実家の売却でつらい気持ちになる理由
実家を売却する際、多くの人が「つらい」と感じるのは、心理的な負担が大きいためです。
実家の売却をつらく感じるのは、主に以下のような要素です。
- 思い入れがある場所を失う喪失感
- 両親への申し訳なさや罪悪感
- 心の支えとなる帰る場所がなくなる不安
上記のような感情面の問題が、冷静な判断や行動の妨げになるケースは少なくありません。
ただ、現実問題として不動産を所有し続けると、維持費用・固定資産税・管理の手間などの負担が重くのしかかります。
そのため、思い出を大切にしながらも現実的な判断をすることが、自身と家族の将来にとって最善の選択となるでしょう。
実家を売却した人が抱えやすい2つの後悔
実家の売却は人生の大きな決断の一つですが、その後に後悔の念を抱える人は少なくありません。
実家を売却した人が抱えやすい後悔は、以下の2つです。
事前に注意すべきポイントを把握し、大切な実家を納得のいく形で売却しましょう。
売却後に「やっぱり残しておけば良かった」と振り返る
実家の売却でもっとも多い後悔は「売らずに残しておけば良かった」という感情的な後悔です。
この後悔が生まれる最大の理由は思い出の品を残したり、気持ちの整理をつけたりする作業が不十分なまま売却してしまうからです。
たとえば、両親が他界し、相続した実家を「空き家の管理が大変だから」と手放した人が、数年後に「子どもと一緒に思い出の場所に行きたかった」と後悔するケースもあります。
こうした後悔を避けるためにも、売却前に家族で実家での最後の時間を過ごしたり、写真で記録を残したりするなど十分な準備期間を設けるのが大切です。
また、形見分けや家財道具の処分が不十分だったことで、「もっと丁寧に整理すれば良かった」と振り返る人もいます。
売却の前には時間と手間をかけて家族でしっかりと話し合い、感情の整理を行うことが大切です。
相場よりも安く手放してしまった
もう一つの後悔として多いのが、「もっと高く売れたかもしれないのに…」という価格に関するものです。
不動産の売買では、相場を正確に把握することが重要です。
たとえば、周辺の土地や物件の価格を調べずに提示された価格で即決してしまい、後になって相場よりも数百万円安かったと気付くケースもあります。
不動産会社による査定が適正でなかったり、売却時期やエリアの需要動向を考慮していなかったりしたことが原因といえます。
愛着のある実家を納得のいく価格で手放すためにも、十分な市場調査や価格比較をしてから売却しましょう。
実家の売却によるつらい気持ちを軽減する2つの方法
実家を手放すとき、「本当にこれでいいのかな」「思い出がたくさんあるのに」と心が痛む気持ちになるでしょう。
しかし、その気持ちを和らげるための方法を知っておけば、売却に伴う感情的な負担は軽減できます。
この章では、実家の売却によるつらい気持ちを軽減する以下2つの方法を紹介します。
思い出の品や写真を残しておく
実家を売却する前に思い出の品や写真を選んで残しておくことで、つらい気持ちは軽減しやすくなります。
売却により建物や家財道具がなくなっても、違う形で思い出を手元に残すのは可能です。
具体的には、以下のようなものを選んで残しておくことをおすすめします。
- 家族写真やアルバム
- 祖父母や両親が身につけていた物
- 賞状や作品など、子ども時代の思い出の品
上記のような品は自宅でも大切な思い出として飾り、いつでも家族の歴史を感じることができます。
また、実家の外観や部屋の様子を写真に収めておくのも効果的です。
「いつでも心の中で実家に帰れる」という安心感が、売却の寂しさを和らげてくれるでしょう。
なお、思い出の品の分別作業が思うように進まない場合は、専門の不動産買取業者への売却も検討してみてください。
専門の買取業者は遺品整理業者などの専門家と提携しているため、大切な思い出の品を丁寧に分別しながら売却できます。
弊社アルバリンクも、各分野の専門家と連携している専門の買取業者です。
大切なご実家を後悔なく売却したい方は、弊社までお気軽にお問い合わせください。
実家を売却するメリットと向き合う
実家の売却はつらい一方、費用負担が減る・所有リスクを回避できるなどのメリットがあります。
たとえば、活用しない実家を売却すると固定資産税・維持管理費などの支払いがなくなりますし、空き家として放置することによる空き巣被害も未然に防げます。
このように、売却によって得られるよい面に意識を向けることで、つらい気持ちが軽減しやすくなるのです。
また、「実家を手放すことで、亡くなった家族も安心してくれる」と考え方を変えてみると、罪悪感も軽くなるはずです。
実家を空き家にするリスクについては、「つらさから実家を売却しない場合の4つのリスク」で解説します。
実家を売却する2つの方法
実家の売却には大きく分けて2つの方法があり、それぞれに特徴やメリット・デメリットがあります。
思い出の詰まった実家を手放すのは心が痛むものですが、適切な方法を選ぶことで、あなたの気持ちに寄り添いながら売却を進められます。
実家を売却する方法は、主に以下の2つです。
仲介・買取の違いについては、以下の記事で詳しく解説しています。

