【首都圏版】住みたい路線ランキング|男女495人アンケート調査

首都圏で住みたい路線 アンケート調査

「どの路線の沿線に住むか」は、通勤・通学など生活全体に大きく関わります。

今回は全国の男女495人にアンケートを実施。

「首都圏の住みたい路線」と「住みたい路線の条件」について聞きました。

【調査概要】

  • 調査対象:全国の男女
  • 調査期間:2023年8月25日~30日
  • 調査機関:自社調査
  • 調査方法:インターネットによる任意回答
  • 有効回答数:495人(女性276人/男性219人)
  • 回答者の年代:10代 0.8%/20代 17.0%/30代 36.2%/40代 28.9%/50代 12.7%/60代以上 4.4%

首都圏で住みたい路線1位は「JR山手線」

首都圏で住みたい路線

全国の男女495人に「首都圏で住みたい路線」と聞いたところ、ダントツは「JR山手線(108人)」でした。

以降、2位「JR中央線(67人)」、3位「東急東横線(52人)」、4位「小田急小田原線(26人)」と続きます。

「東京」「新宿」「池袋」「渋谷」といった、都心のターミナル駅を通る路線が上位に入っています。

ではそれぞれの路線を選ぶ理由について、具体的な回答をもとに紹介します。

1位 JR山手線

  • 「新宿」「渋谷」「池袋」など主要な駅が揃っているからです(23歳 女性)
  • 山手線が近かったら、どこに行くのにも便利だから(39歳 女性)
  • とにかく都心だから。あらゆる面で利便性が良さそう(48歳 男性)

1位は「JR山手線」でした。

都内の中心部を一周する山手線は、主要なターミナル駅をいくつも抱えており、他路線との乗り換えが便利。

また沿線には繁華街やビジネス街・官公庁が多いため、遊びにも通勤にも便利な路線です。

「どこに行くのにも便利」「実際住んでいて便利だった」などのコメントが寄せられました。

2位 JR中央線

  • 新宿・東京駅に直接行ける。かつ山手線や他路線のように混沌としていない(32歳 女性)
  • 「中野」「高円寺」「荻窪」「吉祥寺」など、沿線に魅力的な街がたくさんあるから(40歳 女性)
  • 以前住んでいて、コスパと交通の便が良く不自由しなかったので(51歳 男性)

2位は「JR中央線」です。

八王子などの東京23区外から、乗り換えなしで新宿や東京まで出られる利便性を評価した人が多くなりました。

総武線との直通運転もあるので、千葉方面に出やすいのもメリットです。

また「吉祥寺」「阿佐ヶ谷」「高円寺」など、沿線にある個性的な街に魅力を感じているというコメントも目立ちました。

3位 東急東横線

  • 横浜にも東京にも簡単に出られて安い。特急・急行の本数が多い(22歳 男性)
  • 沿線エリアの治安が良いから(34歳 女性)
  • いろんな路線と繋がっていて便利。ぎゅうぎゅうの満員電車にはならないから(46歳 女性)

3位は「東急東横線」でした。

東急東横線は渋谷から横浜までを結ぶ路線で、都心へのアクセスが良好。

渋谷から東京メトロ副都心線への直通運転があるため、新宿や池袋にも出やすくなっています。

運行本数が多く待ち時間が少ないため、ストレスも感じにくいでしょう。

また沿線には「代官山」「自由が丘」「田園調布」「武蔵小杉」など人気のある街が揃っているため、「魅力的な街が多い」と答えた人も多くなっています。

「元住吉」や「日吉」などには商店街もあり、下町風情や雑多な雰囲気が好きな人にもおすすめです。

4位 小田急小田原線

  • 比較的静かな雰囲気だから(24歳 女性)
  • ロマンスカーがあり、比較的安い金額で神奈川西部から都心まで指定席に座って移動できる(37歳 男性)
  • 新宿から出ているし、下北沢などへ買い物に行くのも便利(48歳 男性)

