「ベッドと布団」使用している人が多いのはベッド
全国の男女500人に「ベッドと布団のどちらで寝ているか」を聞いたところ、ベッドで寝ている人が55.6%とやや多くなりました。
和室がない家も増えているので、ベッドのほうが置きやすい、部屋に馴染むという人も多いのではないでしょうか。
また年齢や家族構成(家族と一緒に寝ているなど)によっても、ベッド派か布団派かは変わってくるでしょう。
ベッドを使用している理由は「寝心地がいい」
- ベットのほうがふかふかだし、虫が床から這いあがってきにくいから(20代 男性)
- 布団だと腰が痛くなるから。昔からベッド生活で、産後一時的に布団で寝ていたら腰を痛めてしまった(30代 女性)
- 布団だと毎日の片付けが必要だし、布団を保管する収納スペースもないため(40代 女性)
ベッドを使用している理由で最も多かったのは「寝心地がいい(95人)」でした。
ベッドだと好みの硬さや弾力のマットレスを選びやすいため、寝心地がいいと感じる人が多いのでしょう。
また布団を上げ下げする手間がなく、腰かけた状態から立てるため、膝への負担が少ないという理由を挙げた人も。
ベッドには高さがあるため、ホコリや床にいる虫を気にする人からの支持も集めました。
布団を使用している理由は「スペースをとらない」
- 子どもと一緒に寝ているので、ベッドだと落ちてしまわないか心配。布団のほうが安心です(30代 女性)
- 畳んでしまえば場所をとらず、スペースが有効に使えるから。いろいろな場所に敷いて寝られるので、気分転換にもなると思う(40代 男性)
- 仮住まいでベットを購入するまでもないから。またベットのスプリングよりも布団のほうが安眠できるから(50代 女性)
布団を使用している理由とてし最も多かった回答は「スペースをとらない」でした。
布団は畳んで収納できるので、寝る時間以外は部屋を広く使いたい人にとっては嬉しいですね。
また高さがないため、お子さんを寝かせておく際に安心できるという人も目立ちました。
「布団に慣れていて、布団のほうが落ち着いて寝られる」という人も多くなりました。
自分に合っている布団なら心地よく眠れ、布団だから寝心地が悪いとは限らないとわかります。
「ベッドと布団」満足度が高いのはベッド
ベッドを使用している人と布団を使用している人の満足度を比較すると、「ベッドを使用している人」のほうが満足度が高いとわかりました。
ベッドでは「とても不満」と答えた人がいないのも特徴です。
満足度が高い点も、ベッド派の人が多い理由のひとつかもしれません。
実際に「子どもと一緒に寝ているから布団を使っているけれど、ひとりで寝られるようになったらベッドに戻す」「家を買ったらベッドにする」という人もいました。
ベッドを使ったことがあり、何らかの理由で今は布団を使っているけれど、将来的には快適なベッドに戻したいという人も多いとわかります。
ベッドのメリットは「寝心地がいい」
ベッドを使用している278人に「ベッドのメリット」を聞いたところ、1位は「寝心地がいい(102人)」でした。
ベッド派の人がベッドを選んだ理由と同じですね。
2位「上げ下げの手間がない(64人)」も、多くの人が挙げています。
寝心地を始めとした身体的な負担の少なさがベッドのメリットと言えそうです。
1位 寝心地がいい
- 腰や肩など、睡眠中の身体への負担を軽減してくれるところ。以前は薄い布団で寝ていて、毎朝身体が痛かったので(30代 女性)
- マットレスの硬さがちょうどよく、体圧を分散してくれるので快眠できます(40代 男性)
- マットレスがよいものなので、身体が楽(50代 女性)
1位は「寝心地がいい」でした。
マットレスは体圧を分散させる効果が高いため、疲れが取れやすいとわれています。
また「腰痛になりにくい気がする」という人も目立ちました。
マットレスは種類が豊富なので、好みに合うものを探しやすいのもベッドのメリットです。
2位 上げ下げの手間がない
- 片付けなくていい(20代 男性)
- 起きたときに畳まなくていい(30代 女性)
- ベッドなので布団の上げ下げがなく、楽です(40代 女性)
2位は「上げ下げの手間がない」です。
