一人暮らしは気楽で自由ですが、助けてくれたり守ってくれたりする同居人はいません。
そのため「犯罪に巻き込まれそうでちょっと怖い」と感じる場面もあるかもしれませんね。
今回は一人暮らしをしている男女500人に「一人暮らしで防犯面が怖いと感じる瞬間」についてのアンケートを実施。
また実際に行っている防犯対策や、防犯対策で最も重要だと思うことについても聞きました。
- 調査対象:一人暮らしの人
- 調査期間:2026年2月3日~9日
- 調査機関:自社調査
- 調査方法:インターネットによる任意回答
- 有効回答数:500人(女性313人/男性187人)
- 回答者の年代:10代 2.2%/20代 35.0%/30代 31.6%/40代 17.6%/50代 9.6%/60代以上 4.0%
一人暮らしで防犯対策をしている人は67.2%

一人暮らしをしている男女500人に「防犯対策をしているか」を聞いたところ、「しっかりしている(14.2%)」「最低限している(53.0%)」が合わせて、67.2%でした。
全体の7割近い人が、一人暮らしにおいて防犯対策を意識しているのですね。
ただ「しっかりしている」という人は15%以下で、万全に整えるまではいかない人も多くなっています。
さらに回答を詳しく見ると、やっている行動は同じでも、「自分の防犯行動が十分なのか不十分なのか」の捉え方は変わることもわかりました。
例えば戸締りについては、「戸締りくらいで、あまりしていない・全くしていない」と答えた人と、「戸締りだけはやっているから、最低限している」と答えた人がいます。
他にも「備え付けのモニター付きインターホンを使うくらいで、あまりしていない」「モニター付きインターホンがあるから、しっかり対策できている」といった意識の差がありました。
「周辺の不審者情報や治安悪化の情報を聞くたび強い不安がある。モニター付きインターホンや電子錠をつけ、カーテンを閉め切っていても、あまり対策できていないと感じる」という声も。
意識の差は「住んでいるエリア」や「感じている不安の強さ」などによって生じていると考えられます。
一人暮らしの防犯対策1位は「モニター付きインターホンを使う」

「一人暮らしで、現在実際に行っている防犯対策」の1位は「モニター付きインターホンを使う(42.6%)」で、全体の4割を超える人から票を集めました。
2位「戸締りをする(20.6%)」、3位「二重ロックにする(19.4%)」、4位「オートロック物件に住む(16.0%)」が続きます。
- オートロックが付いていない物件のため、モニター付きインターホンを取り入れました。荷物等も対面ではなく置き配にして、知らない人とは直接会わないようにしています(20代 女性)
- 在宅時は備え付けのドアロックを2つ必ずつけるようにしています。また、呼び鈴が鳴ったときはモニター付きインターホンで必ず確認しています(10代 女性)
- オートロックの付いている物件で、2階以上の部屋に住んでいる(20代 男性)
- 外に洗濯物を干さず、室内で干して除湿機をかけています。あと帰宅時に「ただいま」と言いながら入り、すぐに施錠することを心がけています(10代 女性)
- 一階に住んでいるので、ほとんどカーテンは開けません。部屋の中や洗濯物などが見えないようにしています(40代 女性)
「もともと物件に備え付けられている設備を使った対策」や「日常生活における工夫で取り組める方法」が中心になっています。
一人暮らしだと賃貸物件に住んでいる人も多く、自分では大掛かりな対策ができないという制約もあるからだと考えられます。
モニター付きインターホン、二重ロック、オートロックなどは、新しい物件であれば備え付けられていることが多いです。
一方、戸締り、室内干し、カーテンで外からの視線を防ぐなどは、日常生活でできる工夫ですね。
またそれぞれの対策を目的や機能で大まかに分類すると、「知らない人との直接的な接触を減らす」「侵入を防ぐ」「犯罪者に狙われにくくする」「中を見えにくくする」などとなります。
目的の違う対策を組み合わせることで、「物理面」「心理面」などカバーできる範囲が広くなり、安心感も高まると期待できます。
一人暮らしで防犯面が怖いと感じる瞬間は「訪問者が来たとき」

「一人暮らしで防犯面が怖いと感じる瞬間」と聞いたところ、1位は「訪問者が来たとき(36.4%)」、僅差の2位は「帰宅・解錠の瞬間(31.8%)」でした。
3位「就寝中(12.6%)」、4位「外から音がしたとき(9.4%)」が続きます。
一人暮らしで防犯面の不安を感じやすいのは、「外部との接点が生まれる瞬間」や「人の気配を強く意識する場面」だとわかります。