4位は「小田急小田原線」でした。

小田急小田原線は、新宿から小田原までを結ぶ路線です。

沿線の雰囲気としては「昔ながらの商店街などがあり、落ち着く」「少し田舎の雰囲気もあってよい」などのコメントが寄せられました。

沿線には大学・学生街や住宅街が多く、比較的家賃を抑えやすい路線でもあります。

「通勤ラッシュがひどい」と言われていましたが、2018年(2017年度)の複々線化によりラッシュ時の運行本数が増え、やや改善されたようです。

5位 JR総武線

  • 山手線はどこでも行けるが、人が多すぎる。総武線なら少し乗り換えたりするだけでどこでも行けるし、山手線よりは混雑していない(26歳 女性)
  • 都心から少し離れると、家を借りやすい(40歳 女性)
  • 東京まで快速1本で行くため、とても便利(54歳 男性)

「JR総武線」が5位でした。

総武線は千葉駅から御茶ノ水駅を結ぶ路線ですが、中央線にも乗り入れており「総武・中央線」とまとめることもあります。

総武線は「都心に出やすい」「乗り換えが便利」「運行本数が多い」など、利便性に優れた路線です。

また千葉県が沿線に含まれるため、東京の都心部より低予算で住める街が多いのも魅力。

ただし、比較的遅延が多いのがデメリットです。

6位 JR京浜東北線

  • 東京駅へのアクセスがよく、物価が安い方なので(26歳 女性)
  • 都心へ出やすく電車の本数が多く、低予算な家賃で住める駅も多いから(30歳 男性)
  • 「秋葉原」「川崎」「横浜」に乗り換えなしで行けるのが魅力的です(36歳 女性)

6位は「JR京浜東北線」でした。

京浜東北線は大宮から東京を経由して横浜までを結ぶ路線で、横浜から大船間を結ぶ根岸線と一体化しています。

沿線に「品川」「浜松町」などのオフィス街があるので、通勤にも便利。

埼玉から神奈川までを結ぶ長い路線なので、北と南は都心から離れた住宅街となり、家賃相場が安い街も多いです。

ただし人気路線のためラッシュ時は混雑し、遅延も比較的多いです。

同率6位 東京メトロ丸ノ内線

  • 新宿に出やすく、東京駅にも1本で行けるため(27歳 男性)
  • 治安がよく、住みやすいと聞くから(43歳 女性)

同率6位は「東京メトロ丸ノ内線」でした。

丸ノ内線は池袋から荻窪・方南町までを結ぶ路線。

「新宿」「銀座」「東京」などの主要駅を通るため、通勤やお出かけに便利。

また「東高円寺」「新高円寺」「南阿佐ヶ谷」など、都心に近いながらも家賃が比較的安いエリアもあります。

ちなみに東京メトロでは日比谷線が10位、東西線が13位に入っています。

首都圏で住みたい路線の条件は「電車の本数が多い」

首都圏で住みたい路線の条件

男女495人聞いた「首都圏で住みたい路線の条件」1位は「電車の本数が多い(194人)」。

回答者全体の4割を超え、圧倒的多数でした。

以降は、2位「都心に出やすい(77人)」、3位「ターミナル駅を通る(58人)」、4位「特急・快速がある(42人)」の結果に。

「快適さ」「好きな街への行きやすさや楽しさ」よりも、「便利さ」を重視している人が多いとわかります。

1位 電車の本数が多い

  • 5分に1本は電車があること(23歳 男性)
  • 電車の本数が多くて、待ち時間が少ないこと(39歳 女性)
  • 時間に縛られずに移動したいので、電車の本数が多いこと(45歳 男性)

1位は「電車の本数が多い」でした。

電車の本数が多いと待ち時間が少なくなって便利ですし、電車を1本逃しても慌てなくてすむでしょう。

電車の本数も多ければ、混雑が分散することも期待できます。

首都圏でラッシュ時の運行本数が多い路線は「東武伊勢崎線」「小田急小田原線」「東京メトロ丸ノ内線・銀座線」「中央線快速」などです。

2位 都心に出やすい

  • 都心へのアクセスがよく、乗り換えなくても行けること(24歳 女性)
  • オンオフに関わらず、よく行く都内の場所へのアクセスが良いこと(35歳 女性)
  • 都内へ出るのに乗り換えが最低限であること(41歳 男性)

