一人暮らしでお金をかけたいもの1位は「食事」
一人暮らしをしている507人に「一人暮らしでお金をかけたいもの」を聞いたところ、ダントツは「食事(176人)」で、2位以下を大きく引き離しました。
2位「家具・インテリア(92人)」、3位「趣味・娯楽(75人)」、4位「家電(39人)」、5位「ファッション(38人)」と続きます。
上位には「健康に関すること」「生活の快適性に関すること」「生活の楽しみに関すること」がバランスよく入った印象です。
確かにどれも重視したい項目ですね。
1位 食事
- 食べることが大好き。おいしいものを食べると幸せホルモンが出て、仕事のモチベーションアップにつながり、ストレス解消になる(30代 女性)
- おいしいものを食べるのは自分へのご褒美でもあるので(40代 女性)
- 一人暮らしだと自分の好きなものを好きな味付けで料理できるので、食事にはこだわりたい(50代 男性)
1位は「食事」です。
食事は身体を維持するために必要なものであり、暮らしの楽しみでもあります。
そのため「しっかりお金をかけたい」「削りたくない」と考える人も多くなりました。
「定期的に外食に行って、おいしいものを食べるのが楽しみ」という方もいるでしょう。
2位 家具・インテリア
- 自分が長時間いる場所は、居心地の良い場所にしたいため(20代 男性)
- 自分だけの空間なので、自分好みの部屋にしたい(30代 女性)
- 頻繁に買い替えるものではないので、良いものを買いたい(40代 女性)
2位は「家具・インテリア」でした。
「一人暮らしの部屋は、思いっきり自分好みにしたい」と憧れている人も多いでしょう。
家具・インテリアは部屋の雰囲気や快適性に大きく影響します。
またお気に入りの家具に囲まれて生活していると、暮らしへの満足度も高まります。
リモートワークやオンライン授業などで部屋にいる時間が長い人はとくに、家具やインテリアにこだわりたいと思うのではないでしょうか。
3位 趣味・娯楽
- 趣味のプラモデル関連にお金をかけます。趣味が充実していると、毎日が楽しくなるからです(20代 男性)
- 今の自分にとって、最も興味があることは趣味。人生を豊かにしてくれると思えるので、お金をかけても惜しくない(30代 女性)
- 漫画や本だけは惜しみなくお金を使っている。読んでいると気持ちが高揚するから、我慢をしていない(40代 女性)
「趣味・娯楽」が3位でした。
「旅行」「推し活」「音楽」「ゲーム」「映画鑑賞」など、さまざまな趣味が寄せられました。
心豊かに生きるため、趣味や娯楽は重要な役割を果たします。
趣味が人脈構築やスキルアップにつながることもあります。
ただ行き過ぎると家計を圧迫するため、生活費とのバランスには注意が必要です。
4位 家電
- 便利なものが多く、時短につながるから(20代 男性)
- 長く大事に使用したいため。家電の種類にもよりますが、あまり買い替えずに使い続けたいです。自分の生活に合ったスペックの家電を購入するようにしています(30代 女性)
- 家事の中で掃除が一番嫌いなので、簡単で楽しくなるような掃除機が欲しい(40代 男性)
4位は「家電」でした。
一人暮らしではすべての家事を自分でやることになるので、家電の助けが重要です。
生活にフィットした家電なら、家事がラクで時短になりますよ。
「家電を買い足すごとに生活が快適になり、家電の重要性を実感した」という体験談もありました。
5位 ファッション
- 日々の生活に彩りを与えてくれるものだから。素敵な服やアクセサリーを買うために働いています(20代 女性)
- 一人だからって適当な格好をしていると、「だらしない」と思われそうだから(30代 女性)
- 若見せしたいのと、個性を発揮できるから(40代 男性)
5位は「ファッション」でした。
ファッションによって自分の気分は変わりますし、他人からどう見られるかも変わります。