一方で、就寝中や留守中など、実際には何も起きていなくても、想像によって不安が膨らむ場面も少なくありません。
一人暮らしだと頼れる人が近くにいないため、不安が大きくなりやすいと考えられます。
1位 訪問者が来たとき
- オートロックが付いてるのに、オートロックではなく部屋のインターホンがなるとき(20代 男性)
- モニター付きインターホンじゃないため、誰が来たかわからないので、玄関に出るのが怖い(30代 女性)
- 夜、予定外にインターホンが鳴ったとき(50代 女性)
1位は「訪問者が来たとき」でした。
一人暮らしで相談できる人も守ってくれる人もいない中、見知らぬ来訪者があると不安なものです。
とくに「夜や早朝など、非常識な時間」「予定にない来訪者」「モニターがない」などの場合には、不安が高まるという声も多くなりました。
オートロックやモニター付きインターホンがあれば、直接顔を合わせずに相手を確認できるので、不安は軽減されます。
ただオートロック付きの建物であっても、「エントランスをすり抜けた」「他の住人がドアを開けた」などの理由で、部屋前のインターホンが鳴ることもあります。
話すのはモニター越しでも、「今、部屋の前に知らない人がいる」という状況は、心理的に大きな負担です。
そのため上記のような設備があっても、完全に安心できるわけではないこともわかりました。
2位 帰宅・解錠の瞬間
- オートロックですが、怖いので家に入るときは後ろを確認し誰もいないタイミングで入っています。同じマンションの入居者の場合でも万が一のことがあるので、一緒に入らないようにタイミングを工夫しています(20代 女性)
- 夜に帰宅するとき、どこからか見られていないか不安になる。住所特定が怖い(30代 女性)
- 夜の帰宅時。オートロックを開錠したときに、不審者に入られる可能性があるので怖い(40代 男性)
2位は「帰宅・解錠の瞬間」でした。
具体的には「夜に帰宅して開錠する瞬間」などが挙げられました。
夜は周囲に誰がいるのかわかりにくい状況になるため、緊張しやすいのだと考えられます。
「背後に誰かがいて、鍵を開けた瞬間に押し入られてしまうのではないか」「オートロックでも、自分が開錠した瞬間にすり抜けされてしまうのではないか」といった不安があり、周囲を確認してから鍵を開けているという人も。
オートロックなどの設備は建物の中に入ってからの安心感にはつながりますが、開ける瞬間には不安を感じる人もいるとわかりました。
3位 就寝中
- 寝ているときに侵入されていた場合、気づきようがないと感じている(20代 男性)
- 夜間寝ているときです。就寝前にしっかり戸締りチェックをしますが、一人だと思うと不安に感じます(30代 女性)
- お風呂に入っているときと寝ているときは無防備なので、何かあったら怖いなと感じることはあります(40代 女性)
3位は「就寝中」でした。
眠っている間は自分で周囲の状況を確認できず、何か起きてもすぐには気づけません。
また気づけても対応が遅れてしまいます。
安心感を得ようと就寝前にしっかり戸締りの確認をしていても、「本当に大丈夫か」と不安になってしまう人もいました。
もしものときを想像してしまうことで、怖くなるのですね。
また「寝ているときに物音がしたら怖い」など、就寝していることと外部からの刺激が組み合わさって、不安を感じている例もありました。
4位 外から音がしたとき
- 今過ごしている物件は玄関あたりの壁が薄く、外の音が聞こえやすいです。そのため隣人が夜間に部屋を出入りする際のガチャガチャ音が、自分の部屋に突入しようとしているように感じて、不安になるときがあります(20代 女性)
- 夜間に外から聞きなれない物音がしたとき(30代 女性)
- 宅配の予定がないのに、玄関の前で物音がしたとき(30代 女性)
4位は「外から音がしたとき」です。
外から聞こえてくる物音や声が不安を引き起こしている例もありました。
とくに「怒鳴り声」「聞きなれない音」「深夜の物音」「ベランダやドアのほうから聞こえる音」などに恐怖を感じる人が多くなっています。
「聞きなれない音」などで音の正体がわからないと、想像も膨らんで怖くなります。
そのため音を出している人にとっては生活音であっても、自分に向けられた動きのように感じてしまうケースもありました。
静かだと音が聞こえやすくなることから、夜の物音はとくに怖いと感じる人も多くなっています。
5位 エレベーターでの同乗時
- 帰宅時、エレベーターで見慣れない男性と一緒になったとき。とくに夜(20代 女性)