上げ下ろしの手間がないのも、ベッドのメリット。
掛布団やシーツを整えておくだけで使用できます。
「布団の上げ下ろしが運動になっていい」「習慣になったら苦ではない」という人もいますが、体調が悪いときや身体を痛めているときは辛いものです。
「片付けなくても、何となくおしゃれに見える」「整って見える」という意見もありました。
3位 寝たいときにすぐ寝られる
- 寝たいときにすぐに飛び込める(30代 男性)
- いつても寝転べる(40代 男性)
- 気軽に休憩できる(60代以上 女性)
「寝たいときにすぐ寝られる」が3位でした。
上げ下ろしがないことで、寝たいときにすぐ寝られるというメリットも生まれます。
仕事や学校から帰ってきてクタクタなとき、すぐに寝ころべると楽ですね。
疲れているとき、布団だと敷くのが面倒と感じる人も多いでしょう。
4位 洗濯・干すのが楽
- カバーを洗うだけでキレイを保てる(20代 女性)
- 敷布団を干す手間がないから楽(40代 女性)
- 掛布団は干すのが簡単で、すぐふかふかになります(60代以上 男性)
4位は「洗濯・干すのが楽」でした。
マットレスを干すのは大変と言われますが、実際にはベッドのほうが楽と感じている人も多いとわかりました。
ベッドの日常的なケアは、基本的に「掛布団」「シーツ」「枕」などの扱いやすいアイテムのみとなります。
マットレスのケアは2週間~1ヶ月に1回程度、乾燥している部屋に立てて底面を換気すればOKです。
5位 起き上がりやすい
- 立ち上がりやすい(20代 男性)
- 高さがあるので、起き上がるのが楽(30代 女性)
- 寝起きが簡単で、足腰にかかる負担が少ない(50代 女性)
5位は「起き上がりやすい」でした。
ベッドは高さがあるので、ベッドに腰かけて足を下ろした状態から立ち上がることになります。
足腰に痛みがあったり妊娠していたりして、屈むのが辛い人にとっては、大きなメリットです。
立ち上がりやすい高さは40cm前後とされていますが、身長や体調によっても異なりますので、店舗で実際に試してみましょう。
ベッドのデメリットは「洗濯・干すのが大変」
ベッドのデメリットの圧倒的1位は「洗濯・干すのが大変(130人)」でした。
ベッドでは大きなマットレスを使うことが多いため、手入れが大変だと感じている人が多いのは納得できます。
2位「スペースをとる(43人)」、3位「動かすのが大変(32人)」が続きます。
「手入れが手間」「スペースをとる」「動かすのが大変」など、ベッドの大きさに由来するデメリットが多くランクインしています。
1位 洗濯・干すのが大変
- マットを干したりする手入れが面倒(30代 女性)
- マットレスを干せないこと。ベッドフレームからずらして換気するのがちょっと大変で、不満です(50代 女性)
- 簡単には干せない(60代以上 男性)
1位は「洗濯・干すのが大変」でした。
マットレスは大きくて、ものによってはとても重いので、干すのは大変です。
頻繁にマットレスの天日干しや換気をしたい人にとっては、重労働になるでしょう。
ダブルやセミダブルなど大きなサイズだと、ますます大変ですね。
「干すのは大変なのでダニ除けスプレーや掃除機で対応しているものの、衛生面が心配」という声もありました。
2位 スペースをとる
- 大きいので幅をとり、他の家具のサイズを考えながら購入する必要がある(20代 女性)
- ベットに場所をとられます。寝るとき以外は邪魔です(40代 女性)
- 場所をとるため、部屋が狭くなってしまう(50代 男性)
2位は「スペースをとる」です。
折り畳み式のベッドもありますが、ベッドは基本的に置きっぱなしで使います。
そのため「ベッドを置くと部屋が狭くなる」という人も多くなりました。
ベッドの高さや大きさによっては、圧迫感を生み出してしまうこともあるでしょう。
他に置きたかった家具を置きにくくなる可能性もあるので、ベッドのサイズには注意が必要です。
3位 動かすのが大変
- 位置が固定になる(20代 男性)
- ひとりでは動かせないので、簡単にはレイアウトを変えられない(30代 女性)