もともとファッションが好きだったりファッションを重要視している方は、一人暮らしで生活費がかさむようになっても、「ファッション関連の支出は削りたくない」と考えるのですね。
在宅勤務でも服装に気を使い、服装でオンオフを切り替えている人もいます。
6位 美容・コスメ
- 実家では「無駄遣い」と制限されていたから(30代 女性)
- 脱毛。毎日の髭剃りが面倒で、青髭やムダ毛がイヤだから(30代 男性)
- 仕事も在宅でしているのであまり人と会う機会がなく、放っておくとどんどん老け込んでしまうので。またエステの時間が癒しだから(40代 女性)
6位は「美容・コスメ」でした。
一人暮らしかどうかに関係なく、コスメやエステにお金をかける人も多いでしょう。
ただアンケートの結果「一人暮らしだからこそ美容にお金をかける」という人もいることがわかりました。
寂しくなって気分が落ち込むこともある一人暮らしですが、美容に気を使うことで「気持ちのハリ」を手に入れている人もいるようです。
7位 健康・運動
- 一人暮らしだと食がおろそかになりがちで、栄養を十分とれずに体調を崩すことが多いので、健康維持のためにサプリなどをよく摂取しています(30代 女性)
- 生活するうえで、健康がとても重要だからです(50代 女性)
- いつまでも健康でいて、他の人の世話にならないようにしたいので(60代以上 男性)
7位は「健康・運動」でした。
一人暮らしで体調を崩すと心細いうえ、しんどいのに家事や通院を一人で行わなくてはならず大変です。
健康食品やジムにお金をかけることで、体調不良予防や医療費削減につながります。
「風邪をひきやすい」「健康診断でひっかかった」などの事情で、健康に気を使い始めた人もいました。
とくに年齢が上がってくると、「健康でいること」がとても重要になります。
8位 寝具・睡眠関連
- 睡眠の質が上がると体も疲れにくくなり、仕事や遊びのパフォーマンスも上がるとわかったため(20代 女性)
- 一人暮らしのメリットである「一人の時間」を、より良いものにできると考えるから(30代 男性)
- 家の中で一番時間を費やすのが睡眠だから。「疲れがとれる」など、お金をかけた分のリターンも得られやすい(40代 女性)
8位は「寝具・睡眠関連」でした。
一人暮らしだと遅くまで起きていても文句を言われないので、つい生活リズムが崩れて睡眠不足に陥る人も多いですね。
しかし睡眠時間や質は「健康」「仕事・勉強に対する意欲」に直結します。
快適な眠りのために環境を整えるのはとても大事なので、心地よい寝具やパジャマにお金をかける人も多くなりました。
9位 交際費
- 一人暮らしに寂しさはつきものなので、友人と会う際はお金のことはあまり気にしないで、思い切り楽しみたい(10代 女性)
- 一人のときは節約し、友達と遊ぶときはお金を気にせず遊ぶようにしている(20代 女性)
9位は「交際費」でした。
一人暮らしでは、家族や地元の友人と離れることが多く、寂しさを感じる人も多いです。
そのため人と会うときの交際費は削らないようにしている人も。
交際費が大きすぎると家計の負担になるので、「メリハリをつけて使う」「上限額を決める」などの工夫をするのがおすすめです。
10位 PC・通信関連
- 家にいるときには、ほとんどインターネットで何かをしているから(30代 男性)
- 情報が手に入る入らないで、生活の質が変わる。生きていくうえで必要なものだと思うので、ネット環境は快適なものにしたい(40代 男性)
10位は「PC・通信関連」でした。
「在宅ワークでもプライベートでも、パソコン・スマホやネット環境は必須」という方は、パソコンなどの情報端末や通信費にお金をかけています。
例えば最大速度10Gbpsの光回線は、一般的な1Gbpsの光回線よりも月額料金が高め。
しかし「高画質かつラグなしでゲームを楽しみたい」「ライブ配信をする」などの事情があるなら、お金をかけてでも導入したいと思うでしょう。
一人暮らしでお金をかけたくないもの1位は「食事」