- オートロックでも、エレベーターで知らない人と二人きりになる瞬間は少し怖く感じます(30代 女性)
- 夜に階段やエレベーターで見ず知らずの人に遭遇したときには緊張します。「何かされるかもしれない」と考えて、身構えています(60代以上 男性)
5位は「エレベーターでの同乗時」でした。
アパートやマンションの中に入ったあとも、エレベーターなどの共用部で知らない人と二人きりになることは、不安を引き起こします。
とくにエレベーターは密室になってしまうため、逃げにくい場所です。
さらに夜だと「不審者や犯罪者が活動する時間帯」という感覚が強まり、不安も大きくなると考えられます。
そのため「エレベーターには、誰とも同乗しないようにしている」「誰かと一緒になってしまったら、自分の部屋ではない階で降りる」という人もいました。
6位 留守中
- 家にいないときの空き巣が一番怖いですね。貴重品や自分の財産を盗まれるのが怖い(20代男性)
- 家をしばらく空けるとき。郵便受けに紙が溜まったり家の前に雪が溜まっていたりすると、留守にしているとわかるので、家をしばらく空けるときは心配です(30代 男性)
- 旅行などで、数日間不在にするとき(40代 女性)
6位は「留守中」でした。
一人暮らしの家を留守にしていると、不在の間に何が起きているかはわかりません。
そのため「留守の間に空き巣被害が起こったらどうしよう」とか「帰宅時に誰かが部屋にいたらどうしよう」といった不安が発生します。
対策として防犯カメラを導入して留守中の宅内を確認できるようにしている人や、侵入があった際に通知が届くようにしている人もいました。
「留守中の不安が大きい」「留守にしている時間が長い」「出張が多い」などの場合には、防犯ブザーや防犯カメラの導入で、不安を軽減できると期待できます。
7位 近所で知らない人を見たとき
- 駐車場に知らない車があったとき(30代 女性)
- 家の外を知らない人(近所で見かけない人や、明らかに不審な男性など)が歩いているときは、外出などの予定があっても取りやめるか、時間を変更します(40代 男性)
- 見かけない顔がマンション内にいたとき(50代 男性)
7位は「近所で知らない人を見たときた」です。
隣近所と顔見知りになっている人ほど、見かけない人を判別しやすくなるので、警戒感を抱きやすいと考えられます。
とくに駐車場やマンション内など、敷地内まで入って来られると、不安は大きくなります。
本当は不審者ではなく、住人の親戚や友人かもしれませんが、恐怖を感じる人も多いとわかりました。
一人暮らしで最も重要だと思う防犯対策は「戸締りの徹底」

「一人暮らしで最も重要だと思う防犯対策」の圧倒的1位は「戸締りの徹底(76.2%)」で、8割近い人から回答を集めています。
以下、2位「近所付き合い(10.4%)」、3位「一人暮らしを悟らせない(9.2%)」、4位「常に防犯意識をもつ(6.6%)」、5位「簡単にドアを開けない(4.2%)」でした。
設備の導入ではなく、日常生活を送るうえでの工夫や心がけが上位にランクインしたのが特徴的です。
不安を感じる瞬間ランキングでもあったように、オートロックやモニター付きインターホンがあっても、完全には不安をぬぐえないという現実があります。
そのため防犯対策は設備だけで完結するものではなく、「隣人との関係」や「自分の振る舞いや心構え」も必要だという意識をもつ人も多いと考えられます。
1位 戸締りの徹底
- 夏でも窓を開けたまま寝ない。ちょっとゴミ捨てに行くだけでも、窓や玄関の鍵は閉めるという戸締りの徹底(30代 女性)
- 戸締りの徹底です。オートロックがあるマンションとはいえ、マンション内に入ってくることが不可能ではないので、用心することに越したことはないです(30代 女性)
- 玄関や窓の施錠を徹底することだと思います。外出・就寝前に必ず鍵を確認する習慣をつけることで、空き巣や不審者の侵入をかなり防げると感じています(40代 女性)
1位は「戸締りの徹底」でした。
戸締りは自分の意識ひとつで手軽に実施できる防犯対策です。
また侵入者を防ぐ意味で、最も基本的な対策のひとつであるとも言えます。
オートロックの建物であっても、住戸の玄関や窓が無施錠であれば侵入の可能性は残るため、「自分の部屋を守るためにきっちり施錠する」という人も多くなりました。
空き巣犯などは犯行に時間と手間がかからないよう、無施錠の窓やドアから侵入することも多いです。
「数分間家を留守にするだけだから」「2階以上だから」と油断せず、戸締りの習慣をつけることで、犯罪被害を防ぎやすくなると考えられます。
2位 近所付き合い
- 隣近所とある程度顔見知りになる(20代 女性)