2位は「都心に出やすい」です。

都心に出やすいと、通勤・通学や休日の外出に便利だからでしょう。

「できれば直通がいいけれど、せめて乗り換え1回くらいで都心に出られたら嬉しい」と考えている人もいました。

3位 ターミナル駅を通る

  • ターミナル駅がある(28歳 女性)
  • 中距離列車が停車するターミナル駅へ乗り換えなしで行けること(30歳 男性)
  • 主要なターミナル駅に、速やかに移動可能な路線(65歳 男性)

3位は「ターミナル駅を通る」でした。

首都圏では「東京」「新宿」「渋谷」「品川」「上野」「池袋」「横浜」などが代表的なターミナル駅とされます。

ターミナル駅を通る路線だと、とにかく乗り換えに便利。

またターミナル駅周辺には「商業施設」「文化施設」「ビジネス街」が集まるため、「ターミナル駅が職場や遊び場の最寄り駅」というケースも多いと考えられます。

4位 特急・快速がある

  • 特急停車駅があること(29歳 女性)
  • 特急や急行・快速がある路線(55歳 男性)

4位は「特急・快速がある」でした。

快速があると、遠距離の移動が早くなって便利です。

「郊外に住んで、都心まで直通の路線で通勤したい」という場合には、「特急」「急行」「快速」の有無が快適性に大きく関わってきます。

500円程度の追加料金を払えば、急行や快速で確実に座れる「有料座席サービス」を導入している路線も多いです。

5位 沿線に商業施設が多い

  • 魅力的な商業施設がある(35歳 女性)
  • 路線の中に大きな都市があり、買い物に便利なこと(45歳 女性)

「沿線に商業施設が多い」が5位でした。

沿線に商業施設が多ければ、通勤・通学のついでに買い物に立ち寄れます。

駅ビルやエキナカが充実していれば、駅周辺だけで用事を済ませられるので、より便利ですね。

6位 乗り換えしやすい

  • いろんな路線への乗り換えが簡単(34歳 男性)
  • 他路線との乗り入れがある。乗り換えできる場所が多い(46歳 女性)
  • 他路線との接続が良く、どこへ行くのにもアクセスが便利(58歳 女性)

6位は「乗り換えしやすい」でした。

他路線と乗り換えできる駅が路線内にたくさんあれば、多方面に移動しやすくなります。

また最近では他路線と相互乗り入れして、乗り換えの手間をなくしてしまうケースも多いですね。

ただ相互乗り入れは「混む」「遅延が多くなる」などの影響もあり、必ずしも歓迎する人ばかりではありません。

7位 通勤に便利

  • 職場まで乗り換えなしで行ける(34歳 女性)
  • 勤務先に移動しやすい(52歳 男性)

7位は「通勤に便利」でした。

電車を使う主な目的が通勤の場合、職場への通勤時間・通いやすさを考慮して住む駅や路線を選ぶ方も多いですよね。

「魅力的な街を通る」「車窓からの景色がキレイ」といった路線でも、毎日の通勤で使いにくいとストレスがたまると考えられます。

仕事で早出や残業がある場合は、始発や終電の時間も考慮しておきたいところです。

8位 ラッシュがひどすぎない

  • 人混みに揉まれることが少ない(24歳 女性)
  • 通勤時間に座れる。乗車率が低い(43歳 男性)

8位は「ラッシュがひどすぎない」でした。

人気の路線や便利な路線は人が多く、通勤ラッシュがひどくなりがちです。

通勤ラッシュがひどいと、職場に到着した時点ですでにクタクタになってしまいます。

そのため「乗り換えなどが多少不便でもいいから、あまり混雑しない路線がいい」と希望している人もいました。

まとめ

首都圏で人気なのは、東京や新宿などの主要ターミナル駅を通る利便性の高い路線です。

例えば「山手線」「中央線」などですね。

沿線にある街のイメージで特定路線に憧れを抱く人もいますが、「自分が行きたい駅・エリアに行きやすいか」はしっかりチェックしておいた方がよいでしょう。

また「首都圏の路線は電車の本数が多い」というイメージですが、当然路線によって運行本数には差があります。

郊外だと日中の本数がぐっと減ることもあるので、事前に調べておきましょう。

また人気のある路線ほど混雑するので、「通勤ラッシュに耐えられそうか」をチェックしておくこともおすすめします。

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