- 引っ越しのとき、移動するのが大変(40代 女性)
「動かすのが大変」が3位でした。
商品にもよりますが、ベッドは大きくて重く、移動させるのが大変です。
そのため「気軽に模様替えができない」「引っ越しのときに困る」という人も多数。
分解しないと部屋から運び出せないような大きさだと、引っ越しや処分の際にはかなり手間がかかるでしょう。
引っ越しや転勤が多い人の場合は、ベッドの大きさや組み立て・分解のしやすさに注意したほうがよさそうです。
4位 ベッド下の掃除が大変
- ベッド下の掃除が頻繁にできない(40代 女性)
- ベッド下や隅などが掃除しにくい(50代 男性)
4位は「ベッド下の掃除が大変」でした。
ベッドの下には繊維くずなどのゴミが溜まりがちです。
しかしベッドのデザインによっては、ベッド下に掃除機が入りにくいこともあります。
脚の周りが掃除しにくく、ベッドを簡単に動かすこともできないので、イライラしてしまう人もいるでしょう。
5位 布団に比べて高価
- 価格が高くて、気軽に買い替えられない(30代 女性)
- しいて言えば、日本製に限定しているため安価とは言えないこと(50代 男性)
5位は「布団に比べて高価」でした。
ベッドを用意するには「ベッドフレーム」「マットレス」「掛布団や枕」を購入する必要があります。
布団セットを購入するより高くなることが多いため、デザインや寝心地が気に入らなくても買い替えにくい考える人も多いでしょう。
また処分する際にお金がかかることも考えられます。
布団のメリットは「部屋を広く使える」
続いて、布団を使用している222人に「布団のメリット」を聞きました。
その結果、1位は「部屋を広く使える(82人)」、2位は「洗濯しやすい・干しやすい(67人)」でした。
「寝心地がいい」も4位に入っていますが、どちらかというと快適性よりも「便利さ」に注目している人が多い印象です。
1位 部屋を広く使える
- 片付けられるので、寝る時間以外はスペースを確保できる(30代 女性)
- 畳んで押し入れに片付けてしまえば、部屋が広々と使えるところ(40代 男性)
1位は「部屋を広く使える」です。
布団は簡単に畳んで収納できるので、日中は部屋を広く使えます。
一人暮らしの部屋で、少しでもスペースを広く使いたい人には大きなメリットです。
布団を収納するための押し入れがなくても、部屋の隅に寄せておけば生活スペースは広くなります。
2位 洗濯しやすい・干しやすい
- 汗や子どものお漏らしなどで汚れたら、すぐ洗って乾かせる(30代 女性)
- 洗えるタイプの布団を使っているので、夏など汗をかきやすい時期は手軽に洗えて便利です(40代 女性)
- 手軽に干せる(50代 男性)
2位は「洗濯しやすい・干しやすい」でした。
ベッドの場合は「マットレスを干せない」と悩む人も多いですが、敷布団だと簡単に干せます。
丸洗いOKの敷布団や掛布団を使っている場合は、干すだけではなく洗濯もできるので、汗をかく季節にも気持ちよく寝られるでしょう。
日本は湿度の高い国ですから、布団は日本の気候に合っている寝具と考えられます。
3位 動かしやすい・運びやすい
- 2階から1階に移動するなど、気分によって寝る場所を変えられる(20代 女性)
- 片付けや模様替えの際、移動するのが楽(30代 男性)
- 軽い敷布団を敷いているので、持ち運びが容易(50代 女性)
3位は「動かしやすい・運びやすい」でした。
布団はベッドやマットレスに比べて軽いので、移動させやすいのもメリット。
移動させやすいと、模様替えや寝る場所の変更が簡単にできます。
引っ越しや処分のときも運びやすいですし、床の掃除もしやすくなります。
4位 寝心地がいい
- 厚みがあり低反発なので、腰が痛くならない(20代 女性)
- ベッドよりも腰に負担がかからないような気がします(40代 男性)
4位は「寝心地がいい」でした。
自分に合った布団を使っており、気持ちよく寝られている人も多いようです。
耐圧分散できる敷布団なども販売されていますね。
「布団希望だけど寝心地も妥協したくない」「布団は腰が痛くなりそう」という人は、敷布団にこだわってみてはいかがでしょうか。