「一人暮らしでお金をかけたくないもの」1位は、「お金をかけたいこと」でも1位だった「食事」でした。
2位「ファッション(85人)」、3位「美容・コスメ(57人)」、5位「趣味・娯楽(41人)」なども、「お金をかけたいことランキング」でも上位にランクインしていました。
「支出の優先順位は人によってさまざまだ」とよくわかります。
1位 食事
- 食費を節約するのが一番手っ取り早いし、安くても栄養価の高い食材はあるので(20代 男性)
- 食にあまりこだわりがなく、最低限の栄養さえとれれば何でもいいと思っています。外食も好きではありません(40代 男性)
- 一人で食べてもつまらないから(50代 女性)
1位は「食事」です。
回答は大きく分けて「食事に興味やこだわりがない」「一人の食事にはお金をかけたくない」「食費が一番節約しやすいから」の3パターン。
食事にお金をかけたくないからといって、必ずしも食事に興味がないわけではありません。
「一人のときは節約して、外食したり友達を食べたりするときはお金を使ってやりくりしたい」と考えている人も多いようです。
またコメントにもあったように、栄養を考えつつ食費を抑えることも可能です。
2位 ファッション
- あまり人と会うこともないし、自分だけの空間で生活しているならおしゃれなどは必要ない(20代 男性)
- 必要な枚数があれば着回せるので増やす必要がない。クローゼットスペースが限られるので、出して置ける服も限られる(30代 男性)
- インドア派なので、家で過ごすときは安くて楽な服で十分(60代以上 女性)
2位は「ファッション」でした。
一人暮らしで人にあまり合わない場合、服飾費の必要性を感じない人も多いと考えられます。
ワンルームなどの一人暮らし用賃貸物件だと収納が少なく、服が多いと収まりきらないこともあるでしょう。
また引っ越しを考えている場合、服が多すぎると荷造りが大変になったり、処分に困ったりします。
3位 美容・コスメ
- シンプルなスキンケアで十分だから(20代 男性)
- なるべくお金をかけずにキレイでいたいからです。美容室は安いところに行き、化粧品も最低限の種類だけをプチプラで購入しています(30代 女性)
- 使いすぎると家計を圧迫するからです(40代 女性)
「美容・コスメ」が3位でした。
美容・コスメはこだわり始めるとかなり高額になるジャンルです。
一人暮らしの家計をやりくりする中で、美容・コスメを削ろうと考える人も多いのでしょう。
「美容室に行く回数を減らす」「100円ショップなどのプチプラコスメを愛用する」などの具体例が寄せられています。
4位 水道光熱費
- 夏や冬はかなり光熱費が高くなり、買いたいものが買いづらいから(20代 男性)
- エアコンを切り忘れて誰もいない部屋で光熱費が発生するのは悔しい。しっかり確認して節約したい(30代 女性)
- 料金が高いし、一人なのでなるべく節約したい(60代以上 女性)
4位は「水道光熱費」でした。
生活するうえで必ずかかってくる水道光熱費ですが、「できるだけ減らしたい」と考える人も多くなっています。
一人ならクールシェアやウォームシェアできるスポットに外出して、家の電気代を節約するのも比較的簡単そうです。
また「一人暮らしに適した料金プラン」に乗り換えることでも、電気代を節約できます。
5位 趣味・娯楽
- すぐに飽きてしまうから(10代 女性)
- 無料で楽しめるエンタメも多いので、わざわざお金をかけるのは最小限にしたい(30代 男性)
- 生活に「必要なもの」と「欲しいもの」は違います。エンタメは絶対必要ではないので(40代 男性)
5位は「趣味・娯楽」でした。
あまりエンタメや旅行に興味がない人の場合、「娯楽費は削ってもいいかな」と考えるようです。
趣味があると趣味の道具やグッズが増えてしまうため、「一人暮らしの部屋でものを増やしたくない」と感じる人もいるでしょう。
夢中になれる趣味や推しを見つけたら、意識が変わるかもしれませんね。