- 一人では限界があるので、隣人との普段からのコミュニケーションをしていくこと防犯対策になると思っています(40代 男性)
- 田舎なので、見知らぬ人が歩いていたというだけでも話題になります。留守宅の前で足を止めている人がいれば話しかける人も多く、鬱陶しい面もありますが、防犯効果は高いと思います(50代 女性)
2位は「近所付き合い」でした。
近所付き合いという「ソフト面の防犯対策」を重要だと考えている人も多くなりました。
隣近所と顔見知りになっておけば、見慣れない人や車が現れたときや、不審な行動を見かけたときに、警戒しやすくなります。
また犯罪者は一般的に姿を見られて認識されることを嫌うので、近所の人たちの目が抑止力にもなりえます。
一人暮らしでは家の中に頼れる人はいませんが、近所と助け合える関係になっていれば、もしものときに声をかけられるので、安心感も高まると期待できますね。
3位 一人暮らしを悟らせない
- 女性が一人で住んでいると思われないようにする。外出時も、部屋の中に人がいるように見せること(20代 女性)
- 男性用の下着を外に干したり、外から見える窓に男性趣味のものを飾ったり、男性用のスプレーなどを置いたりし、男性がいることを匂わせる(30代 女性)
- 一人暮らしであると闇雲に周囲に話さない(40代 女性)
3位は「一人暮らしを悟らせない」でした。
とくに女性からの回答が多く、「女性の一人暮らしであることを知られたくない」という意識が見られました。
具体的には「洗濯物や靴で、男性も住んでいるように見せる」「カーテンを可愛らしいものにしない」といった工夫が寄せられています。
ただしあくまで狙われる可能性を低くするためのカモフラージュですので、もし見破られて狙われてしまった場合には、侵入を防ぐ力はありません。
そのため戸締りなど、物理的に侵入を防ぐ防犯対策と組み合わせることが重要です。
4位 常に防犯意識をもつ
- 確認と、自分を過信しないこと。「大丈夫だろう」と思い込まない(20代 女性)
- 自意識過剰や大袈裟でもいいくらいの防犯意識(30代 男性)
- ついてきている人はいないか、常に周囲を確認してから家に入る(30代 女性)
4位は「常に防犯意識をもつ」です。
日々の安全確認や油断しない意識が重要だと考えている人も多くなりました。
具体的には「周囲を確認してから家に入る」「帰宅時にイヤホンやスマホ歩きをせず、背後に注意する」などが挙げられています。
また防犯設備があっても、完璧に犯罪被害を防げるわけではないので、「オートロック物件だから大丈夫」「モニター付きインターホンがあるから安全」と過信してしまうことは避けたいですね。
ただし過度に緊張すると精神的な負担が大きくなります。
防犯設備にも頼りながら、無理のない範囲で注意深さを保つことが、長く続けるためのポイントです。
5位 簡単にドアを開けない
- インターホンの画面を見てから鍵を開ける(20代 女性)
- インターホンが鳴っても、簡単に出ないことを意識する(30代 男性)
- 予定外のインターホンでドアを開けない。とくに夜は、たとえ照明で在宅がバレていようと開けない(40代 女性)
5位は「簡単にドアを開けない」でした。
インターホン越しに来訪者を確認してから対応したり、インターホンのみで対応したりすることで、不審な訪問やトラブルを回避する効果が期待できます。
とくに予定のない来訪者については、インターホンが鳴っても対応しないという人も多くなりました。
訪問を拒むことで宅配の受け取りが手間になることなどを認識しながらも、安全には変えられないという意識の人も。
宅配ボックスの利用といった方法を組み合わせて、利便性を落とさない方法を模索することも可能です。
まとめ
頼れる人のいない一人暮らしでは、「宅配業者や訪問営業が来る」「帰宅時にドアを開ける」「外で音がする」など、日常的なシチュエーションでも不安を感じやすいことがわかりました。
また就寝中や留守中なども、実際には何もなくても「大丈夫かな」「何か起こるんじゃ」といった想像が膨らんで怖くなることもあります。
不安を軽減するためには、防犯対策の施された物件に住むことはもちろん、戸締りや近所付き合いといった日常生活での心がけも有効です。
また賃貸物件での一人暮らしでも、「補助錠」「ドアスコープカバー」「センサーライト」「置き型防犯カメラ」といった対策は比較的簡単にできます。
跡が残りそうな対策については管理会社などとも相談し、防犯性や安心感を高める工夫をしていきましょう。
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