5位 布団から落ちても安心
- 布団であれば、寝相が悪くても落下しない(30代 女性)
- 布団から落ちてもケガしない(40代 女性)
「布団から落ちても安心」が5位でした。
ベッドだとお子さんの落下を心配する人も多いですが、布団なら高さがないので安心です。
そのため、子どもと添い寝するために布団を使用している親御さんも多くなっています。
布団のデメリットは「上げ下ろしが面倒」
布団のデメリットを聞いたところ、1位は「上げ下ろしが面倒(74人)」でした。
2位「寝心地が悪い(48人)」、3位「洗濯・干すのが大変(31人)」が続きます。
日常的な手間を上げた人が多くなっています。
手間を惜しむとカビの発生などを招きます。
1位 上げ下ろしが面倒
- 布団を毎日畳むのがめんどくさい(10代 女性)
- 毎朝・毎晩の上げ下ろしは非常に手間です(30代 女性)
- 毎日折り畳んで押し入れにしまう必要がある(40代 男性)
1位は「上げ下ろしが面倒」でした。
布団を敷きっぱなしだと衛生面が心配ですし、部屋を広く使えなくなります。
そのため毎日布団を上げ下ろすることになりますが、やはり面倒だと感じている人も多くなりました。
体調が悪いや足腰が痛いときなどは、「正直敷きっぱなしにしておきたい」と感じることもあるでしょう。
2位 寝心地が悪い
- 硬いので、身体の調子が悪いと寝違える(20代 女性)
- 快眠できない(40代 男性)
- ホテルの高性能なベッドで寝る機会があると、ベットは疲労が取れていいなあと感じます。布団では、疲労が取れて感動することはないように思います(50代 女性)
2位は「寝心地が悪い」です。
とくに布団が古くなって、薄くなったり硬くなったりしてくると、寝にくいと感じる人も多いようです。
綿や羊毛の布団は、耐久性がやや低いとされています。
また布団は床に近いところで寝るので、冬は床からの冷気が気になって寝づらいこともあるでしょう。
3位 洗濯・干すのが大変
- 三つ折りで分厚いので、干すのが難しい(30代 女性)
- 布団を清潔に保つため、洗ったり干したりするのが大変(40代 男性)
- クリーニングが大変(50代 男性)
「洗濯・干すのが大変」が3位でした。
マットレスなどに比べると洗濯や天日干ししやすい布団ですが、「面倒だな」「大変だな」と感じている人もいます。
例えば硬めの敷布団だと、ベランダにかけたときにダランとしないので、干しにくいようです。
寝室は1階だが干すのは2階のベランダといった場合も、布団をかかえて階段を上り下りするのは大変ですよね。
また「丸洗いできない布団なので干すしかなく、清潔を保てているのか不安がある」というコメントもありました。
4位 カビが生えやすい
- 通気性が悪いとすぐカビが生える(30代 女性)
- 布団を敷きっぱなしだと、湿気で裏にカビが生える(40代 男性)
4位は「カビが生えやすい」でした。
布団を敷きっぱなしにしていると、湿気が逃げずにカビが生えてしまうこともあります。
どうしても毎日上げ下ろしできない場合は、すのこや寝具用除湿シートなどの利用も検討してみてください。
また「床の汚れが布団に移り、布団が汚れやすい」というコメントもありました。
5位 おしゃれじゃない
- 高級感がない。生活感がどうしても出る(20代 男性)
- 見た目におしゃれさがない。生活感が出る(30代 女性)
5位は「おしゃれじゃない」でした。
「和室に布団」という組み合わせに生活感を感じる人もいます。
布団が実家からもってきた昔ながらの和柄や花柄の場合は、なおさらでしょう。
洋風のインテリアが多いと、布団と合わないかもしれませんね。
布団をおしゃれにしたい人は、旅館やホテル、インフルエンサーのコーディネートなどを参考にしてみましょう。
まとめ
ベッドと布団では、ベッドを選んでいる人が多く、満足度も高い結果となりました。
ベッドには「上げ下ろしが不要」「寝心地がいい」「自分に合うマットレスを選びやすい」というメリットがあるからでしょう。
一方で布団にも「部屋を広く使える」「寝相が悪くても安心」というメリットがあります。
部屋の広さや家族構成によって、寝具を選んでみましょう。