6位 家具・インテリア
- 誰に見せるでもないので。コスパ良く、便利なものだけあれば良いと思う(20代 女性)
- 安くて長持ちするものはたくさんあるから。安いもので十分(40代 女性)
- 仕事でほとんど家におらず、家に帰ってもお風呂に入って寝るだけの日が多いためです(50代 男性)
6位は「家具・インテリア」でした。
家具やインテリアは快適な室内環境のために重要です。
ただそもそもあまり家にいない人や家にお客さんを呼ばない人なら、「家具にこだわる必要はない」と考えることも多いでしょう。
シンプルな暮らしを実践していて、意識的に家具をできるだけ置かないようにしている人もいました。
また引っ越しの可能性がある場合は、大きな家具が多いと大変です。
7位 交際費
- 望んで一人暮らししている場合、交際費は金銭を払ってストレスを貯めることにつながると思う(30代 男性)
- あまり人に会いたくない。独身貴族だと思われていて、友達や家族に会うと手土産や飲食費は私が負担しがちになるので(30代 女性)
- 一人で過ごす時間の方が好きなので(40代 女性)
7位は「交際費」でした。
人と過ごすのが好きではなかったり、食事会や交流会に意義を見出せなかったりして、交際費を削りたいと考えている人も多くなりました。
食事会などだと1回の金額が大きくなることも多く、一人暮らしのやりくりを考えると「できるだけ断りたいな」と考えてしまうこともあるでしょう。
8位 日用品・消耗品
- ハンドソープや洗剤の消費スペースがかなり早いので、お金をかけてしまうと予算オーバーになってしまうからです(20代 女性)
- 食費やエンタメの支出があまり削れないので、洗剤などは少しでも安いスーパーやドラッグストアで買います(40代 女性)
- どうせ自分が使うだけだし、使用できればなんでもいい。安いもので十分(50代 男性)
8位は「日用品・消耗品」でした。
同居人がいればそれぞれにトイレットペーパーや洗剤へのこだわりがあったり、「家族のために品質の良いものを買おう」と思ったりもすることもあります。
一方で、「自分だけが使うなら、銘柄はなんでもいい」と考える人も多いです。
また肌に触れるものは「合う合わない」があるので、必ずしも高い商品が自分に合うとは限りません。
安くて気持ちよく使えるものが見つかればラッキーですね。
9位 通信費
- インターネットや携帯などの通信費は毎月かかるものなので、できるだけ安いところで契約して出費を抑えたい(30代 女性)
- 毎月定額で支払う料金が家計にとって一番負担になるので(50代 男性)
9位は「通信費」でした。
毎月定額でかかってくる「固定費」のひとつが通信費。
一人暮らしの家計の中で、負担になりがちな支出です。
そのため格安SIMに乗り換えるなどして、負担を減らしている人もいました。
10位 家賃
- ずっと払い続けなければいけなくて、値下がりすることもないので。一番減らしたいです(20代 女性)
- 家で過ごす時間が少ないので(30代 男性)
10位は「家賃」でした。
家賃も固定費のひとつ。
高い家賃でも設備や立地に納得して住んでいる人がいる一方、立地や部屋にこだわりがなく「とにかく家賃を抑えたい」と考える人もいます。
東京など都市部では家賃負担が大きくなるため、「家賃が高すぎる」という意見も見られました。
まとめ
一人暮らしをしている人たちにアンケートをとってみたところ、「お金をかけたいもの」と「かけたくないもの」に重複してランクインした項目が多くなりました。
一方「お金をかけたいもの」でのみ上位にランクインしたのは、「家電」「寝具・睡眠関連」など。
一人暮らしの面倒な家事をラクにしてくれる家電や、健康や仕事・勉強のパフォーマンス向上に影響する睡眠については、お金をかけるのがおすすめです。
ただし価値観はさまざまなので、人の意見に惑わされず、まずは「自分は何を大切にしたいのか」「健康的で快適な一人暮らしには何が必要なのか」を整理してみましょう。