仲介業者に売却を依頼する
実家を高く売りたい場合は、不動産仲介業者に売却を依頼しましょう。
仲介業者は売主が売却を希望する不動産を、一般の購入希望者に向けて広く宣伝・紹介してくれます。
そのため、市場相場に基づいた価格設定になりやすく、複数の購入希望者が現れるとより高値での売却が期待できるでしょう。
たとえば、下記アンケートのように、キレイ・築浅・好立地などの要素が揃っている実家であれば好条件で売却が決まりやすくなります。
ただし、上記に該当しない場合は、買い手が見つかるまでに時間がかかる可能性が高くなります。
仲介での売却期間は平均3ヶ月とされていますが、物件によっては数年単位で売れないケースも珍しくありません。
参照元:公益財団法人 東日本不動産流通機構「首都圏不動産流通市場の動向(2024年)」
購入希望者が現れやすい条件に該当している、かつ時間に余裕がある方は仲介による売却が向いているといえます。
買取業者に直接売却する
実家を早く・スムーズに売却したい場合は、不動産買取業者に売却しましょう。
買取業者は不動産会社が直接あなたの実家を購入するため、買い手を探す必要がありません。
査定から契約まで平均1ヶ月、早いと数日で完了するケースもあり、売却を急いでいる方には適した方法といえます。
くわえて、買取業者は、業者側で清掃やリフォームを行う前提で買い取るので高確率で売却できます。
実家が築年数が古い・家財が残っているなどの状況でも、高確率かつスピーディーに売却できるのは買取業者に依頼するメリットといえます。
次項では、専門の買取業者である弊社アルバリンクの買取事例をご紹介します。
不動産買取業者ランキングについては、以下の記事で紹介しているので併せてお読みください。

アルバリンクなら思い出の品を丁寧に分別しながら売却できる
弊社アルバリンクは訳あり物件専門の買取業者として、他社では断られるような不動産も数多く買い取ってきました。
たとえば下記のように「20年以上放置されて老朽化が進んだ家」や「不用品で室内があふれてしまっているゴミ屋敷」を買い取った実績もあります。
【20年以上放置された家の買取事例】
【不用品で室内があふれてしまっているゴミ屋敷の買取事例】
引用元:Albalinkの空き家買取事例
20年以上放置された空き家については780万円で買取らせていただき、所有者には「雨漏りもするような家だったが、思ったより高い金額で買い取ってもらえた」と、金額についても満足していただけました。
また、不用品で室内が溢れてしまっている空き家の所有者は、他の不動産業者から「不用品の回収だけで100万円近くかかる」と言われ、途方に暮れていたそうです。
それだけに「(弊社に)そのまま買い取ってもらえてとても助かりました」と言っていただけました。
一般的な買取業者では家財が残っている・老朽化が激しいといった物件は買取を断られるか大幅に値下げされるのが現実です。
しかし、アルバリンクでは遺品整理のプロや法務の専門家とのネットワークがあるため、こうした問題をワンストップで解決できます。
そのため、家財道具がそのまま残っている状態でも登記手続きが済んでいない状態でも、適正価格での買取が実現できるのです。
弊社に買取依頼をしていただいたお客様からは「肩の荷が下りた」「色々不安だったがスムーズに売却できた」といった感謝の言葉を多数いただいております(下記Google口コミ参照)
また、弊社はお客様からの評価が高いだけでなく、不動産買取業者としては数少ない上場企業でもあり、社会的信用も得ています。
信頼できる買取業者に安心して実家を売却したい方はぜひ一度弊社の無料買取査定をご利用ください(査定依頼をしたからといって、無理な営業などは行いませんのでご安心ください)。
つらさから実家を売却しない場合の4つのリスク
実家に対する愛着や罪悪感から「売却しない」という選択をする方もいます。
しかし、感情的な理由だけで所有を続けると経済的負担やトラブルの種になる可能性があります。
つらさから実家を売却しない場合のリスクは、以下の4つです。
空き家のリスクについては、以下の記事でも詳しく解説しています。

