかっていても気にならない性分だからです。散らかっていても荷物は少ないので、あまり片付ける必要性に迫られないというのも理由です(40代 女性)
7位は「片付いていなくても支障がない」でした。
「雑然としていても気にならない」「物が出しっぱなしになっている方が生活しやすい」と考える人もいます。
また、片付いていないのが「扉付きの収納」や「自分があまり使わない部屋」の場合、普段は見て見ぬふりをして過ごすことも不可能ではありません。
ただ散らかっていると「掃除がしにくく不衛生になる」「物が見つかりにくい」などのデメリットがあります。
部屋をキレイに保つためにできることは「物を増やさない・減らす」
最後に、片付けが苦手な500人に「部屋をキレイに保つためにできること」を聞きました。
その結果、圧倒的1位は「物を増やさない・減らす(245人)」でした。
「物が多い」「捨てられない」ことが原因で片付かないご家庭が多いので、納得の結果と言えます。
また、2位「こまめな掃除・整理整頓(133人)」、3位「物をもとの位置に戻す(68人)」、4位「物の定位置を決める(45人)」など、普段から散らからないよう工夫することを挙げた人も多数。
こまめな片付けは、快適な住環境を保つためのコツです。
1位 物を増やさない・減らす
- 不要なものを部屋に入れない(20代 男性)
- 物をできるだけ減らすことと、物をできるだけ増やさないこと(30代 女性)
- 物があるから散らかるんだと思うので、要らない物は捨てる。使わなさそうなものは買わない(40代 女性)
1位は「物を増やさない・減らす」です。
家を片付いた状態で維持したいなら、買い物の際は吟味して、不要なものを家に入れないことが大切。
そして不要になったり、同じ種類で新しいものを買ったら、古い物は処分して物を増やさないようにしましょう。
まだ使える状態なら、フリマアプリやリサイクルショップで売ったり、知り合いに譲ったりすれば「捨てる罪悪感」は薄まります。
なかなか物を手放せない人は、愛着や思い入れを無視し「2年着ていない服は捨てる」などの判断基準を決めましょう。
2位 こまめな掃除・整理整頓
- スキマ時間を見つけてコツコツやること(20代 女性)
- 今日出したものは今日片づけること(40代 男性)
- こまめに「捨てるか保管するか」を判断する(50代 男性)
2位は「こまめな掃除・整理整頓」でした。
片付ける場所を1ヶ所に絞れば、毎日こまめに続けられます。
家全体を一気に片付けると確かに気分はいいですが、かなりの時間と労力を要します。
また一度片付けても使っているうちにまた乱れてくることもあるので、こまめに見直す方が「いつもキレイな状態」を保ちやすくなります。
3位 物をもとの位置に戻す
- 使ったらもとの場所にすぐ戻す(20代 女性)
- 出したら元の場所に片付けること。わかってるんですけどできないです(50代 男性)
「物をもとの位置に戻す」が3位でした。
片付けの基本は物をもとの位置に戻すこと。
物を出して使った後、もとの場所に戻さないで出しっぱなししていると、部屋は散らかります。
もとの場所に戻すのが難しい人は、「置くだけ・入れるだけなど、簡単に戻せるようにする」「使う場所の近くに収納する」などの工夫をしてみましょう。
4位 物の定位置を決める
- 散らばらないように置く場所をまとめること(30代 男性)
- 物の収納場所を予め決めておく(40代 男性)
- 物の住所を決める(50代 女性)
4位は「物の定位置を決める」でした。
物の定位置が決まっていると、片付けはもちろん、物を取り出すときもラクになります。
ひとつの引き出し・収納ボックスに「日常よく使うこまごましたもの」をまとめてしまってもOKです。
定位置を決めるときは「同じものや一緒に使うものは同じ場所に」「使う場所と近い場所に」収納することを意識してみてください。
5位 片付け・掃除をルーチン化する
- 片付け・掃除を習慣化する(10代 男性)
- 一週間の掃除ルーティンをだいたい決めること(30代 女性)
- 掃除や整理整頓する日を週に一度は決めて、定期的に手入れすること(40代 女性)
5位は「片付け・掃除をルーチン化する」でした。
片付けや掃除の日を「週1回」などと決めている人が多数。
週末に気合いを入れて片付けをするという人も多いかもしれません。
また「寝る前にキッチンを片付ける」「リモートワークが終わったら、デスクの上を片付ける」など、毎日できる習慣もあります。
例えば帰宅後のルーチンとして「かばんはカバンかけにかける」「腕時計やアクセサリーは引き出しにしまう」と決めてしまえば、テーブルやデスクの上は散らかりにくくなるでしょう。
6位 収納テクニックを知る
- 物が多い場合でも、収納を工夫すればあまり散らかることはないのかなぁと思います(20代 女性)
- 分かりやすい収納(40代 女性)
6位は「収納テクニックを知る」でした。
SNSやネット記事では、「便利な収納グッズを使う」「ラベリングする」などさまざまな収納テクニックが紹介されています。
最近では、インテリアとしてオシャレな収納グッズも多いです。
取り入れやすいテクニックから試してみてはいかがでしょうか。
7位 物を床に置かない
- 床に極力物を置かない(20代 男性)
- 床に物を置かない(40代 女性)
7位は「物を床に置かない」でした。
物の床置きには「掃除するときに邪魔」「目に入って嫌な気分になる」などのデメリットがあります。
床置きしてしまう理由は「収納が面倒」「収納スペースがいっぱいで入らない」などさまざま。
「ちょっと仮置き」のつもりでつい床置きしてしまうなら、動線上にフックや棚などの収納スペースをつくってみましょう。
収納スペースがパンパンで入らずに床置きするしかない場合は、収納スペース内に不要品がないかチェックしてみてください。
まとめ
「片付けたら気持ちがいい」「面倒くさがらず片付ければいい」とわかっていても、なかなか進まないのが家の片付け。
とくに物に愛着があったりもったいない精神が強かったりして、物を溜めこんでしまう人の場合には、片付けのハードルが高くなります。
物を溜めてしまう人の場合、「購入するときに必要性を吟味する」「使っていないものを思い切って処分する」といった方法で、家の中がスッキリすると考えられます。
また「1日5分」など、こまめに片づけを心がけるのも有効。
少しずつ部屋が片付いてくれば、「キレイな状態を維持したい」という気持ちも生まれるのではないでしょうか。
「週1回」「月1回」など、まとめて一気に片付けようとして挫折してしまう人は、「毎日ちょこちょこ方式」も試してみてください。
自分で片付けを進めるのが難しい場合は、プロに頼るのもひとつの方法です。