維持管理のコストがかかる
実家を売却せずに所有し続けると、維持管理のコストがかかり続けます。
空き家となった場合、定期的な清掃にくわえて、固定資産税・修繕費・光熱費などの支払いが発生します。
さらに、人が住んでいない家は建物の劣化が進みやすいため、最終的には高額なリフォームや解体費用が必要になるケースもあるのです。
不動産は使っていなくても維持費が発生し続けるため、家計を圧迫してしまう前に売却することをおすすめします。
空き家にかかる維持費については、以下の記事で詳しく解説しています。

老朽化で家が倒壊する恐れがある
空き家となった実家を長期間放置すると建物の老朽化が進み、倒壊する危険性が高まります。
とくに、築年数の経った木造住宅の場合、雨や紫外線による劣化やシロアリ被害によって構造がもろくなりがちです。
耐久性が低下した状態で台風や地震などの自然災害が発生すると、倒壊する可能性がより高くなります。
もし、倒壊によって隣家や通行人に被害を与えてしまった場合、土地工作物責任によって損害賠償を請求されるリスクがある点は念頭に置いておかなくてはなりません。
上記のような事態を避けるためにも、実家の状態を正確に把握し、必要であればリフォームや売却を検討するのが賢明です。
空き家倒壊のリスクについては、以下の記事で詳しく解説しています。

空き巣や不法侵入などの被害に遭いやすくなる
空き家は空き巣や不法侵入といった犯罪の標的になりやすく、防犯上のリスクが高まります。
人の出入りがない建物は、外部から見てすぐに「侵入してもバレない家」と判断されてしまうためです。
過去に空き家を狙った不審者が窃盗罪などに問われた裁判では、庭の雑草や郵便受けのチラシの溜まり具合を見て空き家を見分けていたと供述しています。
参照元:読売新聞オンライン「増える空き家、残された金品狙う窃盗事件も急増」
こうした被害が発生すると、貴重品を紛失するだけでなく近隣住民との関係にも悪影響を与える可能性があります。
防犯対策として管理代行サービスを利用する方法もありますが、月額5,000円〜1万円程度の費用を負担しなくてはなりません。
長期間にわたると相当な負担になることも考慮しておく必要があります。
空き家が遭いやすい犯罪については、以下の記事で詳しく解説しているので併せてお読み下さい。

特定空き家に指定される
実家を放置したままでいると、行政から「特定空き家」に指定されるリスクがあります。
特定空き家とは、周辺環境に悪影響を及ぼすと判断された空き家です。
特定空き家に指定されると、行政から改善命令が出され、従わない場合は税の軽減措置を除外される・50万円以下の過料が科せらるなどの罰則を受けます。
最終的には行政代執行によって強制的に解体され、その費用も所有者に請求されることになるのです。
このような経済的損失を避けるためにも実家の状況を定期的に確認し、必要であれば早めに売却するのが重要です。
特定空き家については、以下の記事で詳しく解説しています。

まとめ
実家の売却には、多くの方が喪失感や罪悪感から「つらい」と感じます。
また、実家の売却後に思い出が詰まった場所を手放したことに後悔するケースも少なくありません。
しかし、思い出の品を残したり、売却のメリットと向き合ったりすることで、売却に伴うつらい気持ちは軽減しやすくなります。
感情に流されて売却を先延ばしにすると空き家の所有リスクで新たな問題が発生するので、早期に行動することが重要です。
もし、それでも決断が難しいなら専門の不動産買取業者に売却の相談をしましょう。
専門の買取業者なら、遺品整理業者と連携があるのでつらい気持ちに寄り添いながら遺品整理や売却をサポートしてもらえます。
弊社AlbaLink(アルバリンク)も、相続物件の取り扱いが多い専門の買取業者です。
各専門家と連携して、思い出の詰まった大切な品を一つひとつ丁寧に分別しながらご実家を売却できます。
実家の売却につらさや迷いがある方こそ、ぜひ一度アルバリンクにご相談ください。